本ページでは、決算日を跨いで請求書データが作成される(例えば決算日が末日かつ締め日が末日でない)場合、該当する請求書データの売上金額を当年度と次年度に分けて計上するために必要となる「SMILE販売、freee会計」の操作方法についてご案内します。
期末における請求書データの連携(SMILE販売)
例:自社の決算日が3/31で、20日締の請求先について、通常月と決算月の締め処理の違いを説明します。
通常月との処理の差異
通常月の処理
- 各々締日までの売上伝票が揃った時点で請求業務を行い、請求書データを出力します。
- 「freee会計」は連携した請求書データから請求先ごとに締日付で仕訳(取引データ)を作成します。
決算月の処理
- 決算日=締日になる場合(決算日=「31」 締日=「30」)
- 通常締めのみ行い請求書データを出力します。
- 決算日を跨ぐ請求期間がある締日(上記の例では、①3/20 締)
- 通常締めを行う(上記例では①)
- 仮締めを行う(上記例では②)
- 「freee会計」で逆仕訳を作成(上記例では②の分)します。詳細手順は後述の「重複する請求書データを逆仕訳で相殺する」の項目をご参照ください。
※「freee会計」の連携をした後に、その請求対象の期間に売掛の追加・修正・削除など訂正があった場合、請求書データを再出力するのではなく「freee会計」側で金額の差分の仕訳入力を行ってください。
操作方法
① 3/20(通常締め)
- 請日付:3月20日
- 請求期間:2月21日~3月20日の売掛データ ・請求書データ出力後に締日更新を行う
② 3/31(仮締め)
- 請日付:3月31日
- 請求期間:3月21日~3月31日の売掛データ ・請求書データ出力後に請求先設定の「取消」を行う
- この請求期間の請求書データが重複しますが「freee会計」で4/1付けで3/21~3/31分の逆仕訳を作成し、4/20 付けの3/21~4/20分の仕訳から相殺します。
※「freee会計」は後述の「重複する請求書データを逆仕訳で相殺する」における方法にて3月31日付けで仕訳(取引データ)を作成、かつ4月1日付けで3月31日締め分の逆仕訳を作成します。
③ 4/20(通常締め)
- 請日付 :4月20日
- 請求期間:3月21日~4月20日の売掛データ
- 請求書データ出力後に締日更新を実行
重複する請求書データを逆仕訳で相殺する(freee会計)
※ freee会計においては「+更新」の操作を行いますので、「+更新」の詳細な利用方法については「貸倒損失の計上・経過勘定などの振替を行う(+更新) 」のヘルプページをご参照ください。
3月31日での作業:3月21日~3月31日分の売掛データが登録された後の作業
- 本ページ「期末における請求書データの連携 - 操作方法」の「② 3/31(仮締め) 」にてSMILE販売から出力した請求書データをfreeeに取引データとしてインポートします。
- [取引]メニュー→[取引一覧・登録]画面にて、インポートした取引データを開きます。
- 後で逆仕訳をする際に対象の取引データを簡単に検索できるよう、任意の「メモタグ」を登録し、[保存]をクリックします。
- 3月31日時点では上述の方法にて「メモタグ」を付与し、作業終了です。
4月1日での作業:3月21日~3月31日分の売掛データの逆仕訳を作成する
- freee会計から[取引]メニュー→[取引の一覧・登録]画面に入ります。
- 取引一覧の「検索条件」から3月作業時に登録した「メモタグ」を指定の上、[絞り込む]ボタンをクリックし、逆仕訳の対象となる取引データを絞り込みます。
- 検索結果に表示された対象の取引を選択し、編集画面を開きます。
- 取引の編集画面から決済欄の[+更新]をクリックします。
- 「更新する行を選択」画面が表示されますので、更新する行の[+更新]をクリックします。
- 「+更新」画面で以下のように入力します。
- 勘定科目[売上高]を選択します。
- 相殺できるように、「売掛金」と同じ金額を入力します。
- 先ほど取引に付与した「メモタグ」を入力します。
- 仕訳形式プレビューにて、正しく売上が相殺されている事を確認します。
確認後、[保存]ボタンをクリックし、操作終了です。