対象プラン(法人)
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「借入金及び支払利子の内訳書」は、法人税の確定申告で必要となる勘定科目内訳明細書のひとつです。期末に残高のある借入金について、その借入先や発生した利息について記載をし、借入金に関する情報を明らかにします。
※ 勘定科目内訳明細書の全般的なヘルプページはこちら。
本記事は【法人】プラン向けのヘルプページです。
2024年7月以降の新会計プラン(ひとり法人・スターター・スタンダード・アドバンス・エンタープライズ)をご契約されている場合には、新規に勘定科目内訳明細書の作成はできません。
freee申告の勘定科目内訳明細書をご利用ください。
詳細は「freee申告内訳書・概況書を利用できるプランについて」を参照ください。
借入金及び支払利子の内訳書とは
「借入金及び支払利子の内訳書」は期末残高のある借入金について、その借入先と発生した利息を明記し、その借入金の明細を記載するための書類です。
借入金の内訳書を作成する
こちらの内訳書を作成する場合には、「出力する」をクリックし、作成項目を表示させます。
「試算表を確認する」をクリックすると、試算表の残高を参照することができます。
「B/Sからコピー」をクリックすると、試算表の残高が転記されてきますが、その際に転記される主な事項は以下のとおりです。
番号 |
項目名称 |
転記元 |
---|---|---|
① |
借入先 |
取引に付けられた「取引先」が転記されます。 ※役員借入金として計上された残高については、借入先が役員として転記されます。 |
② |
期末現在高 |
取引に付けられた「取引先」に応じて集計された、試算表上の取引先ごとの借入金の残高が転記されます。 |
③ |
期中の支払利息額 |
期中に「支払利息」として経理した際に付けた取引先ごとの支払利息の金額の集計値が転記されます。 |
入力すべき項目の全てが転記されるわけではないため、転記後には転記内容も確認をしながら必要項目の入力を改めてする必要があります。
作成時のポイント
[作成時に見るべき試算表の金額]
内訳書を作成する際には、試算表の以下の箇所の金額を参照しながら作成します。
(試算表)
借入金については、その長期・短期の別にそれぞれの残高を参照し、支払利息についても同様に残高を参照しながら、内訳書の残高を入力していきます。
取引登録時に「取引先」を付けることにより、試算表上で取引先ごとの残高が表示されます。この場合の取引登録とは、以下のものを指します。
①借入金が入金された時の取引
②借入金を返済した時の取引(元金および利息分の支払)
【役員借入金で記帳する際の留意点】
内訳書をスムーズに作成するという観点では、口座を「役員借入金」として支出の取引登録した場合に付ける取引先タグを、支払先の取引先の名称とせずに、役員の名称を取引先とすることが大切です。
このことにより試算表上で「どの役員からの借入金がいくらなのか」を明確に表示させることができます。
[作成時の留意事項]
- 「利率」の欄には、銀行などの金融機関からの融資の場合には、その借入の際に約定した借入利率を記載します。
- 「借り入れ理由」の欄については、「運転資金」や「設備購入資金」などのように記載しますが、借り入れたお金を何に使ったかのかを考えるとそ借り入れた理由が記載がしやすくなります。
- 「担保の内容」欄には、提供した担保がある場合には記載を行い、ない場合には「なし」と記載します。
[作成後に見るべき試算表の金額]
内訳書を作成後、内訳書と試算表のそれぞれの以下の箇所を参照し、金額が一致していることを確認します。
(内訳書)
(試算表)
試算表上の各種の借入金の残高を合算した値が、上記の内訳書の金額と一致するかを確認します。
※支払利息については、借入金から発生した利息以外の利息や、同じ性質を持った費用が計上されていることもあるため(つまり内訳書には含まれない利息金額が、試算表には含まれているため)、内訳書と試算表の金額が一致しないこともよくあります。
その場合には、その差額の原因が何であるかを把握しておくことが大切です。