クレジットカードを「口座」として登録している場合、freee会計では以下のように帳簿付けを行う必要があります。
- クレジットカードの開始残高を入力する
- クレジットカードのすべての利用内容を取引として登録する
- 銀行口座からの引き落としを「口座振替」として登録する
上記のいずれかを登録していない場合、クレジットカードの残高は正しい値になっていませんので、本ページで紹介する方法で修正を行います。
※ なお、残高の管理が煩雑になり、登録間違いの可能性が高まりますので、freeeでは事業用とプライベート用とでクレジットカードを分けることをおすすめしています。
※ freeeは年会費無料・代表者保証なし・最大1億円の限度額「freeeカード Unlimited」もご提供しておりますので、事業用カードをご利用されていない方は是非ご利用ください。
freeeカード Unlimitedの詳細は「経営を強くする、統合型コーポレートカード「freeeカード Unlimited」」の製品ページをご覧ください。
目次
修正が必要かどうかを確認する
ホーム画面や口座一覧で表示されるクレジットカードの残高は、「カードの利用額のうち、引き落としが済んでいない金額」を「マイナス」で表示しています。
そのため、以下のようになっている場合、クレジットカードの利用内容や引き落としが正しく登録できていない場合があります。
正しい状態 |
残高がマイナス |
残高がゼロ |
要修正 |
×残高がプラス |
×残高の値が利用限度額より大きい |
また、以下の場合も修正が必要と考えられます。
要修正 |
×クレジットカードの引き落としを「取引」として登録した覚えがある |
×クレジットカードの引き落としを登録した覚えがない |
残高ズレの詳細を確認する
総勘定元帳でクレジットカードの残高を確認する
登録内容を修正する場合、[レポート]メニューの[総勘定元帳]を開き、修正の対象となるクレジットカード名をクリックすると、残高の推移を確認できます。
※総勘定元帳の残高は、ホーム画面や口座一覧とはプラスマイナスが逆で表示されていますのでご注意ください。(つまり、残高がプラスまたはゼロの状態が正しくなります)
修正が必要となる場合
登録内容に誤りが生じている場合、以下のように表示されていることがあります。
-
①引き落とし日(請求金額を支払った日)に、借方金額が計上されていない
→引き落としが登録されていない可能性あり
-
②同じ日付に、同じ金額が同じ相手勘定科目で計上されている
→カードの利用内容や引き落としが二重に登録されている可能性あり
-
③総勘定元帳の「残高」がマイナスになっている
→それ以前の日付で、カードの利用内容(支出)が登録されていない可能性あり
【登録内容に誤りがある場合の例】
修正しなくてもよい場合
クレジットカードを同期している場合、そのカードを利用してから明細が取り込まれるまでには、およそ1ヶ月〜最大で3ヶ月(※)ほどかかります。
そのため、利用後から明細取り込みまでの間は、一時的に、freee上の表示が実際の未払い残高よりも少なくなっていますが、明細が取り込まれたあとに取引を登録すれば正しい残高になります。
※ カード会社側の処理の影響で請求月が遅れることになった場合、利用から2〜3ヶ月後に明細が取り込まれる場合があります。(例:楽天カードの場合)
残高ズレを解消する
残高ズレが発生する主な原因は下表の通りです。各方法で、残高ズレを解消しましょう。
考えられる原因 |
解消方法 |
---|---|
引き落としを登録していない |
【自動で経理 の場合】 【手動登録の場合】 【現金で支払った場合】 ※詳しい操作方法は、「資金の移動を登録する(口座振替)」をご覧ください。 |
引き落としを「取引」として登録している |
取引を削除し、銀行→カードの「口座振替」として登録する ※詳しい操作方法は、「資金の移動を登録する(口座振替)」をご覧ください。 |
freeeに登録していないプライベートの銀行口座から支払った際、その内容を登録していない |
【個人事業主の場合】 【法人の場合】 ※詳しい操作方法は、「【個人】プライベートの資金で事業の経費を支払った場合の登録方法は」または「【法人】社員が法人の支出を立て替えた場合の記帳方法 」をご覧ください。 |
取引や口座振替を二重に登録している |
誤って登録した取引・口座振替を削除する ※詳しい操作方法は、「登録した取引を修正・削除する」をご覧ください。 |
開始残高を設定していない |
「開始残高の設定」画面にて、期首日時点の未払い残高を登録します。 ※未払い残高の算出方法は「 【個人】開始残高を設定する - 参考:期首日時点のクレジットカードの残高を算出する方法 」をご覧ください。 |
プライベートの支出の明細を「無視」している |
明細の無視をキャンセルして、勘定科目「事業主貸」の支出取引として登録します。 (法人の場合は、実態に応じて「役員貸付金」などの取引として登録します。) ※詳しい操作方法は、「不要な明細を無視する」をご覧ください。 |
また、一部のお客様においては、以下のケースが該当する場合もあります。
考えられる原因 |
解消方法 |
---|---|
PayPay銀行 VISAデビットで外貨の支払を行った |
「 PayPay銀行 VISAデビットの同期の注意点 」記載の方法で解消します。 |
リボ払いの際の支払利息を登録できていない |
「 クレジットカードの利用内容を記帳する(リボ払い) - 4. 引き落とし時に発生した手数料(金利)を支出取引として登録する 」記載の方法で取引を登録します。 |
リボ払いを利用しており、あとから支払い方法を変更した |
「 クレジットカードのリボ払い利用時の同期の注意点 - 支払い方法を変更した場合の注意点 」記載の方法で解消します。 |
参考:開始残高を設定できずプラス残高を解消できない場合
開始残高の設定画面は、一度でも年度締めをしていると表示されません。口座の残高がプラスのままになってしまうが、開始残高の設定画面は開けないという場合、以下の処理を行います。
【個人事業主の場合】
クレジットカードの残高が正しい残高になるように、「取引を登録」メニューから、以下の取引を手動で登録します。
項目 |
入力内容 |
---|---|
収入/支出 |
支出 |
決済 |
完了 |
口座 |
対象のクレジットカード |
取引日 |
期首日(個人事業主の場合は1月1日) |
勘定科目 |
事業主貸 |
金額 |
期首日時点の本来のクレジットカード残高と現在の期首残高の差額 (下記の例を参考) |
(その他) |
空欄でOK |
例:「総勘定元帳上の期首残高が-30万円」で、「手元で計算した正しい期首残高が20万円」の場合、入力する金額は「50万円」となります。
【法人の場合】
前期以前に発生してしまった差額については、年度の巻き戻しを行わず、当期に修正仕訳を行う必要があります。
例:前期経費の計上漏れがあった場合の一般的な仕訳
前期損益修正損 500,000/××カード 500,000
詳しくは「【法人】前年度の仕訳を修正したいです」をご覧ください。不安な点は、お近くの専門家もしくは管轄の税務署にご確認ください。
参考: freee発行の事業用クレジットカード「freeeカード Unlimited」
freeeが発行した年会費無料の事業用クレジットカードです。
「freeeカード Unlimited」を活用することで経理を効率化することが出来ます。
事業用カードをご検討の方はぜひご利用ください。
「freeeカード Unlimited」の詳細は、以下の製品ページをご確認ください。
銀行やクレジットカードなど口座登録の方法は、以下のヘルプページをご覧ください。