freeeでは、決済状況を「未決済」として取引を登録すると、売掛金や買掛金など勘定に設定された債権・債務勘定を自動で計上します(詳細は「 未決済取引を消込する(売掛金の入金・買掛金の支払いなど) 」のヘルプページをご覧ください)。
それらに対し、過不足がある金額の決済を登録する方法をご紹介します。
なお、このような場合は「+更新」と組み合わせて用いることも可能です。
未決済取引を登録・決済する方法の詳細については、「 未決済取引を消込する(売掛金の入金・買掛金の支払いなど) 」のヘルプページをご覧ください。
手数料が控除されて売上が入金された場合
例:未決済の売上35,000円に対して、手数料440円が差し引かれて34,560円が入金された。
「自動で経理」を利用する場合
[未決済取引の消込]タブから、未決済取引の消し込みと手数料支払の取引を同時に登録します。
- 「未決済取引を探す」項目から、消し込む対象の取引のチェックボックスをオンにし、「選択した未決済取引」項目へ移動します。
※この時、「今回決済金額」を変更する必要はありません。 - 次に「差額の調整」項目の[控除・マイナス行を追加]ボタンをクリックして、金額に▲がついた行を追加します。この行に入力した金額が差し引かれます(取引金額からマイナスされます)。
なお、勘定科目は「支払手数料」などを選択します。 - 「選択した取引の合計」と「差額取引」の金額が明細の金額が合致していること(差額が0円であること)を確認して、左下の[登録(Ctrl + Enter)]ボタンをクリックします。
「取引を登録」から手動で登録する場合
[取引]→[取引の一覧・登録]から該当する取引の詳細を開き、「決済を登録」ボタンから入金情報を登録します。
この際、手数料差引後の入金金額を入力すると、売掛金総額との差額を支払手数料として登録するかどうかを選択できますので、[支払手数料として登録する]にチェックを入れ、青い[登録]ボタンから決済を登録します。
誤って取引先から過大な入金があった場合
例:入金予定700,000円に対し、取引先が誤って800,000円を入金してきたため、100,000円分を「預り金」として処理した。
過大である分を、「預り金」「前受金」「仮受金」などの勘定科目で、新しい取引として登録して処理します。
- 「未決済取引を探す」項目から、消し込む対象の取引のチェックボックスをオンにし、「選択した未決済取引」項目へ移動します。
※この時、「今回決済金額」を変更する必要はありません。 - 「差額の調整」項目にて、消し込み差額分の取引を登録します(この行に入力した金額は追加の収入取引として登録され、取引金額にプラスされます)。
例の場合、勘定科目は「預り金」、金額は「100,000」とします。 - 「選択した取引の合計」と「差額取引」の金額が明細の金額が合致していること(差額が0円であること)を確認して、左下の[登録(Ctrl + Enter)]ボタンをクリックします。
手数料・値下げ・返品等の影響で入金額が少ない場合
入金分は部分決済として処理します。金額が過小となった原因分の振替は、決済の「+更新」から処理します。(「+更新」についてのヘルプページはこちら)
例:
10月31日に、200,000円の未決済売上(売掛金 / 決済期日:11月30日)を計上した。
その後の11月10日に、売掛金の計上時には見込まれていなかった50,000円の返品が発生した。
そのため、決済期日の11月30日には、返品分を差し引いた150,000円が入金された。
- [取引]→[取引の一覧・登録]より、10月31日に計上した売掛金の取引をクリックします。
- 今回は売掛金の一部が想定通り決済されませんでした。そのため、「決済」欄の方にある[+更新]をクリックします。
- 更新する行の選択画面が開きますので、200,000円の売掛金の行にある[+更新]をクリックします。
- 次のように更新情報を入力して保存します。
- 更新日:返品が発生して売掛金が差し引かれることが決まった日付(11月10日)
- 勘定科目:売掛金が差し引かれた原因に該当する勘定科目(返品の場合は「売上戻り高」)
- 金額:売掛金から差し引かれた金額(50,000円)
- 更新後は、200,000円だった売掛金から売上戻り高50,000円が差し引かれた150,000円が決済残額として表示されます。
- 残りの金額を「取引の一覧」や「自動で経理」などから決済登録し、決済残額を0にします。