「口座」はお金の出入り口
「口座」は一般的には銀行口座を指しますが、freeeでは銀行口座に加え、現金やクレジットカードなども「口座」と呼びます。
「お金の出入口」または「お金が入っている箱」と捉えるとイメージしやすいでしょう。
初期状態では「現金」口座のみが存在しています。
事業で利用している銀行口座やクレジットカードがあれば、freeeに口座として登録すると、その口座を通じたお金の動きを帳簿付けできるようになります。
設立直後したばかりで法人用の銀行口座やクレジットカードがない場合には、一旦「現金」口座のみで進めていきましょう。
ここからは、事業用の銀行口座などがある場合の登録手順を確認していきます。
銀行口座を登録する
- [口座]メニュー →[口座の一覧・登録]をクリックして開きます。
- [口座の一覧]画面上部は、[銀行口座][クレジットカード][決済サービス・電子マネー][現金・その他]と、口座のカテゴリによってタブが分かれています。
[銀行口座]タブが選択された状態になっていますので、そのタブの直下の[銀行口座を登録する]ボタンをクリックします。
- 口座は「よく選択される銀行から選択」(①)するか、「金融機関名で検索」(②)に銀行名の一部を入力して検索して選択できます。登録したい銀行が見つかったらクリックします。
同じ銀行名で複数の候補が表示される場合、登録したい口座が法人口座であれば、銀行名の後に「法人」と付いているものを選びます。口座の種別を誤って選択すると、連携できないことがあります。
- 登録したい銀行をクリックすると、銀行口座から入出金明細を取得する(同期する)ために必要な連携設定を行えます。連携設定は後でもできますので、ここでは連携せずに口座の登録のみしておきます。
※口座選択後の画面は、金融機関により多少異なります。
- 口座を登録すると「手順②」の画面へ戻りますので、他にも事業用の銀行口座があればすべて登録していきます。
同じ銀行に複数口座をお持ちの場合は、口座の数だけ同じ手順を繰り返して登録します。当座預金や定期預金の口座も同様です。 - ホーム画面に戻ると、画面の左に登録した口座が表示されます。
なお、クレジットカードも同様の手順で登録できます。
事業用のクレジットカードがある場合は、[クレジットカード]タブから登録しておきましょう。
参考
プライベートの入出金が混じる口座は原則freeeに登録せず、事業専用の口座のみ登録しましょう。
事業と無関係の入出金が混在すると、処理が複雑になり正しい残高の管理が難しくなるためです。
設立直後などで法人名義の銀行口座がなく個人名義の口座を使う場合には、事業専用口座として利用してfreeeに登録しましょう。
詳しくは、「【法人】プライベート兼用の口座の会計処理」のヘルプページをご覧ください。
口座名やホーム画面上の口座の並び順を変更する
登録した口座の名称とホーム画面左部の並び順は、後から変更できます。
同じ銀行に複数口座がある場合など、わかりやすいよう名前を変更して整理しておきましょう。
口座名を変更する
- ホーム画面から口座名をクリックします。
- 画面左上の[口座設定]ボタンをクリックすると、口座の設定画面が開きます。
- 「①口座名称を入力しましょう」の項目に新しい名前を入力し、画面下部の[口座を保存する]をクリックします。これで名称の変更は完了です。
例:
「◯◯銀行」「◯◯銀行(当座)」「◯◯銀行 12345」「◯◯銀行△△支店」「普通預金-◯◯銀行」
ホーム画面上の口座の並び順を変更する
- ホーム画面でカテゴリごとに表示されている口座の下の[表示順を変更]をクリックします。
- 口座をドラッグ&ドロップで移動して好みの並び順にできたら、[保存]ボタンをクリックします。
その他の口座を登録する
銀行やクレジットカード、決済サービスなどの外部サービス以外にも、次のようなさまざまな口座を登録して、入出金と残高を管理することが可能です。
- 小口現金・店舗現金(「現金」とは別に管理したいとき)
- 受取手形・支払手形
- 役員が複数名いる場合の役員借入金
- クレジットカードでの売上、ECサイトの売上(売掛金)
- 前払いで受け取った代金(前受金)
口座という「箱」を利用することで残高を把握しやすくなるほか、複雑な消込や振替仕訳が必要な処理を簡単に行えるようになります。
詳しくは「独自の口座を登録する(小口現金など)」のヘルプページをご覧ください。
ここでは一例として、ECサイト売上を管理するための口座を登録する手順を紹介します。
ECサイト売上管理用の口座を登録する
- [口座]メニュー →[口座の一覧・登録]をクリックして開きます。
- 画面上部で[現金・その他]のタブを開き、[資産の口座(小口現金・仮払金など)を登録する]ボタンをクリックします。
- ウィンドウが開いたら、「口座名」にわかりやすい名前を入力して登録します。口座名は勘定科目として使用されます。
- 資産の口座はそのままだと「現金」と同じ扱いになるため、この口座の残高が適切な勘定科目として扱われるよう設定を変更します。
まず[設定]メニュー →[勘定科目の設定]を開き、一覧の中から口座名をクリックします。 - 「勘定科目の編集」ウィンドウで、勘定科目のカテゴリーと決算書での表示名を変更して保存します。
今回はECサイトの売上(売掛金)を管理するための口座ですので、次のようになります。
- 勘定科目のカテゴリー:「売上債権」
- 決算書での表示名:「売掛金」
参考:口座名と勘定科目名、決算書上の表示名の関係
「口座名」はそのまま勘定科目名として使用され、仕訳にも表れます。一方、決算書上でどの勘定科目として表示されるかは、勘定科目の設定にある「表示名」によって決まります。
例えば、クレジットカードの口座は「◯◯カード」という口座名ですが、決算書上では「未払金」として表示されます。
「現金・その他」の口座で表示名を変更しない状態では、資産の口座は「現金及び預金」として、負債の口座は「未払金」として決算書上に表示されます。
小口現金や店舗現金など「現金」と同種の口座であれば、とくに勘定科目のカテゴリーや表示名を変更する必要はありません。