PayPay銀行 VISAデビットカードを利用して海外の物品を購入(為替レートの変動で日本円が変動する)した場合、まれに同期した一部の明細が重複して取り込まれる場合があります。
ここでは、明細の重複が発生するケースと、その場合の対処方法をご案内します。
明細の重複が発生するケース
2016年12月9日 現在、発覚しているケースとして、以下の場合に明細の重複が発生する可能性があります。
- 国内取引で「売上予約」と「売上確定」の明細が重複して作成された場合
- デビットカードで外貨の支払を行い、その外貨のレートが変動した場合
明細の重複の発生例と対処方法
例えば、以下のような現象が発生します。
※ デビットカードの明細の状態の定義については、PayPay銀行「 画面の見方・操作方法 」をご参照ください(以下の例では「口座:PayPay VISAデビット」としてご説明します)。
1.デビットカードでアメリカの物品を購入し、以下の明細が取り込まれた。この明細はデビットカードのサイト上では「確定」状態となっていた。(「売上予約」の明細として取り込まれた)
- 口座:PayPay VISAデビット
- 種類:出金
- 日付:2016-12-01
- 取引内容:freee shop
- 金額:1,010円
(実際には10ドルを支払っており、1ドル101円のレートで円に変換された)
2.12月にドルの為替が変わり、1ドル101円が1ドル100円になった。
3.後日、再度デビットカードを同期したところ、以下の明細が取り込まれていた。この明細もデビットカードのサイト上では「確定」状態となっていた。(「売上確定」の明細として取り込まれた)
- 口座:PayPay VISAデビット
- 種類:出金
- 日付:2016-12-01
- 取引内容:freee shop
- 金額:1,000円
(実際には10ドルを支払っており、1ドル100円のレートで円に変換された)
4.更に後日、PayPay銀行(引き落とし銀行口座)を同期したところ、以下のようにデビットカードから10円が返金された明細が取り込まれていた。
- 口座:PayPay VISAデビット
- 種類:入金
- 日付:2017-01-01
- 取引内容:VISAデビット返金確定
- 金額:10円
上記の場合、以下のように明細が取り込まれています。
日付 |
デビットカード口座の明細 |
引き落とし先の銀行口座の明細 |
---|---|---|
利用日 |
① 変更前の金額の出金明細 |
② 変更前の金額の出金明細 (例では1,010円) |
変更後 |
③ 変更後の金額の出金明細 (例では1,000円) ※ これが①と重複していることになります。 |
④ 変更によって生じた差額の入金明細 または 出金明細 (例では10円の入金) |
この場合、以下のパターンA または パターンB のいずれかの処理をしていただく必要があります。詳細は、後述の「 参考:金額変更前後の明細一覧イメージ 」もご参照ください。
- パターンA
①を(取引の登録を解除してから)無視
②を銀行 → デビットカード の口座振替として登録
③を支出取引として登録
④をデビットカード → 銀行(またはその逆) の口座振替として登録 - パターンB
①を支出取引として登録
②を銀行 → デビットカード の口座振替として登録
③を無視
④をデビットカード → 銀行(またはその逆) の口座振替として登録
手動で金額10円の収入取引を決済口座:デビットカードで登録
※ 明細を「無視」する方法については、「 不要な明細を無視する 」をご覧ください。
参考:金額変更前後の明細一覧イメージ
いずれの場合も、正しく処理ができれば、デビットカード口座の残高が利用前の金額に戻り、銀行口座の残高が変更後の金額分(例の場合は1,000円)減少します。
[口座]メニュー →[明細の一覧]にて、該当口座の明細が次の状態になっていることをご確認ください。
【デビットカード】
パターンA:金額変更前の明細を無視する場合
口座名 |
取引日 |
入金額 |
出金額 |
状態 |
アクション |
---|---|---|---|---|---|
PayPay VISAデビット |
2016-12-01 |
0 |
1,000 |
登録済 |
変更後金額を登録する |
PayPay VISAデビット |
2016-12-01 |
0 |
1,010 |
無視 |
変更前金額を無視する |
パターンB:金額変更後の明細を無視する場合
口座名 |
取引日 |
入金額 |
出金額 |
状態 |
アクション |
---|---|---|---|---|---|
PayPay VISAデビット |
2016-12-01 |
10 |
0 |
登録済 |
変更後差額を手動登録する |
PayPay VISAデビット |
2016-12-01 |
0 |
1,000 |
無視 |
変更後金額を無視する |
PayPay VISAデビット |
2016-12-01 |
0 |
1,010 |
登録済 |
変更前金額を登録する |
【銀行】
PayPay銀行の明細は、上記のパターンA または パターンB いずれの場合でも同じ状態になります。
口座名 |
取引日 |
入金額 |
出金額 |
状態 |
アクション |
---|---|---|---|---|---|
PayPay銀行 |
2017-01-01 |
10 |
0 |
登録済 |
変更後差額を登録する |
PayPay銀行 |
2016-12-01 |
0 |
1,010 |
登録済 |
変更前金額を登録する |
参考:キャンセルと返金処理での明細取得について
PayPay VISAデビットカードは仕様上、 同期日から遡及して60日以内の明細が同期取得対象 となっております。そのため、 起点となった取引から60日を超えて返金処理が行われた場合は、返金処理を行った打消し明細は取得できない ため正しく返金処理の取引が登録ができない場合があります。
その場合は、お手数ですが次のいずれかの方法により明細を作成し、「自動で経理」にて返金処理の取引を登録いただきますようお願いいたします。
取得できない明細が比較的多い場合
- PayPay VISAデビットカードのサイトにログインをし、明細のCSVデータをダウンロードします。
- 「 銀行やカードの明細を手動で取り込む(明細アップロード) 」のヘルプページを参考に、「PayPay VISAデビット」口座へ明細CSVデータをアップロードして取り込みます。
- 手順2で取り込んだ明細を「 自動で経理 」から登録します。
取得できない明細が比較的少ない場合
- 「 freeeに手動でアップロードする明細を用意する - 明細を1行ずつ作成する 」のヘルプページを参考に、「明細の一覧」画面内[新規作成]ボタンから取り込めなかった明細を手動にて作成します。
- 手順1で手動作成した明細を「 自動で経理 」から登録します。