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本ページでは 自動登録ルールの作成 時に、「未決済取引の消込をする」または 「未決済取引の消込をする(一括振込ファイル)」ルールを選択した場合における、消込推測の差額処理についてご説明します。
※ 未決済取引の消込方法については、「 未決済の取引を登録する・消し込む(売掛金・買掛金など) 」のヘルプページをご参考ください。
目次
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「自動で経理」における消込推測と消込時に発生する差額の処理について
- 「自動で経理」における消込推測
- 消込時に発生する差額の処理 - 本ルールにおける消込推測の差額処理の概要
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【プレミアム、スターター、スタンダードプラン】消込推測の差額処理を設定する
- モデルケース1
- 自動登録ルールを設定する
- 明細に自動登録ルールが適用された状態を確認し登録する -
【アドバンスプラン(旧プロフェッショナルプラン)、エンタープライズプラン】消込推測の差額処理を設定する
- モデルケース2
- 自動登録ルールを設定する
- 明細に自動登録ルールが適用された状態を確認し登録する -
【全対象プラン共通】消込推測の差額処理(一括振込ファイル)を設定する
- モデルケース3
- 自動登録ルールを設定する
- 明細に自動登録ルールが適用された状態を確認し登録する - 注意事項
- よくある質問
「自動で経理」における消込推測と消込時に発生する差額の処理について
「自動で経理」における消込推測
freeeに登録した未決済取引は、実際の決済が行われたときに消込の登録を行う必要があります。
freeeでは、「自動で経理」に取り込まれた明細に対して登録済みの未決済取引を参照し、その中で消し込むべきものを自動的に推測することができます。
※ 推測の判断に影響する要素としては、未決済取引に付与された取引先や決済期日、金額の近さなどが、取り込まれた明細とどこまで類似しているかです。
本ルールにおける消込推測の差額処理の概要
消込時に発生する差額の処理
実取引においては、未決済取引と明細の両金額との間に差額が生じる場合もあります。差額が生じるよくある例としては、振込手数料や源泉所得税の差引分などが考えられますが、freeeではこれらの差額についても差額幅の特徴などから消込を推測する場合があります。
しかし、差額幅では推測しにくい次に挙げるような差額が生じることも考えられます。
例:未決済取引と明細の金額に差額が発生するさまざまなケース
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過小差額の例:
- 自社と相手方の間で生じる消費税の計算差額
- 売買取引にかかる割戻し(リベート)
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過剰差額の例:
- 相手方からの不明な過入金
振込手数料や源泉所得税による差額を精度高く推測したり、上記ケース例における独自の差額幅による推測を行うためには、本ページでご説明する差額処理を含めた自動登録ルールをあらかじめ登録するのがオススメです。
本ルールにおける消込推測の差額処理の概要
自動登録ルールにおける「未決済取引の消込をする」ルールには、次の2種類が存在します。それぞれのルールの特徴は次のとおりです。
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未決済取引の消込をする:
取引先 ごとに未決済取引の差額取引を含めた消込推測 または 自動で消込登録を行います。 -
未決済取引の消込をする(一括振込ファイル):
一括振込ファイル ごとに未決済取引の差額取引を含めた消込推測 または 自動で消込登録を行います。
また、それぞれの「未決済取引の消込をする」ルールには、プランによって推測できる差額幅が異なります。推測できる差額幅は下表のとおりです。
「未決済取引の消込をする」ルール | 「未決済取引の消込をする(一括振込ファイル)」ルール | |
---|---|---|
個人:プレミアムプラン または 法人:スターター、スタンダードプラン(または旧ベーシックプラン) をご利用の場合 |
入金・出金明細を問わず、差額の推測として次の条件が利用できます。
※ 任意の金額を指定することはできかねます。 |
出金明細において、差額の推測として次の条件が利用できます。
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法人:アドバンスプラン(旧プロフェッショナルプラン)以上 をご利用の場合 |
入金・出金明細を問わず、差額の推測として次の条件が利用できます。
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以降のセクションでは、プラン別にモデルケースを挙げながら「未決済取引の消込をする」ルールを設定する手順をご説明します。
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取引先ごと に未決済取引の差額取引を含めた消込推測を行いたい場合:
プランごとに次のいずれかのセクションをご覧ください。
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一括振込ファイルごと に未決済取引の差額取引を含めた消込推測を行いたい場合:
プラン共通で次のセクションをご覧ください。
【プレミアム、スタータープラン、スタンダードプラン(または旧ベーシックプラン)】消込推測の差額処理を設定する
ここでは、下記の「 モデルケース1 」に沿って、自動登録ルールを利用するための一連の流れをご説明します。
モデルケース1
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【A】当社の商品販売と売掛金の回収に関する情報(ルール設定に必要な一部の情報のみ)
- 当社は「つばめ株式会社」へ商品を掛け販売している
- つばめ株式会社の売掛金の入金先は「freee銀行」口座である
- つばめ株式会社からは振込手数料(550円)分が差し引かれて入金される
- 通帳を確認すると、つばめ株式会社からの入金履歴には「ツバメ(カ」が常に印字されている
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【B】取り込まれた明細に関する情報
- 明細が取り込まれた口座:freee銀行
- 取引日:2022-08-31
- 収支:入金
- 金額:499,450円(内訳は次のとおり)
- 売掛金:500,000円
- 当方負担 振込手数料:▲550円
- 取引内容:ツバメ(カ
自動登録ルールを設定する
「 モデルケース1 」の【A】の情報に沿って、消込推測ルールを設定していきます。
- [設定]メニュー →[自動登録ルールの設定]画面を開き、画面の左上にある[新規作成]ボタンをクリックします。
- 「自動登録ルールの作成」画面が表示されます。
「自動登録ルールを適用する条件」にて、各条件を次のとおり指定します。
- 収支区分:「収入」を選択
- 取引口座:「freee銀行」を選択
- 取引内容:「部分一致」を選択し「ツバメ(カ」と入力
- 「上記の条件に一致したとき行う処理」の各項目を、次のとおり指定します。
- ルール:「未決済取引の消込をする」を選択
- 取引先:「つばめ株式会社」を選択
- 消込の自動実行について:「実行しない(推測にとどめる)」にチェックを入れる
- 差額処理について(過小入金の場合):「勘定科目」項目に「支払手数料」などを指定し、その他の項目は任意で入力
- 手順2〜手順3の入力内容を確認し、問題がなければ画面下部の[作成する]ボタンをクリックします。
明細に自動登録ルールが適用された状態を確認し登録する
下図のスクリーンショットは、事前に未決済取引が登録された状態で「 モデルケース1 」の【B】に記載の入金明細が取り込まれた際の画面例です。
自動登録ルールに合致した明細では「自動登録ルールに合致」と表示されるほか、明細詳細の「未決済取引の消込」タブ画面では「差額の調整」項目に自動登録ルールで設定した項目が自動的に推測された状態となります。
推測内容に誤りがなければ、そのまま[登録(Ctrl + Enter)]ボタンで消込登録します。
【アドバンスプラン(旧プロフェッショナルプラン)、エンタープライズプラン】消込推測の差額処理を設定する
ここでは、下記の「 モデルケース2 」に沿って、自動登録ルールを利用するための一連の流れをご説明します。
モデルケース2
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【A】当社の商品販売と売掛金の回収に関する情報(ルール設定に必要な一部の情報のみ)
- 当社は「つばめ株式会社」へ商品を掛け販売している
- つばめ株式会社の売掛金の入金先は「freee銀行」口座である
- 明細金額に対して過小な差額の処理
- つばめ株式会社からは、当方負担の振込手数料(550円の不足)が差し引かれて入金される
- 振込手数料を超えて不足する金額(551円以上の不足)は、売上に対する割戻し(リベート)分である
- 明細金額に対して過剰な差額の処理
- ※ 本例では設定を省略する
- 通帳を確認すると、つばめ株式会社からの入金履歴には「ツバメ(カ」が常に印字されている
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【B】取り込まれた明細に関する情報
- 明細が取り込まれた口座:freee銀行
- 取引日:2022-08-31
- 収支:入金
- 金額:484,450円(内訳は次のとおり)
- 売掛金:500,000円
- 振込手数料:▲550円
- 売上割戻し(リベート)分:▲15,000円
- 取引内容:ツバメ(カ
自動登録ルールを設定する
「 モデルケース2 」の【A】の情報に沿って、消込推測ルールを設定していきます。
- [設定]メニュー →[自動登録ルールの設定]画面を開き、画面の左上にある[新規作成]ボタンをクリックします。
- 「自動登録ルールの作成」画面が表示されます。
「自動登録ルールを適用する条件」にて、各条件を次のとおり指定します。
- 収支区分:「収入」を選択
- 取引口座:「freee銀行」を選択
- 取引内容:「部分一致」を選択し「ツバメ(カ」と入力
- 「上記の条件に一致したとき行う処理」の各項目を、次のとおり指定します。
- ルール:「未決済取引の消込をする」を選択
- 取引先:「つばめ株式会社」を選択
- 消込の自動実行について:「実行しない(推測にとどめる)」にチェックを入れる
- 差額処理について(過小入金の場合):「勘定科目」項目に「支払手数料」などを指定し、その他の項目は任意で入力
- 差額処理について(過小入金(複合差額)):「不足金額が上記金額より大きい場合、追加で差額取引を推測(複合差額)」にチェックを入れ、「勘定科目」項目に「売上割戻し高」などを指定し、その他の項目は任意で入力
- 手順2〜手順3の入力内容を確認し、問題がなければ画面下部の[作成する]ボタンをクリックします。
ここで設定したルールによって、明細の金額に対する差額を次のとおり推測するようになります。
明細金額に対する 過小差額の範囲 |
551円以上の 過小差額が発生した部分 |
1〜550円の 過小差額が発生した部分 |
差額が一切生じなかった場合 |
---|---|---|---|
推測される内容 | 売上に対する割戻し(リベート)分として、「売上割戻し高」が推測される | 当方負担の振込手数料として、「支払手数料」が推測される | 未決済収入取引の「売掛金」に対して、同額の入金があった旨が推測される |
明細に自動登録ルールが適用された状態を確認し登録する
下図のスクリーンショットは、事前に未決済取引が登録された状態で「 モデルケース2 」の【B】に記載の入金明細が取り込まれた際の画面例です。
自動登録ルールに合致した明細では「自動登録ルールに合致」と表示されるほか、明細詳細の「未決済取引の消込」タブ画面では「差額の調整」項目に自動登録ルールで設定した項目が自動的に推測された状態となります。
推測内容に誤りがなければ、そのまま[登録(Ctrl + Enter)]ボタンで消込登録します。
【全対象プラン共通】消込推測の差額処理(一括振込ファイル)を設定する
支払管理レポートから一括振込ファイルの出力機能 を利用すると、freee内部にその一括振込ファイルに含まれる未決済取引の情報が記録されます。この情報は実際に決済された明細が取り込まれると照合され、(一括振込ファイルに含まれる)複数の未決済取引の消込推測が行われます。
もし、振込手数料などによる過小差額が発生した場合には、あらかじめルールを登録しておくことで特定の内容を差額処理として推測させることもできます。
ここでは、下記の「 モデルケース3 」に沿って、自動登録ルールを利用するための一連の流れをご説明します。
モデルケース3
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【A】当社の商品仕入と買掛金の支払に関する情報(ルール設定に必要な一部の情報のみ)
- 当社はA社、B社、C社から商品を掛け仕入している
- 各社に対する買掛金支払いは、「freee銀行」口座から一括振込ファイルによる総合振込により行なっている
- 明細金額に対して過小な差額の処理
- 振込手数料は各仕入先が負担している
- そのため、一括振込ファイルの未決済取引金額合計と、実際に決済された明細金額との差額は、仕入先が負担した振込手数料である
- 振込手数料は各仕入先が負担している
- 一括振込ファイルによる決済を行なった場合、通帳には「ソウゴウフリコミ」と常に印字されており、金額は一括振込ファイルから振込手数料合計額を差し引いた金額である
- 【B】取り込まれた明細に関する情報
- 明細が取り込まれた口座:freee銀行
- 取引日:2022-08-31
- 収支:出金
- 金額:598,020円(内訳は次のとおり)
- 買掛金 総額:600,000円
- A社:100,000円
- B社:200,000円
- C社:300,000円
- 振込手数料 総額:▲1,980円
- A社:▲660円
- B社:▲660円
- C社:▲660円
- 買掛金 総額:600,000円
- 取引内容:ソウゴウフリコミ
自動登録ルールを設定する
「 モデルケース3 」の【A】の情報に沿って、消込推測ルールを設定していきます。
- [設定]メニュー →[自動登録ルールの設定]画面を開き、画面の左上にある[新規作成]ボタンをクリックします。
- 「自動登録ルールの作成」画面が表示されます。
「自動登録ルールを適用する条件」にて、各条件を次のとおり指定します。
- 収支区分:「支出」を選択
- 取引口座:「freee銀行」を選択
- 取引内容:「部分一致」を選択し「ソウゴウフリコミ」と入力
- 「上記の条件に一致したとき行う処理」の各項目を、次のとおり指定します。
- ルール:「未決済取引の消込をする(一括振込ファイル)」を選択
- 消込の自動実行について:「実行しない(推測にとどめる)」にチェックを入れる
- 差額処理について(過小入金の場合):「勘定科目」項目に「支払手数料」などを指定し、その他の項目は任意で入力
- 手順2〜手順3の入力内容を確認し、問題がなければ画面下部の[作成する]ボタンをクリックします。
明細に自動登録ルールが適用された状態を確認し登録する
下図のスクリーンショットは、事前に一括振込ファイルが出力された状態で「 モデルケース3 」の【B】に記載の出金明細が取り込まれた際の画面例です。
自動登録ルールに合致した明細では「自動登録ルールに合致」と表示されるほか、明細詳細の「未決済取引の消込」タブ画面では「差額の調整」項目に自動登録ルールで設定した項目が自動的に推測された状態となります。
推測内容に誤りがなければ、そのまま[登録(Ctrl + Enter)]ボタンで消込登録します。
注意事項
自動登録ルールで指定した税区分の税率適用について
%(パーセント)表記なしの税区分を指定したルールやテンプレートから仕訳が推測・登録される場合、発生日に応じて適切な税率の税区分が自動選択されます。
詳しくは「 税率が記載されていない税区分について 」のヘルプページをご覧ください。
よくある質問
差額を想定していない相手先との取引においても、自動登録ルールで差額に「0円」を設定する必要はありますか?
はい、現状の仕様として、「過小金額」と「過剰金額」に0円を指定することと、「税区分」の選択は必須となっております。