クレジットカードを分割払いでご利用になる場合、毎月の利用金額と引き落とし金額の間にずれが生じますが、freeeでは以下のように登録することで正しく記帳できます。
①カードの支出取引は支払い総額で登録する
②利用金額とは別に手数料の支出取引を登録する
③銀行からカードへの口座振替は実際の引き落とし金額を登録する
ここでは、その詳しい登録方法についてご紹介します(リボ払いの場合は「 クレジットカードの利用内容を記帳する(リボ払い) 」のページをご覧ください)。
※なお、分割払いやリボ払いを活用する場合、通常よりも残高の管理が一層煩雑になりますので、freeeでは事業用とプライベート用とでクレジットカードを分けることを強くおすすめしています。
※ freeeは年会費無料・代表者保証なし・最大1億円の限度額「freeeカード Unlimited」もご提供しておりますので、事業用カードをご利用されていない方は是非ご利用ください。
freeeカード Unlimitedの詳細は「経営を強くする、統合型コーポレートカード「freeeカード Unlimited」」のヘルプページをご覧ください。
目次
全体の流れ
ここでは、以下の例に沿って、クレジットカードを分割払いでご利用になった場合の処理の登録方法をご紹介していきます。
例:
月末締め・翌月27日払いのカードで、10万円のパソコンを4回払いで購入した。
この際、5千円の支払手数料が発生した。
毎月の引き落とし金額は、(10万円+5千円)÷4=26,250円だった。
※この取引の発生前は、引き落とし先の銀行口座の残高が200,000円あり、カードの未払い分は無かったものとします。
1. クレジットカードと銀行の口座を登録する
まずはクレジットカードと引き落とし先銀行口座について、必要な事前準備を行います。
-
クレジットカード または 引き落とし先銀行口座の口座登録・同期設定が完了していない場合:
→ 口座の登録・同期設定を行う -
クレジットカード または 引き落とし先銀行口座が初年度の期首時点で残高が存在する場合:
→ 開始残高の設定を行う -
クレジットカード口座で分割払い明細の取得方法が指定されていない場合:
→ 分割払い明細の取得設定を行う
口座の登録・同期設定を行う
クレジットカード および 引き落とし先銀行口座について、「 銀行やクレジットカードを登録する(口座を登録) - 口座の登録方法 」ページを参考に、口座の登録し、必要に応じて同期の連携設定を行います。
開始残高の設定を行う
登録したクレジットカード および 引き落とし先銀行口座について、freee利用開始初年度の期首時点における残高が存在していた場合は、開始残高の設定も併せて行う必要があります。
[設定]メニュー → [開始残高の設定]から、それぞれの期首時点での残高を登録します(詳しい方法は「 【個人】開始残高を設定する 」または「 【法人】開始残高を設定する 」のページをご覧ください)。
分割払い明細の取得設定を行う
同期後に分割払い明細を検知した場合、分割払い明細の取得方法を指定する必要があります。
- [口座]メニュー →[口座の一覧・登録]をクリックし、[クレジットカード]タブに切り替えます。
- 対象のクレジットカード口座の行を選択し、[口座設定]ボタンをクリックします。
- 「その他の設定を確認しましょう」カードで「分割払いの総額分の明細を初回のみ取得する」を選択し、[口座を保存する]ボタンから設定を保存します。
2. カードの利用分と手数料の支出取引を総額で登録する
カード利用分 および 手数料の支出取引を登録する方法は次のとおりです。
- 自動で経理を利用する場合(クレジットカードの利用明細を取得している)
- 手動で取引を登録する場合(クレジットカードの利用明細を取得していない)
自動で経理を利用する場合
- [取引]メニュー →[自動で経理]をクリックします。
- カードの請求額確定後、カード利用の明細が支払い総額でfreeeに取り込まれていますので、元本と分割手数料の取引をそれぞれ登録します。
具体的な登録方法は明細の取り込まれ方に応じて異なります。
詳しくは以下の通りです(分割手数料の勘定科目は一般的には「支払手数料」とします)。
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【元本と分割手数料総額の明細が別々に取り込まれた場合】
それぞれの明細を支出取引として登録します。
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【元本と分割手数料総額が合算された明細が取り込まれた場合】
[自動で経理]画面に表示されている明細の[取引登録]タブに切り替えます。
[+行を追加]ボタンをクリックして2行分の行を追加し、それぞれ元本分と分割手数料分の金額を分けて登録します。
-
【元本と分割手数料総額の明細が別々に取り込まれた場合】
手動で取引を登録する場合
- [取引]メニュー →[取引の一覧・登録]を開き、[詳細登録]ボタンをクリックします。
- [+行を追加]ボタンをクリックし入力欄を2行用意した後、元本と分割手数料をそれぞれ入力します。
カード利用分(元本)
手数料
取引の種類
支出
決済
完了
口座
クレジットカード
取引日
カードの利用日
勘定科目
支払内容に応じて入力
「支払手数料」
金額
支払総額を入力
手数料の支払総額に応じて入力
取引先
管理番号
品目
部門
メモタグ
備考など任意入力
- 必要な情報の入力が完了したら、[登録]ボタンをクリックして取引を登録します。
支出取引登録後の口座の残高
取引の登録が完了すると、登録した取引の合計分、クレジットカードの残高がマイナスになっています。
クレジットカードは支出のための口座なので、常に金額はマイナスか0円となります。このマイナスの金額が、「支出したがまだお金は支払っていない金額」の残高を示しています。
3. 銀行口座の引き落とし内容を1回ごとの金額で登録する
カードの請求額が銀行口座から引き落とされたら、銀行口座からカード口座への口座振替を登録します。このように登録することで、「銀行口座に入っていた資金をカードの利用に充てた」ものとして登録されます。
- 自動で経理を利用する場合(引き落とし先銀行口座の支出明細を取得している)
- 手動で登録する場合(引き落とし先銀行口座の支出明細を取得していない)
自動で経理を利用する場合
- [取引]メニュー →[自動で経理]画面を開きます。
- カードの請求額が銀行の出金明細としてfreeeに取り込まれていますので、[口座振替・カード引き落とし]タブを選択し、「振替先口座」をクレジットカード口座にした口座振替を登録します。
※ 手数料欄は空欄にします。手数料は別途カード口座から登録済みのためです。
- 2回目以降の請求についても、手順1〜2 と同様に登録します。
手動で登録する場合
- [取引]メニュー →[口座振替]を開きます。
- 次のように必要な情報を入力し、[振替]ボタンをクリックします。
入力する情報は次のとおりです。
- 振替日:カードの請求額の引き落とし日
- 振替元口座:カードの引き落としがある銀行口座
- 振替先口座:クレジットカード
- 備考(任意):メモしたい内容があれば入力
- 金額:1ヶ月分のカードの請求額
- 手数料:空欄にします(手数料は別途カード口座から登録済みのため)
- 2回目以降の請求についても、手順1〜2と同様に登録します。
口座振替登録後の口座の残高
口座振替の登録が完了すると、登録した金額分、銀行からクレジットカードへ資金が移動しています。
- 1回目の引き落としが終わった時は、例の場合、26,250円が銀行からカードへ移動したことになりますので、以下のような残高になります。
- 銀行:173,750円 = 200,000円 - 26,250円
- カード:-78,750円 = (-105,000円) - (-26,250円)
- 全ての口座振替が完了すると、カードの残高が0円になります。これは、カード利用の未払金額がなくなったことを示しています。
参考:freee発行の事業用クレジットカード「freeeカード Unlimited」
freeeが発行した年会費無料の事業用クレジットカードです。
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事業用カードをご検討の方はぜひご利用ください。
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銀行やクレジットカードなど口座登録の方法は、以下のヘルプページをご覧ください。