freee販売では、発注した商品・サービスが納品された際の購入実績を仕入として管理します。
freee販売とfreee会計の連携をONにしている場合、仕入登録した情報は、取引としてfreee会計へ連携されます。
freee会計との連携については、「freee会計との連携について」をご確認ください。
目次
「発注」と「仕入」の関係性
「発注」は、仕入先に対して依頼(=注文)を入れ、見積内容を元に発注を行うプロセスを指します。
一般的に仕入先から「見積書」を受領し、取引条件や納期、金額などを合意の上で、見積書と同一の内容を「発注書」として発行することで、調達がスタートします。
「仕入」は、仕入先から商品を調達・購買する段階を指します。
あらかじめ価格が決まった商品の調達等、見積が不要な場合は、発注を介さず直接仕入となる場合もあります。
ここでは「発注」に基づいて「仕入」を作成する流れを説明しますが、
上記の通り直接仕入となる場合は、「発注」を登録せず「仕入」から登録することも可能です。
また、一つの発注に基づいて、複数の仕入を登録することが可能です。
- 参考:発注を登録する
さらに、freee販売で仕入登録すると、自動的にfreee会計に取引が作成されます。
仕入の登録権限はfreee会計の取引登録権限の有無によって異なります。
登録済みの発注から仕入を登録する
[発注]メニューから該当の発注を選択し、発注詳細画面に移ります。
そこから右上の[仕入登録]をクリックします。
仕入登録に必要な情報が入力済みの場合、[クイック登録]を選択することで、仕入登録の情報入力画面に遷移することなく仕入登録が可能です。
[内容を確認して登録]を選択することで、仕入登録する内容を確認や修正をした上で、仕入登録が可能です。
なお、発注登録時に入力したデータは引き継がれます。
複数の発注を一つにまとめて仕入を登録する
[発注]メニューの一覧からまとめて登録したい発注のチェックボックスを選択します。選択後、[一つの仕入にまとめて登録]をクリックして、仕入登録画面に遷移します。
仕入先または支払先が異なる場合、一つの仕入にまとめることはできません。また、一度にまとめられる上限は以下の通りです。
- 選択できる発注数:100件 (※1)
- 選択した発注の明細数上限:300明細
※1:発注のビューで選択できる上限です。ページを跨ぐ場合、選択が外れてしまいます。フィルタを活用して1ページに収めて登録してください。
複数の発注を一つにまとめて仕入を登録する場合のみの以下の特徴があります。
- 複数の発注を選択して仕入を登録する際、明細ごとに案件が紐づく
- 発注No.も元の発注No.が補完されて登録画面に表示される
明細行を追加する時、以下の場合で挙動が異なります。他の登録方法はページ下の「登録方法による明細行に含まれる情報の違いについて」を参照ください。
- 明細行の追加
- 発注No.:空欄(変更不可)
- 案件:空欄
- 明細行の複製
- 発注No.:複製元の明細行が持つ発注No.
- 案件:複製元の明細行が持つ案件
複数の発注を選択して仕入の登録を始めた場合でも、案件を一つにすることも可能です。「仕入に複数の案件を紐づける」のチェックを外すことで、仕入に対して一つの案件に設定し直すことができます。
上記の操作をする場合、明細行に設定した案件は削除されます。
仕入を直接登録する
- [仕入]メニューをクリックし、仕入れ一覧画面の右上[登録]をクリックします。
- 仕入登録に必要な情報を入力します。
項目
任意/必須
freee
会計連携項目説明
案件
任意
どの案件の仕入か設定します。
発注に案件が登録されている場合は、自動で引き継がれます。詳細は「案件を登録する」をご覧ください。仕入を登録する時のみ、明細ごとの案件の紐付きを設定できます。詳細は「複数の発注を一つにまとめて仕入を登録する」をご覧ください。
仕入No.
自動
自動で採番が行われます。
採番ルールの設定は、「採番ルールを設定する」をご参照ください。仕入日
必須
✔
freee会計に作成される取引の、発生日に転記されます。
仕入先
必須
あらかじめ取引先マスタに登録された仕入先を選択します。
適格請求書発行事業者 任意
仕入先が適格発行事業者である場合は、該当のチェックをつけてください。
該当のチェックがついておらず、仕入予定日が経過措置税区分の対象期間の場合は、税区分には経過措置の税区分が表示されます。
デフォルトはチェックが外れた状態になっています。
仕入額控除とするためにはチェックをつける必要があります。仕入タイトル 任意
仕入のタイトルを入力できます。
支払期日
必須
✔
支払期日を入力します。
freee会計に作成される取引の、決済期日に転記されます。支払先
必須
仕入先と支払先が異なる場合は変更してください。
支払方法
必須
支払い方法を選択します。
社内担当者
任意
あらかじめ従業員マスタに登録された担当者を設定します。
従業員マスタはfreee人事労務と共通です。担当部門
任意
✔
担当の部門を設定します。
部門マスタはfreee会計の部門マスタと共通です。freee会計に作成される取引の、部門に転記されます。
社内メモ
任意
自由に入力が可能です。
商品 任意
商品マスタで作成した商品を選択します。
摘要
任意
発注に登録がある場合は引き継がれます。
明細取引タイプ
必須
あらかじめ設定しておいた明細取引タイプから選択できます。
会計計上部門 任意
会計処理上の部門を指定します。
freee会計の部門マスタを参照しています。部門タグを指定することで、freee会計に取引を登録する際に連携する部門タグが自動補完されます。
数量
必須
発注に登録がある場合は引き継がれます。
単位
任意
発注に登録がある場合は引き継がれます。
単価(外税)
必須
発注に登録がある場合は引き継がれます。
消費税を含まない形で入力してください。取引先ごとに、内税/外税入力を切り替えることが可能です。
詳細は「取引先を登録する」をご参照ください。会計品目タグ
任意
✔
freee会計に売上を連携した際、取引の品目に反映されます。
メモタグ
任意
✔
freee会計に売上を連携した際、取引のメモタグに反映されます。
セグメント
任意
✔
freee会計で登録したセグメントタグが付与できます。
freee会計に仕入を連携した際、取引のセグメントに反映されます。
freee会計のセグメントタグ連携を利用するには、freee会計が「アドバンスプラン(旧プロフェッショナルプラン)」以上の必要があります。freee会計におけるセグメントタグの設定などの詳細に関しては以下ヘルプをご参照ください。
登録方法による明細行に含まれる情報の違いについて
仕入を登録する方法によって、登録の際の明細行にある[発注No.][案件]の補完の仕様が異なります。以下の表からご確認ください。
仕入の登録方法 | 明細の追加方法 | 該当項目 | 挙動 |
---|---|---|---|
登録済みの発注から仕入を登録 | 明細行の追加 | 発注No. | 登録済みの発注の発注No.が補完される |
明細行の追加 | 案件 | 明細行に項目なし | |
明細行の複製 | 発注No. | 複製元の明細行が持つ発注No.が補完される | |
明細行の複製 | 案件 | 明細行に項目なし | |
複数の発注を一つにまとめて仕入を登録する(※2) | 明細行の追加 | 発注No. | 空欄 |
明細行の追加 | 案件 | 空欄 | |
明細行の複製 | 発注No. | 複製元の明細行が持つ発注No.が補完される | |
明細行の複製 | 案件 | 複製元の明細行が持つ案件が補完される | |
仕入を直接登録する | 明細行の追加 | 発注No. | 空欄 |
明細行の追加 | 案件 | 空欄 | |
明細行の複製 | 発注No. | 空欄 | |
明細行の複製 | 案件 | 空欄 | |
案件詳細から仕入を登録する | 明細行の追加 | 発注No. | 空欄 |
明細行の追加 | 案件 | 明細行に項目なし | |
明細行の複製 | 発注No. | 空欄 | |
明細行の複製 | 案件 | 明細行に項目なし |
※2:登録時に複数の発注を選択した場合でも、明細を削除して最終的に一つの発注に対して仕入を登録した場合、再度編集する際は「登録済みの発注から仕入を登録」と同じ挙動になります。
明細項目に値引きを入力する
明細項目を作成する際の値引きやマイナス金額の入力方法は各業務共通となります。
詳しくは「明細項目に値引きを入力する」をご参照ください。
値引き明細の会計取引連携時の仕訳について
freee販売で仕入登録を行うと、freee会計の取引に反映されます。
値引き明細の会計取引連携時の仕訳の詳細は「値引き明細の会計取引連携時の仕訳について」をご参照ください。
担当部門を会計計上部門に一括設定する
担当部門を会計計上部門に一括設定する方法は各業務共通となります。
詳しくは「見積を登録する - 担当部門を会計計上部門に一括設定する」をご参照ください。
消費税を編集する
消費税を編集する方法については、各業務共通となります。
詳しくは「消費税を編集する」をご参照ください。