本ページでは、freee人事労務で定額減税を利用し、既に明細を確定していてfreee会計に取引連携しており、「締め日支払い日」を2024年中に変更したい場合の操作手順について紹介します。
※ 締め日支払い日の変更は、freee人事労務のご利用方法によって操作手順や注意点が異なります。
ご利用状況に適した変更方法のご確認は、「締め日支払い日を変更する方法は?」のヘルプページをご覧ください。
変更方法の概要
締め日支払い日を変更したい従業員の給与明細・賞与明細が既に確定済みの場合、そのままでは締め日支払い日を変更することができません。
そのため、以下の流れで締め日支払い日を変更します。
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freee人事労務の過去データをダウンロードします。
※ 詳しくは本ページの変更手順の「①過去にfreee人事労務で作成した、以下のデータをバックアップとしてダウンロードします。」をご確認ください。 - freee人事労務で定額減税を利用している場合、定額減税実績表をCSV出力します。
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freee会計の給与取引データが削除されないよう月締めをします。
※ 個人スタータープランの場合は給与取引のコピーを行います。
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freee人事労務で作成したすべての「賞与明細」を未確定にします。
※ 確定している賞与明細がある場合は、給与明細より先に賞与明細を未確定にする必要があります。 - freee人事労務で作成したすべての「給与明細」を未確定にします。
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定額減税実績表の反映を取消します。
※ 定額減税実績表の反映取消し操作をせずに、従業員の本人情報で締め日支払い日を変更すると「全体控除残額」が正しく集計できません。必ず変更前に取消し操作を行ってください。 - 従業員の本人情報で締め日支払い日の変更を行います。
※ freee人事労務で定額減税していない場合は、手順②と⑥の操作は不要です。
以下の注意事項をご確認の上、変更手順に沿って操作を行ってください。
注意事項
- 締め日支払い日の変更を行うと、直接編集された給与・賞与明細が再計算されデータが失われてしまう恐れがございます。本ページで紹介する変更手順の操作は、下記の注意事項を必ずお読みいただき、ご了承いただいた上で操作を行ってください。
- もし確認されずに操作され、必要なデータが消失してしまっても弊社では復元はできかねます。
- 操作に関するご不明点は、freee人事労務のサポートデスクへお問い合わせください。
注意事項①:過去の給与・賞与明細、勤怠のデータをバックアップする必要があります
全ての給与・賞与明細を未確定にする方法となります。
変更前の締め日支払い日のデータは削除されますので、管理者・従業員の方が過去の給与明細を閲覧できなくなってしまいます。
※ 給与計算の開始方法を「手動」としていたり、給与明細を直接編集して金額を手入力している場合でも、本人情報の「締め日支払い日」が変わった時点で、勤怠が更新されて給与の自動計算が行われます。
そのため、後述「変更手順」の「手順①」で、事前に過去のデータをバックアップいただく必要があります。
※ 確定している賞与明細がある場合は、給与明細と同様に賞与明細のデータもバックアップする必要があります。
注意事項②:freee会計と連携している場合、月締め(本締め)をする必要があります
freee会計に給与取引連携していた場合、freee人事労務側で給与明細を未確定にすると、freee会計へ連携した取引が強制的に削除されます。
そのため、後述「変更手順」の「手順②」で、未確定にする前にfreee会計側で月締めをする必要があります。
月締めを行わずに未確定にした場合、freee会計側で削除された給与取引は、弊社でも復元できかねますのでご注意ください。
※ 確定している賞与明細がある場合は、給与明細と同様にfreee会計側で月締めをする必要があります。
注意事項③:未確定にした過去の給与明細は基本的に再確定しません
freee人事労務上のすべての期間において締め日支払い日が変更となるため、過去の給与明細は「変更前とは給与計算期間が異なる、また給与計算結果が正しくない状態の給与明細」として再作成されます。
そのため、変更前の締め日支払い日が該当する、過去の給与明細を再度確定することは避ける必要があります。
※ 締め日が変わらず支払い日のみ変わった場合は、給与計算期間が変わらないため再確定しても問題ありません(freee会計側で取引が重複するのを防ぐため、再確定後はfreee会計に取引連携の操作は不要です)。
ただし、給与計算の開始方法を「手動で開始」に設定していても、本人情報の締め日支払い日を変更することで自動計算が行われますので、必ず支給時の金額と変わっていないか確認してから確定してください。
※ ただし、支払い日の日付が同じでも当月・翌月払いが変わる場合は給与計算結果が変わる可能性があるため、給与明細を再度確定することは避ける必要があります。
※ また、現在ご利用中の従業員枠数よりも、再確定したい給与明細月の給与計算対象者の人数の方が多い場合、再確定したい給与明細月と同じ契約従業員数が必要となります(4名以上の場合は追加料金が必要です)。
※ 確定している賞与明細がある場合は、給与明細と同様に変更前の締め日支払い日が該当する、過去の賞与明細を再度確定することは避ける必要があります。
注意事項④:締め日支払い日を変更する前に定額減税実績表の「反映取消し」の操作が必要です
もし操作されずに、本人情報の締め日支払い日を変更した場合、定額減税実績表の「全体控除残額」が正しく集計できなくなりますのでご注意ください。
注意事項⑤:年末調整・労働保険の年度更新の際に手計算が必要となります
本ページで紹介する変更手順を行うと、変更前の締め日支払い日の給与データが残らなくなります。
そのため、「年末調整」や「労働保険の年度更新」の際にご自身で別途集計を行い、手入力が必要になります。
詳しくは、本ページの「参考:給与明細を未確定にした場合、「年末調整」「労働保険の年度更新」で必要となる操作」をご覧ください。
操作時のご不明点は、freee人事労務のサポートデスクまでお問い合わせください。
注意事項⑥:賞与明細を作成する場合に健康保険の手計算が必要になるケースがあります
賞与明細の健康保険料について、標準賞与額の上限が、年間573万円となります。
こちらは「毎年4月1日から翌年3月31日までの累計額」を確認します。
参考:協会けんぽ「令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」の下部「賞与にかかる保険料額」の箇所をご覧ください。
4月~締め日支払い日の変更を行う月までに賞与明細を支給しており、締め日支払い日変更後~翌年の3月31日までの間に賞与を支給したい場合、「この賞与明細を確定する前に、支払日の賞与明細を確定する必要があります。」と表示されて確定ができません。
その場合は以下の方法で対応します。
- 前の賞与は削除します。
- 標準賞与額の上限が、「毎年4月1日から翌年3月31日までの累計額」年間573万円を超える従業員については、健康保険料を手計算して、直接編集します。
変更手順
- 過去にfreee人事労務で作成した、以下のデータをバックアップとしてダウンロードします。
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定額減税実績表(freee人事労務で定額減税している場合)
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
- [書類]メニュー →[所得税の定額減税(2024年分)]→[CSV出力]をクリックします。
- 参考ヘルプページ:freee人事労務での定額減税の流れ - 定額減税実績表をCSV出力する
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賃金台帳
- PDF・CSVデータの両方をダウンロードします。
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
- [書類]メニュー →[賃金台帳]→[PDF一括ダウンロード]と[CSV一括ダウンロード]をクリックします。
- 参考ヘルプページ:賃金台帳を作成する
- [書類]メニュー →[賃金台帳]→[PDF一括ダウンロード]と[CSV一括ダウンロード]をクリックします。
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日次勤怠一覧表
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
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給与明細
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
- [給与明細]メニュー →[印刷用ダウンロード]をクリックします。
- 参考ヘルプページ:給与明細を発行する - 印刷して共有する
- [給与明細]メニュー →[印刷用ダウンロード]をクリックします。
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
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給与明細一覧表
- 従業員項目選択出力機能、または給与明細画面から出力できます。
- 参考ヘルプページ:給与明細を発行する - 参考:給与明細一覧表を出力する
- 従業員項目選択出力機能、または給与明細画面から出力できます。
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賞与明細/賞与明細一覧表
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
- [賞与明細]メニュー →[印刷用ダウンロード]ボタンから[賞与明細を一括ダウンロード]をクリックします。
- 賞与明細確定後の一覧画面→[印刷用ダウンロード]→[賞与明細一覧表(PDF)]と[賞与明細一覧表(CSV)]をクリックします。
- 参考ヘルプページ:賞与明細を発行する
- バックアップせず、続く手順で給与明細(賞与明細)を未確定にされますと、過去のデータ(明細、勤怠)がfreee人事労務から削除されてしまいますためご注意ください。
- 従業員項目選択出力機能でダウンロードした書類では、直接編集した手当や控除などが出力できず、完全な給与明細を再現することができません。
- 下記の出力手順でダウンロードできます。
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定額減税実績表(freee人事労務で定額減税している場合)
- 過去の給与取引データが削除されないよう、以下の対応を行います。
【freee会計が法人ミニマムプラン以上・個人スタンダードプラン以上の場合】
freee会計で月締め(本締め)をします。
※ 詳しくは、「特定の期間を仮締め・本締めする(月締め)」のヘルプページをご覧ください。
- freee会計のメニュー[取引]→[給与取引の登録]画面で、「取引登録の自動/手動設定:手動」・「ステータス:取引未登録」となっている場合は、本締めしても取引が削除されます。そのため、該当する取引はすべて取引登録をしてから本締めします。
- 月締めをしないと、続く手順で給与明細(賞与明細)を未確定にした際に、freee会計に連携された取引も削除されてしまいますのでご注意ください。
【freee会計が個人スタータープランの場合】
個人スタータープランをご利用の場合は月締め(本締め)機能に非対応のため、freee会計側で該当の給与取引をコピーします。
※ 人事労務連携での作成ではなく、手動で取引をコピーします。詳しくは「 登録した取引を修正・削除する - 取引を一つずつ修正・削除する 」のヘルプページをご覧ください。 給与取引をコピーしておくことで、次のステップで給与明細(賞与明細)を未確定に戻した際にfreee人事労務から作成された給与取引は削除されますが、手動でコピーした取引は残ります。 - [給与明細]メニューより各月を選択して、[未確定に戻す]をクリックし、過去の給与明細をすべて未確定に戻します。
※ 確定している賞与明細がある場合は、事前にメニュー[賞与明細]画面より各月を選択して、[賞与明細を未確定に戻す]をクリックし、過去の賞与明細をすべて未確定に戻します。
- 定額減税実績表の反映取消しを行います。
[書類]メニュー→[所得税の定額減税(2024年分)]→ 「年月ナビゲーション」「給与/賞与」「締め日支払い日」をそれぞれ選択して[反映取消し]をクリックします。
※ 複数月かつ複数締め日支払い日を選択しての反映取消し操作はできません。1つずつ操作を行ってください。 - 正しい締め日支払い日を設定します。
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フレックスタイム制・変形労働時間制を利用している場合:
- 「勤務・賃金設定」は締め日支払い日と紐づけされているため、フレックスタイム制・変形労働時間制を利用している場合は、一時的に「勤務・賃金設定」を固定時間制等の別の設定に置き換え、締め日支払い日を変更した後、新たに作成した「勤務・賃金設定」を適用する必要があります。
- 詳しい操作手順は「締め日支払い日を変更する方法は? - フレックスタイム制・変形労働時間制を利用している場合」のヘルプページをご覧ください。
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その他の勤務・賃金設定の場合:
- [設定]メニュー→[締め日支払い日]を開き、現在設定している締め日支払い日の行をクリックして、正しい締め日支払い日に変更します。
※ 「締め日支払い日の編集」画面で編集ができない場合、全期間の給与明細(賞与明細)が未確定になっていない可能性があります。
- [設定]メニュー→[締め日支払い日]を開き、現在設定している締め日支払い日の行をクリックして、正しい締め日支払い日に変更します。
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フレックスタイム制・変形労働時間制を利用している場合:
- freee会計のご利用プランによって、以下の対応を行います。
【freee会計が法人ミニマムプラン以上・個人スタンダードプラン以上の場合】
freee会計で月締め(本締め)を解除します。
※ 詳しくは、「特定の期間を仮締め・本締めする(月締め)- 締めを解除する」のヘルプページをご覧ください。
【freee会計が個人スタータープランの場合】
freee会計の[取引]→[取引の一覧・登録]画面で、freee人事労務から連携した給与取引は削除され、「手順②」で手動コピーした給与取引が残り、同じ取引が重複していないことを確認します。 -
新しい締め日支払い日の設定が適用された後の月から定額減税実績表の反映を行います。
変更前の締め日支払い日の給与明細に反映すると「全体控除残額」が合わず、正しい計算ができなくなりますのでご注意ください。
[書類]メニュー→[所得税の定額減税(2024年分)]→定額減税実績表の[鉛筆マーク]をクリックして、「対象従業員の内容を直接編集」画面を開きます。
「定額減税額」を手順①でダウンロードした定額減税実績表の「全体控除残額」を変更して[保存]をクリックします。 -
新しい締め日支払い日の設定が適用された後の月から、給与明細を作成・確定します。
※ 賞与明細がある場合は、給与明細と同様に賞与明細も作成・確定します。
- 締め日支払い日を変更する前の、過去の給与明細(賞与明細)は再度確定しないでください。
- 締め日が変わらず支払い日のみ変わった場合は、給与計算期間が変わらないため再確定しても問題ありません。
- ただし、給与計算の開始方法を「手動で開始」に設定していても、本人情報の締め日支払い日を変更することで自動計算が行われますので、必ず支給時の金額と変わっていないか確認してから確定してください。
- ただし、支払い日の日付が同じでも当月・翌月払いが変わる場合は給与計算結果が変わる可能性があるため、給与明細(賞与明細)を再度確定することは避ける必要があります。
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freee会計側で取引が重複するのを防ぐため、再確定時に以下の点にご注意ください。
- 給与明細の場合:
再確定後は、freee会計に取引連携の操作は不要です。 - 賞与明細の場合:
再確定する際に「freee会計に取引情報を送信する」のチェックを外してから賞与明細を確定します。
- 給与明細の場合:
参考:給与明細を未確定にした場合、「年末調整」「労働保険の年度更新」で必要となる操作
本ページで紹介する締め日支払い日の変更を行うと、変更前の給与明細(賞与明細)を未確定にするため、変更前の給与データが残らなくなります。
そのため、その年度の「年末調整」および翌年度の「労働保険の年度更新」に、給与データが自動で反映されなくなります。
対応の流れ
- 前述「変更手順」の「手順①」で、締め日支払い日の変更前に未確定にする月毎の給与データをバックアップします。
- 「年末調整」や「労働保険の年度更新」の際には、必要な給与データを、締め日支払い日の変更前の給与データを含めてご自身で手計算にて集計します。
- 手計算で集計した給与データを、「年末調整」や「労働保険の年度更新」の画面で手入力します。
それぞれの具体的な操作は以下となります。
【年末調整】
締め日支払い日を変更した該当従業員の1年間の給与・賞与の総額を手計算します。
年末調整の画面で従業員毎に手入力します。
※ 詳しくは、「8. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 給与・賞与 - 【未入力の金額を手入力で追加する方法】」のヘルプページをご覧ください。【労働保険の年度更新】
締め日支払い日を変更した該当従業員の「給与明細(賞与明細)を未確定にした月毎の賃金」を確認します。
年度更新画面で、月毎の「労働災害保険および一般拠出金」「雇用保険」の賃金欄に手入力します。
※ 詳しくは、「1. 労働保険の金額を計算する・申告書で申告する - 4.freee人事労務にて給与計算を行っていない月(締日ベース)の場合」のヘルプページをご覧ください。