給与計算結果を確認し、給与明細の確定を行います。
対象
- すべての役員・従業員
- 本ページで対応します。
目次
事前準備1:[給与]メニューの仕様を理解する
正しく給与計算ができたら、給与明細の確定を行います。
ここでは、給与明細の仕様を確認します。
給与明細を確定するとどうなる?
給与明細を確定すると、その月の給与明細を編集できない状態になります。
確定することで、給与を一括振込するオンラインバンキング用の振込データを作成したり、
確定した給与データを年末調整などの各種手続きに反映したりできます。
(詳細は後ほど確認できます)。
<給与明細を確定する前の画面>
給与明細の確定前後の仕様
給与明細を確定すると、まず従業員への給与明細の公開や
freee会計への給与取引の連携を行えます。
「確定」というと、後戻りできないように聞こえるかもしれませんが、
下記のとおり、そういった仕様ではありません。安心して対応を進めてください。
給与明細の確定まわりの仕様
- ①「給与明細を確定」した後でも、「未確定」に戻すことが可能
- ②「給与明細を確定」と従業員への給与明細公開は別。公開後も「非公開」に戻すことが可能
- ③「給与明細を確定」とfreee会計への給与取引の連携は別。連携後も連携の「取消し」可能
<①給与明細を確定後、かつ②明細公開、③会計への給与取引連携も、すべて行った後の画面>
<参考:給与明細を確定したが、明細公開やfreee会計への取引連携はしていない状態>
<参考:給与明細を確定する前の画面>
仕様を確認できたら、次は「給与確定後にできること・できなくなること」を確認します。
給与確定後にできること・できなくなること
給与確定した後にできること
- オンラインバンキング用の振込データの作成
- 給与振込データの作成
- 住民税振込データの作成
- 所得税徴収高計算書の作成
- 随時改定(月額変更届の作成)
- 給与データのPDF・CSV出力
- 給与明細公開日の指定・従業員への公開通知メール、給与明細のPDF出力
- freee会計への給与取引の連携 など
給与確定後できないこと(未確定に戻す必要ができないこと)
- 給与の金額変更、給与の再計算
- 該当期間の勤怠登録
- 該当期間の従業員情報変更を給与に反映させること など
(例:扶養家族を追加しても税額に反映されない)
次は、事前準備2:設定の流れと対応期限を把握するへ進みます。
事前準備2:設定の流れと対応期限を把握する
設定の流れ
下記3ステップで給与明細を確定します。
- Step1. 給与計算する
- Step2. 給与計算結果を確認する
- Step3. 給与明細を確定する
対応期限
- 給与をオンラインバンキングで一括振込する場合
- 前提として、一般的に 給与支払い日の数営業日前まで にオンラインバンキングに
振込データを取り込む必要があります。 - 金融機関によって期限が異なるため、あらかじめご利用の金融機関の振込作業期限を
確認しておきます。 -
対応期限は、給与支払い日と振込作業期限から逆算し、
給与明細確定・振込データ作成の各期限を決めて各ステップを完了させます。
- 前提として、一般的に 給与支払い日の数営業日前まで にオンラインバンキングに
- 給与をオンラインバンキングで一括振込しない場合
-
対抗期限は、給与支払い日から逆算して給与明細確定の期限を決めて、
各ステップを完了させます。
-
対抗期限は、給与支払い日から逆算して給与明細確定の期限を決めて、
参考:給与の支払いが遅れるとどうなる?
指定された給料日に給与を支払わなかった場合、労働基準法の違反となります。
30万円以下の罰金や、遅延損害金(※)が発生するほか、
従業員の信用を失い退職につながる等の可能性があります。
※損害遅延金:
本来給与を支払うべき日の翌日から遅延日数をカウントし、
年利3%を上乗せて支払う必要があります。
給与を期日どおりに支払えるよう、逆算して給与明細の確定を進めましょう。
Step1. 給与計算する
まずは全員分の給与計算を行います。
- [給与]メニューを開きます。
- 「給与明細一覧」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
確認したい年月(+締め日支払い日が複数ある場合は締め日支払い日)を選択します。
年月ナビで選択している月は、給与の支払い月です。
freee人事労務では月ごとに従業員データや勤怠データ、給与明細データを持ち、給与計算します。
データの参照・更新の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。
- 「給与明細一覧」画面の右側に表示されている「最終計算日時」と「ステータス」を
全員分確認します。
ワンポイント
「最終計算日時」列や「ステータス」列をクリックすると、並び順を変更できます。
右に出る「↓」「↑」マークが目印です。複数回クリックすると逆順になるので、全員分が最新の給与計算の状態となっているか、
かんたんに確認できます。-
「この月の給与明細はまだ作成されていません」と表示されている場合
→ [計算開始]をクリックして計算が完了するまで [更新]をクリックします。
全員分のステータスが「計算完了」になったら、④へ進みます。
-
全員分が「最終計算日時:直近の日時」かつ「ステータス:計算完了」の場合
→ ④へ進みます。 -
「最終計算日時:過去の日付もしくは空欄」かつ「ステータス:計算完了」の場合
→ [すべて再計算](上図内①)をクリックし、
計算が完了するまで[更新](上図内 ②)をクリックします。
全員分のステータスが「計算完了」(上図内 ③)になったら、④へ進みます。 -
「最終計算日時:空欄」かつ「ステータス:計算中」の場合
→ 全員分が計算完了するまで [更新]をクリックします。
ステータスが「計算完了」になったら、④へ進みます。
-
「この月の給与明細はまだ作成されていません」と表示されている場合
-
給与計算が完了したら、次のステップで内容を確認していきます。
役員と従業員で確認すべきポイントが異なるため、それぞれ確認します。
Step2-A. 計算結果を確認する(役員の場合)
- [給与]メニューを開きます。
- 「給与明細一覧」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
確認したい年月(+締め日支払い日が複数ある場合は締め日支払い日)を選択します。
年月ナビで選択している月は、給与の支払い月です。
freee人事労務では月ごとに従業員データ・勤怠データ・給与明細データを持ち、給与計算します。データの参照・更新の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。
詳細は「[Part3] 1.年月ナビゲーション(年月ナビ)を理解する」をご参照ください。
- 確認対象の役員をクリックします。
役員の給与確認ポイント
- 役員報酬が正しい支給となっているか
- 勤怠にまつわる支給・控除が発生していないか(使用人兼務役員を除く)
- 雇用保険料が0円となっているか(使用人兼務役員を除く)
- 健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・税金は正しい金額となっているか
正しい金額となっていない場合は、下記ページを参考に誤っている設定を修正します。
振込データ作成までに日がない場合、給与明細の「直接編集※」も可能ですが、
直接編集すると翌月以降も同じ修正が必要となります。できるだけ大元の設定を修正することをおすすめします。
(※)給与明細の直接編集とは?
従業員情報に登録されていない内容でも、給与明細に金額を直接入力することで、
給与明細の金額を変更できます。
直接編集する場合は、「補足:給与明細の直接編集」をご確認ください。
- 他に確認したい役員がいる場合は、手順②〜③を繰り返します。
確認したい役員をすべて確認できたら、状況に応じて次のステップへ進みます。
次のステップ
- 従業員を雇用している事業所の場合
- 役員のみの事業所の場合、または従業員を雇用しているが確認したい対象者がいない場合
- Step3. 給与明細を確定する へ進みます。
Step2-B. 計算結果を確認する(従業員の場合)
- [給与]メニューを開きます。
- 「給与明細一覧」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
確認したい年月(+締め日支払い日が複数ある場合は締め日支払い日)を選択します。
年月ナビで選択している月は、給与の支払い月です。
freee人事労務では月ごとに従業員データ・勤怠データ・給与明細データを持ち、給与計算します。データの参照・更新の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。
詳細は「[Part3] 1.年月ナビゲーション(年月ナビ)を理解する」をご参照ください。
- 確認対象の従業員をクリックします。
従業員の給与確認ポイント
- 基本給・手当が正しい支給となっているか
- 勤怠に関連する支給・控除が正しい金額となっているか
- 健康保険料・介護保険料・厚生年金保険料・雇用保険料は正しい金額となっているか
- 税金は正しい金額となっているか
- 会社独自の控除がある場合は正しい金額となっているか
正しい金額となっていない場合は、下記ページを参考に誤っている設定を修正します。
振込データ作成までに日がない場合、給与明細の「直接編集※」も可能ですが、
直接編集すると翌月以降も同じ修正が必要となります。
できるだけ大元の設定を修正することをおすすめします。直接編集する場合は、「補足:給与明細の直接編集」をご確認ください。
- 他に確認したい従業員がいる場合は、手順②〜③を繰り返します。
- 確認したい従業員をすべて確認できたら、計算結果の確認は完了です!
次はいよいよ Step3. 給与明細を確定する へ進みます。
Step3. 給与明細を確定する
- [給与]メニューを開きます。
- 「給与明細一覧」画面上部の年月ナビゲーション(年月ナビ)で、
確認したい年月(+締め日支払い日が複数ある場合は締め日支払い日)を選択します。
年月ナビで選択している月は、給与の支払い月です。
freee人事労務では月ごとに従業員データ・勤怠データ・給与明細データを持ち、給与計算します。データの参照・更新の際には、年月ナビで正しく年月を切り替えましょう。
詳細は「[Part3] 1.年月ナビゲーション(年月ナビ)を理解する」をご参照ください。
- 「計算完了」マークが表示されていることを確認し、[給与明細を確定]をクリックします。
- 「給与明細を確定しますか?」画面で、記載事項と最終計算日時を確認して[確定]ボタンをクリックします。
- 切り替わった画面で「確定時間」が表示されたら、給与確定完了です!
- 締め日支払い日が複数ある場合は、②~⑤を繰り返します。
- すべての締め日支払い日に対して給与確定が完了したら、次のステップへ進みます。
ついに本ガイドの最終ステップです!
[Part5] 6. 給与振込・給与明細公開・納税などを行う へ進みましょう。
補足:給与明細の直接編集
明細の「直接編集」は最後の切り札です。
翌月以降も同じ修正をせずに済むよう、給与振込データ作成締切まで時間がある場合は、
原則として大元の設定から修正するようにしましょう。
本当に直接編集が必要な場合のみ、
ヘルプページ「給与明細の内容を修正 - 直接編集する」を参照して対応します。
直接編集が不要な場合、または直接編集が完了したら、下記から元いたステップへ戻ります。
- 役員の場合の元いたステップ
- 従業員の場合の元いたステップ