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自宅兼事務所の家賃など、ある支出がプライベート用と事業用の双方が混ざったものである場合、事業で使用する比率分のみを経費に計上します。これを家事按分(かじあんぶん)といいます。
freeeの「家事按分」機能では、ルールを設定すると自動で按分計算を行うことができます。登録した事業利用比率分が経費となり、残りが自動で「事業主貸」に振替えられます。
※ 「家事按分」は個人事業主向け機能であり、法人の場合ご利用いただけません。
目次
家事按分とは
プライベートの支出と事業用の支出の両方を兼ねる支出について、事業分を費用計上することを家事按分といいます。
以下のような費用について、家事按分をして事業に関連する比率のみを費用とします。
- 自宅が事務所を兼ねている場合の家賃や水道光熱費
- 営業車をプライベートでも使う場合のガソリン代や保険料
事前準備:家事按分の対象となる品目を登録する
家事按分を登録する際は、先に家事按分の対象となる取引に付与する品目を登録します。
例えば、倉庫の家賃の取引を家事按分の対象とする場合は、「倉庫家賃」といった品目をあらかじめ追加しておきます。
品目の追加方法についての詳細は「品目を登録する」のヘルプページをご覧ください。
家事按分のルールを登録する
按分割合は、合理的に説明できる範囲で設定します。例えば、家賃であれば面積、車であれば走行距離や使用日数などを用いて比率を計算します。
例:自宅兼事務所であるマンションの家賃に毎月100,000円を支払っている。12ヶ月分の1,200,000円を家事按分するが、事務所として利用している床面積は半分であったため、事業利用比率は50%とした。
- [確定申告]メニューの[家事按分]を開きます。
- [新しい家事按分を登録]をクリックします。
- 勘定科目、品目、事業利用比率を入力して、[保存]をクリックします。
家事按分を行いたい取引を登録する
予め設定した家事按分のルールに沿って、事業利用分とプライベート利用分の総額で支出を登録します。
例:勘定科目「地代家賃」、品目「事業所家賃」で支出を登録する。
按分前であるため、この時点では過大に地代家賃を入力した状態になります。のちほど「家事按分」機能でプライベート分が「事業主貸」へ振り替えられますので、問題はありません。
※ 既に取引を作成しており、後から家事按分のルールを追加した場合、「取引」→「取引の一覧」か「レポート」→「総勘定元帳」のいずれかから品目を一括付与することでルールを適用できます。
家事按分を確定する(確定申告書類の作成時)
- [確定申告] → [確定申告書類の作成]の[収支]ステップを選択します。
- 「仕事とプライベートで兼用しているものはありますか?(家事按分)」の選択肢で[はい]を選択します。
- 家事按分される可能性が高い勘定科目 (「地代家賃」「車両費」「租税公課」 「水道光熱費」「通信費」「保険料」)が取引登録されると表示されています。
勘定科目ごとの[合計金額]をクリックすると、総勘定元帳の該当する勘定科目に遷移します。該当取引を編集することができます。
「事業利用比率」は同じ画面上で割合を変更することができます。
[設定画面]をクリックしますと、家事按分の一覧画面に遷移します。家事按分の再計算を行う場合に使用します。詳細は、「家事按分を確定する(確定申告時の作業)」をご覧ください。
- 設定が完了したら、[保存]をクリックします。
家事按分を確定する(確定申告時の作業)
確定申告の際に家事按分の再計算をします。
- 再び[確定申告]メニューの[家事按分]を開き、[再計算]をクリックします。
- 家事按分の計算が自動で行われます。
下記例では、勘定科目「地代家賃」、品目「事務所家賃」の取引を50%で按分するというルールによって、事業利用分が100,000円、按分(プライベート利用分)が100,000円で自動計算されました。
按分計算の対象金額や、勘定科目や品目、率の設定を修正した場合には、もう一度「再計算」をクリックします。クリックする度に最新の情報に基づいた計算に置き換えられます。 - [レポート]→[試算表:損益計算]より、家事按分がされていることを確認します。
参考:プライベートのお金から払っている費用の家事按分
freeeにプライベート資金から支出として登録したものについてfreeeの家事按分機能に登録すると、結果的に事業主勘定が貸借で両建てとなります。
【仕訳例】
(借)地代家賃 300,000 (貸)事業主借 600,000
(借)事業主貸 300,000
所得に影響はないためそのままでも差し支えありませんが、修正したい場合は「振替伝票」を用いて事業主貸と事業主借を相殺するようにします。