freeeにペイパル(PayPal)を口座として登録すると、ペイパルの購入履歴・売上データを自動でfreeeに取り込むことができます。
取り込んだ履歴は「自動で経理」機能で帳簿付けを自動化できますので、ペイパルをご利用の方の経理業務効率化に繋がります。
※ペイパルの個人アカウント・法人アカウントいずれにも対応しています。
※外貨には未対応です。日本円の金額のみ同期します。
目次
本ページの対象の決済サービス
- ペイパル(PayPal)
ペイパルは、あらかじめクレジットカードなどの情報を登録しておくことで買い物の決済をカンタンにできるサービスです。また、ご自身の事業での売上もペイパルで決済することができます。
ペイパルについての詳細は、「かんたん&安全なオンライン決済サービス」の公式サイトをご覧ください。
同期設定方法
- [口座]→[口座の一覧・登録]をクリックします。
- [決済サービス・電子マネー]タブに切り替え、[決済サービス・電子マネーを登録する]ボタンをクリックします。
-
検索ボックスに「PayPal」などと入力し、候補に出てきた「PayPal」をクリックします。
※「POSレジ・ECサイト(出店)・決済サービスから売上データの連携」「ECサイトでの購入履歴」どちらを選択してもPayPal口座を登録することができます。
-
口座登録に続き連携設定(同期して明細を取得)するかによって、次のいずれかのボタンをクリックします。
-
連携設定に進む
- 口座を登録し、続けて同期して明細の取得を行うための設定を行う場合に選択します。(手順5)へ。
-
口座登録のみ行う
- 口座の登録のみを行う場合に選択します。連携設定は後から行うこともできます。
-
連携設定に進む
-
[PayPalとの同期設定を行う]をクリックします。
-
ペイパルの画面が開きますので、[Log in]ボタンをクリックして画面に沿って必要な認証情報を入力します。
※ペイパルで利用しているメールアドレスが未認証だった場合は、[許可の承認]をクリックした後にfreee内でエラーが表示されます。その場合は、ペイパルから送られている「新規アカウントの利用開始」メールを開いてメールアドレスを認証します。その後、再度freeeとの同期設定を行います。
-
自動で同期が完了し、その同期完了日時が表示されます。
PayPal口座に表示されているオレンジの数字(取得できた明細数)をクリックすることで、取引を登録できます。
同期における注意事項
明細取得可能期間について
PayPalの明細取得可能期間は、同期ボタンをクリックした日から過去3年以内となります。
外貨通貨でのご利用について
外貨には未対応のため、明細は取り込まれません。
円換算し手動で取引を登録するか、「外貨建取引管理アプリ」をご利用ください。
同期した明細における留意事項
PayPal側の「異議調査のための残高保留」と「異議解決による保留のキャンセル」(※2024年1月15日より前にfreeeに同期された明細のみ)
2024年1月15日より前に同期して取り込まれた明細は、「異議調査のための残高保留」という項目はfreeeに同期されますが、「異議解決による保留のキャンセル」はfreeeに同期されません。
PayPal側の利用履歴に「異議解決による保留のキャンセル」がある場合には、freeeに手動で明細を登録してください。
2024年1月15日以降に同期した明細では、上記の両項目がfreeeに同期されます。
取り込んだ利用履歴(明細)を帳簿付けする
明細がインポートされたら、「自動で経理」より取引を登録します。
- ホーム画面左側の口座一覧から、「PayPal」欄のオレンジ色の数字をクリックします。
- 「自動で経理」画面が表示されますので、下表を参考にしながら取引や口座振替を登録します。
2024年1月15日以降に同期した場合、ペイパルからfreeeに取り込まれる明細は下表のとおりです。
一部の登録例をご紹介していますので、参考にしながら取引や口座振替を登録してください。
入出金 |
freee会計 取引内容の表記 |
項目の説明 | PayPalでの表記の例 | 勘定科目の取り扱い | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
入金 | PayPal決済 | 通常の決済など | PayPal account-to-PayPal account payment | 決済内容に該当する勘定科目(売上高など) | |
出金 | PayPal決済 | 通常の決済など | PayPal account-to-PayPal account payment | 決済内容に該当する勘定科目(消耗品費・仕入高など) | |
入金 | PayPal定期決済 | 定期決済など | Subscription payment | 決済内容に該当する勘定科目(売上高など) | |
出金 | PayPal定期決済 | 定期決済など | Subscription payment | 決済内容に該当する勘定科目(消耗品費・仕入高など) | |
出金 | 支払い以外の手数料 | 一括支払い、クレジットカード決済サービスの利用料金、異議解決手数料やチャージバック手数料など | Non-payment-related fees | 支払手数料や販売手数料など | |
無視対象 | 通貨換算 | 支払い時、もしくはアカウント残高内で通貨換算する場合 | Currency conversion | ― |
外貨未対応 (日本円換算の明細のみ取り込まれます。) |
出金 | 銀行への引き出し | PayPalアカウントの残高を銀行口座へ引出しする場合 | Bank withdrawal from PayPal account |
以下のいずれかを「PayPal口座から銀行口座への口座振替」として登録し、もう一方を「無視」する - PayPal口座の出金明細 - 銀行口座の入金明細(取引内容は「ペイパル」等) |
|
入金 | カードへの入金 | 返金時に、PayPalアカウントに紐づくクレジットカードに返金する場合 | Credit card withdrawal | 決済内容に該当する勘定科目(消耗品費・仕入高など)のマイナス処理や雑収入など | |
出金 | カードによるデポジット | PayPalアカウント決済で、アカウントに紐づくクレジットカードからデポジットで支払う場合 | Credit card deposit |
預け金、前払金や仮払金など - 預け金が返還された場合:預け金のマイナス処理 - 預け金が支払いに使用された場合:預け金の費用科目への振替 |
|
入金 | インセンティブ | PayPalが発行したクーポンを利用した場合など | Incentive | 雑収入(消費税対象外)など |
API移行による明細表記の変更について
2024年1月15日にPayPalの新APIに変更し、より表示可能な取引内容が増えます。
また、これに伴い一部明細の取引内容の表記が変更されます。
上記表の「freee会計取引内容の表記」をご確認の上、お手数ですが必要に応じて自動登録ルールの変更を行ってください。
API移行における取引内容の変化
旧APIの表記 | 新API移行後の表記 |
---|---|
支払い | PayPal決済 |
定期支払い | PayPal定期決済 |
明細での取引内容は以下のように変更されます。
■旧APIでの明細の例
「支払い フリー太郎 ID:XXXXXX」
「支払い フリー太郎(PayPal手数料) ID:XXXXXX」
■新APIでの明細の例
「PayPal決済 フリー太郎 ID:XXXXXX」
「PayPal決済 フリー太郎(PayPal手数料) ID:XXXXXX」
参考
2024年1月15日より前の同期分の明細例
入出金 | 種類 |
表記の例 (明細の取引内容) |
登録する内容 | 備考 |
---|---|---|---|---|
出金 |
国内への支払 (実際に購入した内容) |
支払い | 支払い内容に該当する勘定科目(消耗品費・仕入高など)の支出取引 | |
出金 |
国外への支払 (実際に購入した内容) |
通貨換算 | 支払い内容に該当する勘定科目(消耗品費・仕入高など)の支出取引 |
外貨未対応 (日本円換算の明細のみ取り込まれます。) |
出金 | 決済手数料 | 勘定科目「支払手数料」の支出取引 | ||
入金 |
クレジットカードによる決済 (クレジットカード換算) |
その他(Transfer) |
以下のいずれかを「クレジットカード口座からPayPal口座への口座振替」として登録し、もう一方を「無視」する
|
|
入金 | 銀行口座による決済 |
以下のいずれかを「銀行口座からPayPal口座への口座振替」として登録し、もう一方を「無視」する
|
||
入金 | 売上の発生 | 勘定科目「売上高」の収入取引 | ||
出金 | 売上の銀行口座への払い出し |
以下のいずれかを「PayPal口座から銀行口座への口座振替」として登録し、もう一方を「無視」する
PayPal口座から銀行口座への口座振替 |
||
入金 | 請求額のお知らせ | その他(Bill) | 「無視」をする |
参考:ペイパルの利用履歴を手動でfreeeに取り込む
freeeに登録したPayPal口座には、ペイパルの利用履歴を手動で取り込むこともできます。
ただし、以下の点にご注意ください。
- freeeに取り込めるのは日本円(JPY)による取引履歴のみです。
- 手動で取り込んだ明細は、同期で取得した場合の明細と取引内容が異なることがあるため、自動登録ルールがうまく適用されない場合があります。
必要に応じて、手動取り込みでも同期でも適用されるように自動登録ルールをご編集ください。
(自動登録ルールの詳細は「明細の自動登録ルールを設定する」をご覧ください。)
- [取引履歴]メニューを開き、[明細]→[取引履歴のエクスポート]をクリックします。
- 日付範囲を指定し、「コンマ区切り - 残高に影響する支払い」を選択して、[取引履歴のダウンロード]をクリックします。
- ホーム画面左側の口座一覧にある「PayPal」を開き、[明細アップロード]ボタンをクリックします。
- 「ファイルを選択」で2の手順でダウンロードしたファイルを選択したら、「入出金明細データのタイプを選択してください」は「PayPalでダウンロードしたCSV」のままにして、[アップロードを開始]をクリックします。
このページで解決しないときは
上記内容を確認しても問題が解決しない場合は、「 口座が同期できない時の対処方法 」もご参照ください。