freeeでは、クレジットカードで支払う場合、カードの利用時と、銀行口座からの引き落とし時に分けて記帳します。その際、銀行口座の残高とクレジットカード利用内容のそれぞれを管理するため、銀行口座と同様にクレジットカードも「口座」として登録します。
このページでは、クレジットカードを一括払いで利用した際のfreeeでの登録方法についてご案内します。また、デビットカードをご利用の場合も同じ手順で記帳します。
なお、残高の管理が煩雑になりますので、freeeでは事業用とプライベート用とでクレジットカードを分けることをおすすめしています。
freeeは年会費無料で個人事業主・創業時でも作れる「freeeカード」もご提供しておりますので、事業用カードをお持ちでない方は是非ご利用ください。freeeカードの詳細はこちら
※ クレジットカードを分割払いで利用した場合についてはこちら
※ クレジットカードをリボ払いで利用した場合についてはこちら
目次
- 全体の流れ(動画あり)
- 1.クレジットカードと銀行口座を会計freeeに登録する
- 2.クレジットカードで支払った内容を登録する
- 自動で経理を利用する場合
- 手動で取引を登録する場合
- 口座の残高を確認する - 3. 銀行口座の引き落とし内容を登録する
- 自動で経理を利用する場合
- 手動で登録する場合
- 口座の残高を確認する - 参考:クレジットカードからプライベートの支出を行った場合
- 参考:個人的なお金で請求内容を支払った場合
- 参考:クレジットカードの請求内容を事業用の現金で支払った場合
- 参考:クレジットカード利用時に返金が発生した場合
全体の流れ
ここでは、以下の例に沿って、クレジットカード利用時の処理の登録方法をご紹介していきます。
例:
3月1日〜3月31日の利用分が4月27日にみずほ銀行から引き落とされる楽天カードを、以下のように利用した場合
- 3月1日に70,000円の統計資料を購入した(新聞図書費)
- 3月10日に8,000円のプリント用紙を購入した(消耗品費)
- 3月20日に900円のタクシー代を支払った(旅費交通費)
- 全て一括払いでのカード利用
- 4月27日に3月利用分の78,900円がみずほ銀行から引き落とされた
※今年度の期首日時点での残高については、以下のとおりとします。
- みずほ銀行:今期の期首日時点では預金残高が100,000円あった
- 楽天カード:同日時点では全ての利用分が決済済みで、未払い分はなかった
下記説明を解説付きの動画でご確認いただけます。
クレジットカードを利用した場合は、以下の手順で処理を行います。
1.クレジットカードと銀行口座を会計freeeに登録する
まずは、クレジットカードと、引き落とし先の銀行口座を、会計freeeの「口座」として登録します。(口座登録の詳細についてはこちら)
①[口座]→[口座を登録]画面を開きます。
② 利用しているクレジットカードを検索し、選択します。自動で明細を取り込みたい場合はログイン情報を入力します。
③ 同様に、クレジットカードの利用分が引き落とされる銀行口座を登録します。
④ [設定]→[開始残高の設定]より、銀行口座とクレジットカードの開始残高を設定します。(例の場合は、みずほ銀行の開始残高を10万円に設定。詳しい方法はこちら)
2. クレジットカードで支払った内容を登録する
カードの利用後、そのご利用内容を支出取引として登録します。
※ プライベートな支出があった場合はこちら、カード利用分の返金があった場合はこちらをご覧ください。
自動で経理を利用する場合
①[取引]→[自動で経理]画面を開きます。(オレンジ色の「未処理○件」をクリックして開くこともできます)
② カード利用の明細は、請求の確定後に1回の利用分ごとに自動でfreeeに取り込まれますので、それぞれの勘定科目や品目などを設定し支出取引として登録します。
手動で取引を登録する場合
[取引]→[取引を登録]より、1回の利用分ごとに支出取引を登録します。
各取引は以下のように登録します。
- 支出取引
- 決済:完了
- 口座:クレジットカード(例の場合は楽天カード)
- 取引日:カードの利用日(例の場合は3/1、3/10、3/20)
- 勘定科目:支払い内容に応じて入力(例の場合は新聞図書費、消耗品費、旅費交通費)
- 金額:支払い内容に応じて入力(例の場合は70,000円、8,000円、900円)
- 取引先(任意):支払先の名前を入力
- 品目・部門・メモタグ・備考(それぞれ任意):メモしたい内容があれば入力
口座の残高を確認する
取引の登録が完了すると、登録した取引の合計分、クレジットカードの残高がマイナスになっています。(例の場合は楽天カードが-78,900円)
クレジットカードは支出のための口座なので、常に金額はマイナスか0円となります。このマイナスの金額が、「支出したがまだお金は支払っていない金額」の残高を示しています。
3. 銀行口座の引き落とし内容を登録する
カード利用分が銀行口座から引き落とされたら、銀行口座からカード口座への口座振替を登録します。このように登録することで、「銀行口座に入っていた資金をカードの利用に充てた」ものとして登録されます。
※ プライベートの銀行口座から引き落とされた場合はこちらを、現金で支払った場合の処理手順はこちらをご参照ください。
自動で経理を利用する場合
①[取引]→[自動で経理]画面を開きます。(オレンジ色の「未処理○件」をクリックして開くこともできます)
② 1ヶ月分のカードの利用金額が銀行の出金明細としてfreeeに取り込まれていますので、[口座振替・カード引落とし]タブを選択し、振替先口座をクレジットカードの口座にして、口座振替を登録します。(例の場合は、みずほ銀行→楽天カードの口座振替)
この際「自動化」にチェックを入れておくと、以後この作業は自動的に行われるようになります。(自動登録ルールが作成されます。詳細は[設定]→[自動登録ルール]を参照)
手動で登録する場合
[取引]→[取引を登録]→画面上部の[口座振替]タブを選択し、みずほ銀行から楽天カードへの口座振替を登録します。
口座振替は以下のように登録します。
- 振替日:カード利用金額の引き落とし日(例の場合は4月27日)
- 振替元口座:カードの引き落としがある銀行口座(例の場合はみずほ銀行)
- 振替先口座:クレジットカード(例の場合は楽天カード)
- 金額:1ヶ月分のカードの利用金額(例の場合は78,900円)
- 備考(任意):メモしたい内容があれば入力
口座の残高を確認する
口座振替の登録が完了すると、登録した金額分、銀行からクレジットカードへ資金が移動しています。カードの残高が0円になっている場合、カード利用の未払金額がなくなったことを示しています。(例の場合、みずほ銀行から楽天カードへ78,900円が移動し、楽天カードの残高が0円になります)
参考:クレジットカードからプライベートの支出を行った場合
個人事業主の方がプライベート兼用で利用しているクレジットカードをfreeeで口座登録した場合、プライベート分の支出は勘定科目「事業主貸」で登録します。
「自動で経理」をご利用の場合は、[プライベートな出金として処理]から登録することも可能です。
※「自動で経理」で[明細を無視]を選択したり、取引として登録しないでおくと、freee上の残高が実残高と合わなくなってしまいますのでご注意ください。
※ 残高の管理が煩雑になりますので、freeeでは事業用とプライベート用とでクレジットカードを分けることをおすすめしています。
※freeeは年会費無料で個人事業主・創業時でも作れる「freeeカード」もご提供しておりますので、事業用カードをお持ちでない方は是非ご利用ください。freeeカードの詳細はこちら
参考:個人的なお金で請求内容を支払った場合
プライベートで使っている銀行口座や、役員のポケットマネーで請求内容を支払った場合は、以下のように登録します。
①支払いに利用した口座がfreeeに登録済みだった場合
通常通り、銀行口座→クレジットカード口座の「口座振替」を登録します。
※ ただし、プライベートの銀行口座は、基本的にfreeeへの登録が不要です。(詳しくはこちら)
②freeeに登録していない個人的な口座から支払いを行った場合
以下のような取引を登録します。
- 収入
- 決済:完了
- 口座:クレジットカード
- 取引日:支払い日(引き落とし日)
- 勘定科目:個人事業主の場合は「事業主借」、法人の場合は「役員借入金」
- 金額:請求金額(引き落とし金額)
参考:クレジットカードの請求内容を事業用の現金で支払った場合
クレジットカードの請求内容を事業用の現金で支払った場合、引き落としの処理の代わりに、現金→クレジットカードの「口座振替」を登録します。
プライベートの現金で支払った場合は、この一つ前のセクションの登録方法をご参照ください。
参考:クレジットカード利用時に返金が発生した場合
クレジットカードの返金明細が取り込まれる場合とそうでない場合とで記帳方法が異なります。
詳しくはこちらをご覧ください。
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