ここでは、法人事業所がfreee申告を利用して法人税に係る書類を電子申告するための事前準備についてご紹介します。
目次
概要
法人税の電子申告を行うためには、「e-Tax(国税)」「eLTAX(地方税)」それぞれの電子申告システムにて事前設定を行い、申告に必要な「利用者識別番号」「利用者ID」を取得する必要があります。
「利用者識別番号」「利用者ID」は年末調整以外にも各申告で利用できます。
事前準備のチェックリスト
以下のチェックシートで、準備内容に漏れがないかをチェックしましょう。
表のチェックボックスは、準備した項目をチェックするためにご利用ください。
カテゴリ | 準備する内容 | 備考・参考URL | |
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必要なもの | 対応OSを搭載したパソコン |
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電子証明書 | 法人代表者の マイナンバーカード 、または法務局などで「電子証明書(持ち主の身分証明をするファイル)」を取得します。 | ||
ICカードリーダー |
お持ちのカードに対応しているカードリーダーは、本ページの必要な物を準備するの項目をご覧ください。カード別に対応表をご用意しています。 ※ 法務省、セコムトラストシステムズ株式会社、DIACERTサービスに係る認証局が作成する電子証明書はカードリーダーは不要です。 ※ICカードリーダライタの種類によっては、Apple社のM1チップが搭載された最新のMacBookが未対応の場合があります。 |
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スマートフォン |
マイナンバーカードを電子証明書として利用する場合に、ICカードリーダーの代わりにスマートフォンを利用できます。 対応機種 は限られています。 ※ ICカードリーダーを用いて電子申告する場合は不要です。 |
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e-Taxの設定 | 開始届出を提出する | e-Taxを利用する「開始届出書」を、納税地を所轄する税務署⻑に提出(送信)します。 | |
利用者識別番号・暗証番号を取得する | 「開始届出書」を提出すると、「利用者識別番号・暗証番号」が発行(通知)されます。 | ||
電子証明書とe-Taxの利用者識別番号を紐づける | 取得した「電子証明書」と「利用者識別番号」を紐づけます。 カードを利用の方は、カードリーダーで接続します。 |
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eLTAXの設定 | 利用環境の準備を行う | パソコンの利用環境を確認します。 | |
利用届出を提出する | eLTAXを利用する「利用届出」を、管轄の地方公共団体に提出(送信)します。 | ||
利用者ID・暗証番号を取得する | 「利用届出」を提出すると、「利用者ID・暗証番号」が発行(通知)されます。 | ||
電子申告申請アプリ | freeeの電子申告申請アプリをインストールする(PC版) |
アプリは こちら からインストールできます。 ※ ICカードリーダーを用いて電子申告する場合に必要です。 スマートフォンによる電子申告 を行う場合は不要です。 |
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freeeの電子申告申請アプリをインストールする(スマホ版) |
アプリはスマートフォンのQRコード読み取り画面を開いた上で、 こちら からインストールできます。 ※ スマートフォンによる電子申告 を行う場合に必要です。ICカードリーダーを用いて電子申告する場合は不要です。 |
準備する内容の詳細はそれぞれ以下となります。
必要な物を準備する
パソコン
以下の環境のパソコンを用意します。
- Windowsの場合:Windows 8.1, 10, 10 Anniversary Update のいずれか
-
Macの場合:macOS 10.13以降
電子証明書
freee申告で対応している電子証明書は下記のとおりです。
※ Macをご利用の場合、マイナンバーカードまたは法務省が運営する「商業登記認証局」が発行する電子証明書にのみ対応しています。
【freee申告で対応している電子証明書一覧】
電子証明書の種類 |
発行機関名 |
ICカードリーダー |
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マイナンバーカード |
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法務省が運営する「商業登記認証局」が発行するもの。 |
ファイル形式のためICカードリーダーは不要 |
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TDB電子認証サービス Type Aに係る認証局が作成する電子証明書 |
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TOiNX電子入札対応認証サービスに係る認証局が作成する電子証明書 |
株式会社トインクス |
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AOSignサービスG2に係る認証局が作成する電子証明書・法人認証カードサービス |
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e-Probatio PS2サービスに係る認証局が作成する電子証明書 |
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セコムパスポート for G-IDに係る認証局が作成する電子証明書 |
ファイル形式のためICカードリーダーは不要 |
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DIACERT-PLUSサービスに係る認証局が作成する電子証明書 |
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DIACERTサービスに係る認証局が作成する電子証明書 |
ファイル形式のためICカードリーダーは不要 |
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税理士が利用する電子証明書 |
任意の発行機関名のリンク先で電子証明書(持ち主の身分証明をするファイル)を取得します。
ICカードリーダー
カード式の電子証明書を利用する場合、対応したICカードリーダーを用意し、ドライバをPCにインストールします。
カードの種類ごとに対応するICカードリーダーが異なります。上記、freee申告で対応している電子証明書一覧でご確認ください。
※ マイナンバーカードとスマートフォンを用いて電子申告する場合は不要です。
スマートフォン
ICカードリーダーの代わりにスマートフォンを用いて電子申告する場合に必要です。
マイナンバーカードを読み取るためには、カード読み取り対応のスマートフォンが必要です。 対応機種 を確認しましょう。
なお、スマートフォンによる電子申告は、マイナンバーカード以外の電子証明書には対応していません。
e-Taxの設定(WEB版)
- e-Taxの利用可能日時には制限があります。(参考:e-Taxの利用可能時間)
- e-Taxの設定に関するお問い合わせは、「e-Taxヘルプデスク」へお問い合わせください。
「e-Tax」サイトにアクセスし、以下の設定を行います。
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開始届出書を提出し、利用者識別番号を取得する
- e-Taxを利用する場合、「開始届出書」を納税地を所轄する税務署長に提出(送信)する必要があります。開始届出書をオンラインで提出すると、利用者識別番号・暗証番号が発行(通知)されます。
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手順については下記のe-Taxのページをご覧ください。
- 参考:e-Taxよくある質問「「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」から開始届出書を作成・送信する場合の手順について教えてください。」
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電子証明書と利用者識別番号を紐づける
- 取得した電子証明書をe-Taxの利用者識別番号と紐付けます。
-
手順については下記のe-Taxのページをご覧ください。
- 参考:e-Taxよくある質問「更新した電子証明書をe-Taxソフト(WEB版)を利用して再登録するには、どうすればいいですか。」
上記の設定の流れについては、下記の国税庁の動画等も併せてご参照ください。
- 国税庁動画チャンネル「e-Taxのご利用方法②初回の設定方法」
eLTAXの設定(WEB版)
- eLTAXの利用可能日時には制限があります。(参考:eLTAXご利用時間)
- eLTAXの設定に関するお問い合わせは、「eLTAXヘルプデスク」へお問い合わせください。
「eLTAX」サイトにアクセスし、以下の設定を行います。
-
eLTAX利用の準備を行う
-
eLTAXのご利用には、以下5つの準備が必要となります。
- メールアドレスの準備
- 電子証明書の準備
- パソコン利用環境の準備
- 利用者IDの取得
- eLTAXポータルセンタへの接続確認
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詳しくは、下記のeLTAXのページをご覧ください。
- 参考:eLTAXよくあるご質問「eLTAXを利用するには、どのような準備が必要ですか。」
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eLTAXのご利用には、以下5つの準備が必要となります。
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eLTAXとカードをつなぐ準備
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JPKI利用者ソフトをダウンロードして、カードリーダーとマイナンバーカードの操作確認をJPKIソフトとつなげて行います。
※マイナンバーカード以外の電子証明書の場合も、JPKI利用者ソフトのインストールが必要です。各カード発行機関のホームページでご確認ください。 法務局で電子証明書を取得している場合は、eLTAXとマイナンバーカードをつなぐ準備は不要です。 -
JPKI利用者ソフトのインストール方法の詳細と操作については、下記のページをご覧ください。
- 参考:公的個人認証サービス「JPKI利用者ソフトのダウンロード」
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JPKI利用者ソフトをダウンロードして、カードリーダーとマイナンバーカードの操作確認をJPKIソフトとつなげて行います。
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利用届出を提出し、利用者ID・暗証番号を取得する
- 「eLTAX」のサイトにアクセスして、「eLTAX対応ソフトウェア」画面を開きます。
- [PCdesk(WEB版)を利用する]ボタンをクリックします。
- [利用届出(新規)]ボタンをクリックします。
- 利用規約画面で[同意する]ボタンをクリックします。
- 利用種別選択から[納税者(法人)]を選択します。
- 提出先や利用者情報など、各ステップの画面で必要事項を入力します。
入力内容の詳細は、eLTAXサイト「【法人】利用者情報を入力する」のページをご覧ください。 - 入力情報を確認し、電子証明書で署名と送信を行うと、「利用者ID」が記載された送信結果が表示されますので、印刷するなどして大切に保管します。
手順の詳細は、eLTAXサイト「利用届出を提出する」のページをご覧ください。
freeeの電子申告申請アプリをダウンロードする
ダウンロードリンク「 Windows版 」または「 Mac版 」から、freeeの電子申告申請アプリをダウンロードします。それぞれのダウンロード手順は次のとおりです。
Windowsの場合
1. ダウンロードリンクから、freeeの電子申告申請アプリのインストーラをダウンロードします。
2. ダウンロードした「setup.exe」をダブルクリックします。
3. インストーラが起動するので、[インストール]ボタンをクリックします。
4. インストールが完了したことを以下の画面で確認します。
Macの場合
1. ダウンロードリンクから、freeeの電子申告申請アプリのインストーラをダウンロードします。
2. ダウンロードした「freee.dsig.pkg」をダブルクリックします。
3. インストーラが起動するので、画面の案内に沿ってインストールを完了します。
4. 「アプリケーション」の中に「freee 電子申告申請アプリ」が存在することを確認します。
スマートフォンで電子申告する場合
スマートフォンの種類に応じて、次のアプリページへのリンク または QRコードを読み込み、アプリをダウンロードします。
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iOSをお使いの方
- Androidをお使いの方
以上で事前準備は完了です。
申告手続き編は「 法人税に係る書類の電子申告を行う 」のヘルプページをご覧ください。