このページでは、一部のクレジットカード口座において付与される「カードラベル」の活用方法および注意点について説明します。
目次
カードラベルとは
カードラベルとは、一部のクレジットカード明細に表示される「どの明細がどのクレジットカードで決済されたものなのか」を識別できる項目です。
※カードラベルはクレジットカード会社側で表示された文字列となり、freee会計上で変更等はできません。また、カードラベルが利用できるクレジットカードかどうかは、「クレジットカード利用明細の連携機能まとめ」にてご確認ください。
例1:楽天カード
- 親カードのカードラベル例
- 楽天カード(Visa) ****-****-****-1234
- 子カードのカードラベル例
- 楽天カード(Visa) ****-****-****-1234 家族
- 楽天カード(Visa) ****-****-****-1234 ETC
例2:NICOSカード
- 親カードのカードラベル例
- 1234-****-****-**** NICOS VISAゴールドカード
- 1234-****-****-**** NICOS VISAゴールドカード
- 子カードのカードラベル例
- 1234-****-****-**** NICOS VISAゴールドカード freee太郎様
- 1234-****-****-**** NICOS VISAゴールドカード 2
カードラベルは以下の各画面で表示・ご確認いただけます。
- 「自動で経理」画面
- 「自動登録ルールの設定」画面(以下画像は[新規作成]クリック後の画面です)
- 「口座の詳細」画面 および「明細の一覧」画面
ご利用方法
ひとつの口座に複数枚のカード明細が取り込まれる場合
自動登録ルールで利用する
法人カードにおけるメインカードと従業員カード、個人用カードにおける家族カードなど、いわゆる親子カードでfreee会計上のひとつの口座に複数枚のカード明細が取り込まれる場合は、「この明細がどのカードで決済されたものなのか」がカードラベルにより識別が可能です。
また自動登録ルールの設定に組み込むことで、特定のカード明細にだけ適用したいルール・口座内のカード明細すべてに適用したいルールをそれぞれ作成・活用できます。
-
特定のカード明細にだけ適用したいルールを作成する場合
-
まず「取引口座」にて、対象のクレジットカードを選択します
- これにより、「カードラベル」の選択欄が表示されます
- これにより、「カードラベル」の選択欄が表示されます
- 「カードラベル」にて、特定のカードのカードラベルを選択して自動登録ルールを作成してください。
(以下画像は、楽天カードの紐づく3枚のカードの内、親カードにあたる「楽天カード(Visa) ****-****-****-1234」を選択しています)
-
まず「取引口座」にて、対象のクレジットカードを選択します
-
口座内のカード明細すべてに適用したいルールを作成する場合
-
まず「取引口座」にて、対象のクレジットカードを選択します
-
これにより、「カードラベル」の選択欄が表示されます
-
これにより、「カードラベル」の選択欄が表示されます
-
「カードラベル」に「すべて」を選択して自動登録ルールを作成してください
-
まず「取引口座」にて、対象のクレジットカードを選択します
自動登録ルールの作成は、[設定]→[自動登録ルールの設定]→[新規作成]→「自動登録ルールの作成」画面より行えます。
詳細は、「明細の自動登録ルールを設定する」をご覧ください。
※ 特定のカード明細が表示されないようにするには、「参考:明細を取り込みたくないカードがある場合の対応方法」をご参照ください。
絞り込み検索で利用する
以下の画面では、絞り込み検索にカードラベルを利用することができます。
- 「自動で経理」画面
- 「自動登録ルールの設定」画面
絞り込みを行う画面の「口座」または「取引口座」の選択欄にて、対象のクレジットカード口座を指定しない場合、「カードラベル」の絞り込みフィールドが表示されません。
【具体例:自動で経理画面で絞り込みを行う場合】
「口座」がデフォルトでは「すべての口座・カード」となっていますが、この状態だとカードラベルの選択欄は表示されていません。
「口座」にてクレジットカード口座を選択すると(例として「楽天カード」を選択)、「口座」の選択欄の右隣に「カードラベル」の選択欄が表示されます。
カードラベルを指定し、必要に応じてその他の検索条件も当てはめたら、最後に左下の[検索]をクリックしていただくと特定のカードラベルが付与された明細のみが表示されます。
ひとつの口座に1枚のカード明細のみが取り込まれる場合
この場合は、カードラベルが表示されることに伴い設定しなければ使えない・今まで実施していたことができなくなる等のことは特にありません。
より具体的に「この口座に取り込まれているカード明細はどのカードのことを指しているのか」を示す追加情報としてご認識ください。
また自動登録ルールの新規作成の際、取引口座にカード口座を選択すると「カードラベル」の選択タブが表示されますが、カードラベルを選択した場合でも選択しない場合(「カードラベル:すべて」の状態)どちらでも、自動登録ルールは作成できます。
さらにカードラベルが選択されたルール・選択されていないルールも同じものとみなされるので、どちらか片方のルールさえ作成されていれば問題ありません。
したがって、自動登録ルールにカードラベルを付与するかどうかはご自身の扱いやすい方で作成・ご活用ください。
具体例として、以下画像の2つのルールは同じものとなります。
- 上:「取引口座」に(カードラベル:freee太郎)が付与されているルール
- 下:「取引口座」にカードラベルが付与されていないルール
将来該当のカードに従業員カードや家族カード等の2枚目以降のカードを作成する可能性がある場合は、予めカードラベルを付与する自動登録ルール作成の運用をおすすめします。
詳細はひとつ上のセクション「ひとつの口座に複数枚のカード明細が取り込まれる場合」をご覧ください。
取り込みたくない明細を表示させないようにするには?
親子カードのうち、元々freee会計に同期していなかった方のカード明細は、仕様変更に伴い取り込まれるようになります。
また、取り込まれないように設定することはできません。
そのため「不要な明細として無視登録」をすることで対応をします。
無視登録をすることで、「自動で経理」画面に表示されなくなり、取引登録(記帳)の対象外明細となります。
このとき、「このカードラベルが付与されているときは、常に無視登録をする」という自動登録ルールを作成することで、日頃意識することなく仕様変更前とほぼ変わらない体験で利用できます。
(②の作業で「『無視する取引を登録する』の自動登録ルールを一括追加」のチェックボックスにチェックを入れた場合は、freeeが自動で以下でご説明している自動登録ルールを作成します)
【作成する自動登録ルールイメージ】
楽天カードの子カード明細(カードラベル:楽天カード(Visa) ****-****-****-7777 家族)を表示させたくない場合を例にすると、以下の条件で自動登録ルールを作成します。
- 収支区分:支出・収入(それぞれ別で作成)
- カードラベル:楽天カード(Visa) ****-****-****-7777 家族
- 取引内容:指定なし
- 上記の条件に一致したとき行う処理:無視する取引を登録する
注意点
カードラベルの文字列
カードラベルはクレジットカード会社側で表示された文字列となり、freee会計上で変更等はできません。
そのため、クレジットカード会社側で表示された文字列が変更された場合、freee会計に取り込まれるカードラベルも変わり、新しいカードラベルが追加されます。
この時、変更される前のカードラベルを自動登録ルールを適用する条件に用いていた場合は、「自動登録ルールの設定」画面より、該当の自動登録ルールの「カードラベル」を新しく追加されたカードラベルに修正をしてください。
自動登録ルールの修正方法は、「明細の自動登録ルールを設定する - 自動登録ルールを確認・編集する」をご覧ください。
また新しいカードラベルが追加されたときにfreee会計上で通知する機能を開発予定です。(時期未定)
カードラベルが付与されるタイミングと自動登録ルールの対応
カードラベルは、連携先によって各明細に付与されるタイミングが以下のように異なります。
- 未確定明細時からカードラベルが付与される場合
- 確定明細時(請求が確定された時)にカードラベルが付与・変更される場合
特に「確定明細時(請求が確定された時)にカードラベルが付与・変更される場合」の中でも、ご利用の連携先がfreee会計に確定前の未確定明細から連携が出来る場合、freee会計に明細が一度取り込まれた後にカードラベルが変更・付与されることになります。
この場合は、自動登録ルールを適用する条件の「カードラベル」には、未確定明細が確定明細に変わったときのカードラベル(最終的に付与されるカードラベル)を指定してください。
また未確定明細が確定されたのち、自動で経理で自動登録ルールを適用させる必要があります。「自動で経理」画面→[自動登録ルールの適用]→[最新の自動登録ルールを適用]をクリックしてご対応ください。
ご利用の連携先がいつカードラベルが付与されるかどうかや、未確定明細がfreee会計に連携できるのか否かなどの詳細は、「クレジットカード利用明細の連携機能まとめ」をご確認ください。
参考:親子カード明細の口座への取り込み方について
親子カード明細は、2023年11月下旬以降順次仕様変更が適用され、ひとつの口座に紐づくカード明細がすべて取り込まれるようになります。
その際、本ヘルプページでご案内しているカードラベルを活用することで、今まで通りの運用で問題なくご利用可能です。
詳細は「親子カード明細の取り込み方の仕様変更に伴う対応方法や留意点」をご覧ください。
参考:明細を取り込みたくないカードがある場合の対応方法
ひとつの口座に紐づく複数枚のカードのうち、特定のカードだけを同期しないように設定することはできません。
明細を取り込みたくないカードがある場合は、自動登録ルールを設定してそのカードの明細をすべて「無視」することで対応します。
これによりホーム画面や「自動で経理」画面に未処理の明細として表示されなくなり、取引登録(記帳)の対象外となります。
具体的には下記のように「このカードラベルが付与されているときは常に無視するように自動処理する」という自動登録ルールを作成することで、明細が取り込まれると同時にすべて無視され、同期していないのとほぼ同様に利用できます。
【作成する自動登録ルールのイメージ】
楽天カードの子カード明細(カードラベル:楽天カード(Visa) ****-****-****-7777 家族)を表示させたくない場合を例にすると、以下の条件で2つの自動登録ルールを作成します。
- 収支区分:支出・収入(それぞれ別に作成)
- 取引口座:楽天カード
- カードラベル:楽天カード(Visa) ****-****-****-7777 家族
- 取引内容:指定なし
- 上記の条件に一致したとき行う処理:無視する取引を登録する
すでに明細が取り込まれている場合は、自動登録ルールを作成後、「自動で経理」画面にて[自動登録ルールの適用]→[最新の自動登録ルールを適用]をクリックして、該当する明細を一括で無視してください。
以降、新たに取り込まれる明細については、自動登録ルールにより自動的に無視されます。