給与明細の保険料・税金の金額を確認する

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「人事労務freeeで自動計算された給与の金額」が「社労士による計算結果」や「社会保険料の納付書に記載されている金額」と異なっている場合、何らかの項目が正しく設定できていない可能性があります。

ここでは、保険料・税金の金額が誤っていた場合に設定内容を確認する方法について、事例に基づいてご紹介します。

本ページの手順に沿って設定を確認する前に、こちらのページの確認手順もご参照ください。

 

目次

 

本ページでは、以下の場合を例にとり、控除項目の金額の確認手順をご紹介します。

例:
協会けんぽ(東京都)に加入している事業所において、山田太郎さんの2015年6月の給与明細・賞与明細は次の通りだった。

給与明細 (5月末締、6月25日支払い)

賞与明細 (6月15日支払い)

 

健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料について確認する

加入している保険団体の保険料額表から確認できます。(協会けんぽの場合はこちら

「標準報酬額」は、前年の算定基礎届の提出に基づいた数字を用います。前年の算定基礎届の提出時に在籍していなかった従業員については、見込みの額を用います。
※ その他、固定的賃金の大幅な変動(随時改定)、産前産後の休業終了後、育児休業等の終了後の改定があった場合は、その等級を用います。

計算に影響する項目は次の通りです。

項目 設定画面 用途
加入している保険団体 [給与規定]→[健康保険] 社会保険料率を決めます
従業員の標準報酬額 [従業員]→[社会保険]  標準報酬額の等級を設定します

定額制の健康保険の場合は、各従業員に対して設定した健康保険料額が反映されます。 

会社が加入する保険団体は、人事労務freeeのホーム画面からアクセスできる「給与規定」の「健康保険」の項目で設定します。協会けんぽの場合は、都道府県も選択します。
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各従業員の社会保険の加入状況・標準報酬月額は、各従業員の設定画面の「社会保険」の項目で設定します。報酬には、通勤手当、家族手当なども含めます。
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給与にかかる健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料

算定基礎の額を該当する期間の保険料額表にあてはめて求めます。

山田さんの場合、協会けんぽ(東京都)の料額表を参照します。

昨年の算定基礎届の提出時に山田さんの報酬月額は268,000円であっため、「250,000 〜 270,000」の行を参照します。(介護保険料は、40歳以上65歳未満の従業員にかかるため、28歳の山田さんは対象外です)

※ 会社と従業員で折半額を負担するため、折半額の欄をここでは参照します

2015年6月支払いの山田さんの給与

 

賞与にかかる健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料

給与のときと異なり、千円未満切捨の賞与額に保険料率を乗じて計算します。 なお、厚生年金保険料の対象となる賞与の上限は150万円となっています。

 2015年6月支払いの山田さんの賞与明細

※ 1円未満の端数については、50銭以下が切り捨て、50銭超が切り上げとなります

 

雇用保険料について確認する

雇用保険料は、従業員に支払う賃金額に雇用保険料率をかけて算出します。労働の対償として支払うものすべてが賃金となり、役員報酬以外の基本給、賞与、通勤手当、家族手当、住宅手当などをすべて含み、税金や社会保険料等の控除前の金額となります。(詳細はこちら

計算に影響する項目は次の通りです。

項目 設定画面 用途
会社の業種 [給与規定]→[雇用保険] 雇用保険の料率を決めます
従業員が雇用保険の加入対象か [従業員]→[雇用保険]  加入状況を設定します

 

会社の業種は、人事労務freeeのホーム画面からアクセスできる「給与規定」の「雇用保険」の項目で設定します。設定した業種に基づき料率が適用されます。
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雇用保険料率表(平成28年4月1日改定、下段は平成27年度の料率)

事業の種類 保険料率 労働者負担率 事業主負担率
一般の事業 11 / 1000
13.5 / 1000
4 / 1000
5 / 1000
7 / 1000 
8.5 / 1000
農林水産
清酒製造の事業
13 / 1000
15.5
/ 1000
5 / 1000
6 / 1000
8 / 1000
9.5 / 1000
建設の事業 14 / 1000
16.5 / 1000
5 / 1000
6 / 1000
9 / 1000
10.5 / 1000

 

各従業員が雇用保険の加入対象であるかどうかは、各従業員の設定画面の「雇用保険」の項目で設定します。
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給与にかかる雇用保険料

賃金総額に労働者負担率を乗じた金額が控除されています。

2015年6月支払いの山田さんの給与明細

 

賞与にかかる雇用保険料

給与のときと同じ方法で計算します。 

2015年6月支払いの山田さんの賞与明細

 

所得税について確認する

社会保険料等控除後の報酬額を源泉徴収税額表にあてはめて税額を求めます。

計算に影響する項目は次の通りです。

項目 設定画面 用途
基本給、住宅手当など [従業員]→[基本情報]、[手当・控除] 所得税の対象になります
各社会保険料 [従業員]→[社会保険]、[雇用保険]  所得税の対象から差し引かれます
扶養親族の人数 [従業員]→[税金] 扶養親族の人数によって、同じ給与額でも所得税額が変わります
前月の給与額から社会保険料を控除した額 前月の給与明細 賞与の所得税率が変わります

 

納税者区分及び扶養親族等の数は「従業員」メニューの各従業員の設定画面にて、「税金」→「所得税」の項目で設定します。なお、扶養親族は次の条件を満たす親族となります。

  • 同一生計である
  • 年間の合計所得金額が38万円以下(給与のみの場合は給与収入が103万円以下)
  • 年末時点で16歳以上である

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給与にかかる所得税

従業員の月給を所得税の税額表にあてはめた金額で計算されます。

2015年6月支払いの山田さんの給与明細

 

賞与にかかる所得税

まず、「前月の給与額から社会保険料等を控除した額」 と「扶養親族等の数」を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」にあてはめることで所得税率を決定します。求めた所得税率を社会保険料控除後の賞与額に乗じて、所得税額を計算します。

2015年6月支払いの山田さんの賞与明細

 

なお、前月の給与額が存在しない場合、 社会保険料等控除後の賞与額を6で割り、月額表に算定された数字をあてはめて税額を求めます。(賞与の計算期間が半年を超える場合は、12で割ります)

 

住民税について確認する

住民税は、通知額を元に各従業員に対して設定した値が反映されています。なお、賞与からは住民税は徴収されません。

計算に影響する項目は次の通りです。

項目 設定画面 用途
特別徴収を行うかどうか [給与規定]→[住民税] 会社が特別徴収を行うかを決めます
住民税の金額 [従業員]→[税金]  住民税の金額を直接設定します

 

住民税の特別徴収(会社が従業員に代わって納付)を行うかどうかは、人事労務freeeのホーム画面からアクセスできる「給与規定」→「税金」タブの「住民税」項目で設定します。
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特別徴収を行う設定としている場合、前年の所得に基づいた住民税額が市区町村から通知されますので、その金額を各従業員の設定画面で入力します。

 

2015年6月支払いの山田さんの給与明細

退職月の社会保険料の給与明細での表示

締め日支払い日設定において、当月払いを設定しており、かつ退職日が月の末日である場合には退職月にて社会保険料を二月分徴収することとなります。

健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料が二段書きで表示されます。
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