このページでは、「BASE」(ベイス、ベース)の口座同期の設定方法および注意点について説明します。
freeeでは、無料で簡単にネットショップを作成できるBASEと連携して、その売上データを取り込むことができます。
この連携により、インターネットショップの開設・運営から、そのショップの経理処理までをシームレスに行うことができます。
目次
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本ページの対象のインターネットショップ作成サービス
- BASE(ベイス)とは
- freeeとBASEを連携してできること - 連携対象となる方
- 同期設定方法
- インボイス制度対応するには
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同期における注意事項
- 取引の取得可能期間
- 複数のショップがある場合
- 同期されるタイミング -
同期で作成された取引の留意事項
- 取り込まれたBASEの取引を確認する
- キャンセル処理について -
BASEから銀行への入金を記帳する
- コンビニ決済・クレジットカード決済の場合
- 銀行振り込みの場合 -
ショップコイン取引を登録をする
-ショップコイン販売の事前設定(BASEでの操作)
-BASE仮勘定を登録する(freeeでの操作)
-BASE仮勘定の登録方法
-BASE仮勘定を使ってコイン売上の取引を登録する(freeeでの操作)
-ショップコイン支払いで商品売上の取引を登録する - このページで解決しないときは
本ページの対象のインターネットショップ作成サービス
BASE(ベイス)とは
BASE(ベイス)はインターネット上に無料で自分の店舗をつくることができる、BASE株式会社のサービスです。BASE上では、注文から決済までの一連の購入の流れを行うことができます。BASEについての詳細は「BASE(ベイス)ネットショップを無料で簡単に作成」をご覧ください。
freeeとBASEを連携してできること
あなたのBASE ショップの売上や、発送にかかった送料など、インターネットショップを運営する上で帳簿付けをする必要があるデータを、自動でfreeeに取り込むことができます。また、BASEでの売上分はあとで一覧で確認することができます。
※銀行口座の同期のような明細形式ではなく、初めから取引として自動登録されます。
【freeeに自動で取り込まれる情報】
- 商品の売上情報
- 決済手数料・商品送料
- 商品のキャンセル情報
- 売上金を引き出した時の事務手数料(引き出し申請 事務手数料)・振込手数料
連携対象となる方
- 消費税の免税事業者
- 消費税の簡易課税事業者、いわゆる二割課税事業者(激変緩和措置対象)および消費税の本則課税事業者
- 本連携では消費税法上のインボイスは自動連携されません
- 別途インボイスのダウンロード・保存が必要になります
同期設定方法
- freeeトップページから[マスタ・口座]メニュー→[口座]を開き、「決済サービス・電子マネー」から[決済サービス・電子マネーを登録する]をクリックします。
- 「決済サービス・電子マネーを登録」の中の[BASE]をクリックします。
- 登録画面で[連携設定に進む]ボタンをクリックします。
- BASEの同期設定画面で[BASEとの同期設定を行う]をクリックします。
- BASEのページへ遷移しますので、freeeに紐付けるBASEのアカウント(BASEのログイン情報)を設定します。
ログイン情報に間違いがないかを確認し、[アプリを認証する]ボタンをクリックします。 - freeeホーム画面に戻ると、「BASEのマッチング設定が必要です」のアラートが表示されるので、[確認]をクリックします。
- [設定する]をクリックします。
- 2019年10月1日 以前の取引:「8%」として処理されます。
- 2019年10月1日 以降の取引:税区分はマッチングの設定により「10%」または「8%(軽)」となります。タグのマッチングをします。
BASEで使っている項目と、freeeで利用予定の項目がでてきますので、表示の設定で問題ないかを確認し、[保存]をクリックします。この設定は、あとで修正することもできます。
※ 2019年10月1日 以降の取引データが同期された場合は、税区分の設定 (「売上」、「商品キャンセル」) が必要です。
※ 「BASEタグ種別」の「売上」、「商品キャンセル」は、税区分が軽減税率適用で次のように処理されます。
- BASEの連携が完了しました。
インボイス制度対応するには
本連携機能では、BASEにて発行したインボイスはfreee側に自動保存されません。
BASE側のWebサイトより、インボイス原本の保存を行ってください。詳しくはBASEの「インボイス制度対応について」をご参照ください。
インボイス原本は、freee会計のファイルボックスに保存することも可能です。
freee会計のファイルボックスは電子帳簿保存法に対応しています。詳しくは「電子帳簿保存法の概要・手続について - D. 取引先と授受した電子取引データを保存する」をご参照ください。
必要に応じて、インボイス原本と、freeeに自動作成された取引を紐づけてご利用ください。
自動で作成した取引とインボイスに記載の税区分ごとの金額にズレがある場合があります。ズレがある場合は手動で取引を修正ください。修正の詳細は「登録した取引を修正・削除する」をご参照ください。
同期における注意事項
取引の取得可能期間
同期実行時の会計期間の期首日から取り込むことができます。
また、削除してしまった場合でも会計期間内であれば再取得が可能です。
複数のショップがある場合
BASEでショップごとにアカウントを作成されている場合は、freeeにはそれぞれ別の口座として連携することができます。
同期されるタイミング
即日ではなく取引が発生してから数日後に取り込まれるため、取引の発生日と取り込まれる日付には差があります。
また、3日以内に発生した配送料の差額も合わせて取引に反映されます。
同期で作成された取引の留意事項
取り込まれたBASEの取引を確認する
[取引入力]メニュー→[収入・支出形式(取引の一覧・登録)]をクリックし、決済口座で絞ると、BASEで処理をした取引(売上などの入金、引き出し申請の手数料の支払などの出金)を確認することができます。
※銀行口座の同期のような明細形式ではなく、初めから取引として自動登録されます。
キャンセル処理について
商品を販売したあとにキャンセルされた場合、以下のような処理が自動で行われます。
【売上げた情報がfreeeに取り込まれていない場合】
キャンセルされた取引自体が取り込まれません。
【売上げた情報がfreeeに取り込まれている場合】
購入キャンセルがあった時点で、取り消す処理が行われます。(収入取引に対して逆仕訳が入力されます。この時の税区分は売上の発生日に基づいて正しく取り込まれます。)
※自動処理前に勘定科目や備考欄を手動で変更した場合、取り消し処理が自動で行われない場合があります。
BASEから銀行への入金を記帳する
BASEを連携した場合は、すべて「決済済み」で登録されます。売上金の入金があった場合は、以下のように処理を行います。かかった手数料は、自動でfreeeに登録されますので、お手元で作業していただく必要はありません。
コンビニ決済・クレジットカード決済の場合
お客様がコンビニ決済・クレジットカード決済を選択された場合、実際の売上金はBASEにあり、BASEから引き出し申請を行って銀行口座に引き出します。freee上では、売上金は自動で「BASE口座」に「決済済み」で登録されてますので、自動登録されたBASE口座の売上金と、引き出した銀行口座の引出金を口座振替します。
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自動で経理の場合:自動で経理を開き、売上金を引き出した明細を口座振替します。
- 手動で登録する場合:[取引入力]メニュー→[収入・支出形式(取引の一覧・登録)]を開き、[口座振替]タブから振替を行います。
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銀行振り込みの場合
お客様が銀行振り込みを選択された場合、実際の売上金は、そのまま銀行口座に引き出します。freee上では、売上金は自動で「BASE口座」に「決済済み」で登録されてますので、BASE口座から銀行口座へ口座振替を行います。(freeeのBASE口座に自動登録された売上金と、銀行口座へ実際に入金された売上金を口座振替します。)
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自動で経理の場合:自動で経理を開き、入金された明細を口座振替します。
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手動で登録する場合:[取引入力]メニュー→[収入・支出形式(取引の一覧・登録)]を開き、[口座振替]タブから振替を行います。
ショップコイン取引を登録する
BASEの出店者は、自身のショップの商品購入で使用できるショップコインを販売することができます。
出店者が事前にコインを販売しておくことで資金調達をすることを目的としたサービスです。
※新規コインの発行は2021年5月12日をもちまして終了しています。
ショップコイン販売の事前設定(BASEでの操作)
コインの作成時点では、freee上で取引の作成は不要です。
BASE仮勘定を登録する(freeeでの操作)
コインを売上げた場合は、前受金の扱いである「BASE仮勘定」で処理します。
事前に「BASE仮勘定」を登録しておきます。
BASE仮勘定の登録方法
- [マスタ・口座]メニュー →[勘定科目]を開き、[+新規作成]をクリックします。
- 以下の設定をします。
- 勘定科目:BASE仮勘定
- 勘定科目のカテゴリー:負債及び純資産 > 負債 >他流動負債
- 決算書表示名(小カテゴリー):前受収益
- 税区分:対象外
- ショートカット:任意
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ショートカット:任意
BASE仮勘定を使ってコイン売上の取引を登録する(freeeでの操作)
ショップコインを売上げた場合の取引の流れは以下となります。
例:
- ショップコインを1,000コイン売り上げた。
- コイン売上時には決済手数料が発生するため、コイン売上代金は、手数料を差し引いた732円(800円-68円)となる。
コイン売上代金を現金で受け取った場合や、同期をしていない銀行口座の場合、取引を手動で登録してください。
<取引内容>
- 勘定科目「BASE仮勘定」:税区分「対象外」、金額「1,000円」
- 勘定科目「売上値引」:税区分「対象外」、金額「△200円」
- 勘定科目「支払手数料」:税区分「対象外」、金額「△68円」
ショップコイン支払いで商品売上の取引を登録する
1,000円の商品を出品。購入者は①で購入済みの1,000コインを利用して売買が成立。
(ショップコイン売買時点で既に決済手数料が発生したため、ここでは手数料は発生しません)
商品売上の取引が以下のように取得されます。
- 収入取引:商品売上高データはBASE口座に対する収入取引とし取得されます
- 支出取引:購入者のショップコイン利用分は、BASE仮勘定の支出として取得されます
このページで解決しないときは
上記注意点、よくある質問を確認しても問題が解決しない場合は、「 口座が同期できない時の対処方法 」をご参照ください。