対象プラン(法人)
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対象プラン(個人) |
事業計画などをもとに策定・立案した予算金額を入力します。
このページでは、予算管理を行う勘定科目を事前に設定、金額の入力方法を説明します。
目次
予算管理の階層について
freeeの予実管理機能では、勘定科目と部門・セグメント(※)のそれぞれの組み合わせに合わせ階層を設定、予算額の入力ができます。
※ セグメントとは分析用のタグのことで、アドバンスプラン(旧プロフェッショナルプラン)、エンタープライズプランの方のみ利用可能です(セグメントの詳細は「セグメント(分析用タグ)を登録する」をご覧ください)。
【例】「旅費交通費」を部門やセグメントごとに予算管理したい場合
勘定科目「旅費交通費」を親階層とし、子階層以下に任意の階層順による「部門」や「セグメント」を割り当てることで、各階層ごとに予算金額をセットすることができます。
※ 部門の登録、階層の設定については「部門の階層を設定する(親部門の設定)」をご覧ください。
まずは、どのような階層で予実管理を行うかについて計画を立て、予算金額の入力作業に移行してください。親階層と子階層以下の関係性については、次の例をご参考ください。
階層の関係性の例
親階層の例 | 子階層、孫階層の例 |
---|---|
勘定科目 | 勘定科目 L 部門 L セグメント 勘定科目 L セグメント L 部門 |
部門 | 部門 L 勘定科目 L セグメント 部門 L セグメント L 勘定科目 |
セグメント | セグメント L 勘定科目 L 部門 セグメント L 部門 L 勘定科目 |
このように、様々な順列や組み合わせにより、親子関係を設定することが可能です。
予算管理する階層を設定する
予算額の入力の事前準備として、[レポート]メニュー → [経営プランニング]を開き、予算管理する階層を設定する必要があります。ここでは入力項目の設定方法と、設定項目の集計方法を説明します。
本セクションの手順説明においては、階層の設定例を次の条件とし、親階層(最上階層)から順に設定のご説明をいたします。
【例】予算管理の階層設定モデルケース
親階層(勘定科目) | 子階層(親部門) | 孫階層(子部門) | ひ孫階層(セグメント:エリア) |
---|---|---|---|
売上高 | 東京 | 営業部 | 中野区 |
中央区 | |||
総務部 | 中野区 | ||
中央区 | |||
開発部 | 中野区 | ||
中央区 | |||
札幌 | 札幌営業支部 | 白石区 |
それぞれの設定手順は次のとおりです。
1. 親階層(勘定科目)の設定
まずは「売上」に対して、勘定科目「売上高」を設定します。
- 「売上」の横に表示される歯車ボタンをクリックし、「「売上」の階層設定」画面を開きます。
- プルダウンから「勘定科目」選択し、階層設定したい勘定科目(本例では「売上高」)を選択します。
これにより、「売上」の内訳として、勘定科目の「売上高」が表示されます。
2. 子階層・孫階層(部門)の設定
「1. 親階層(勘定科目)の設定」で設定した内訳に対して、さらに部門を追加していきます。
- 前手順で追加した「売上高」の横に表示されている青い歯車ボタンをクリックし、「「売上高」の階層設定」画面を開きます。
- プルダウンから「部門」選択し、階層設定したい部門(本例では「東京」および「札幌」)を選択します。
これにより、勘定科目「売上高」の内訳として、部門の「東京」および「札幌」が表示されます。 - 手順2で追加した「東京」および「札幌」に対しても、同様の手順で残りの子部門を追加します。
【追加する子部門】
-
東京
- 営業部
- 総務部
- 開発部
-
札幌
- 札幌営業支部
すべての部門の追加が完了すると、次のように表示されます。
-
東京
3. ひ孫階層(セグメント:エリア)の設定
「2. 子階層・孫階層(部門)の設定」で設定した内訳に対して、さらにセグメント:エリアを追加していきます。
- 前手順で追加した(「東京」の)「営業部」の横に表示されている青い歯車ボタンをクリックし、「「営業部」の階層設定」画面を開きます。
- プルダウンから「エリア」(セグメントの名称)選択し、階層設定したいセグメント(本例では「中野区」および「中央区」)を選択します。
これにより、部門(「東京」の)「営業部」の内訳として、セグメント:エリアの「中野区」および「中央区」が表示されます。 - 手順2と同様の手順にて、次の階層構造で残りのセグメント:エリアを追加します。
【追加するセグメント:エリア】
-
営業部
- 中野区(手順2で追加済み)
- 中央区(手順2で追加済み)
-
総務部
- 中野区
- 中央区
-
開発部
- 中野区
- 中央区
-
札幌営業支部
- 白石区
すべてのセグメント:エリアの追加が完了すると、次のように表示されます。
-
営業部
設定項目について
自動的に追加される「その他 」項目について
各項目に階層を追加していくと、追加した項目の他に「その他」という名称の項目も自動的に追加されます。
「経営プランニング」では、ある階層の金額と、その内訳階層の合計金額は必ず一致させる必要があります。「その他」という項目は、この金額一致における調整項目としての役割があります。
階層項目の並び替えと削除
【階層項目の並び替え】
階層項目は基本的に追加した順番に表示されますが、並び順を変更することができます。
階層項目の並び順を変更するには、次の操作を行います。
- 並び順を変更したい項目が属する一つ上の階層項目にて、青い歯車ボタンをクリックして階層設定画面を開きます。
- 「並び順」列に表示された[↓]や[↑]ボタンをクリックして任意の並び順に変更します。
【階層項目の削除】
追加した階層項目が不要になった場合は、削除することができます。
階層項目を削除するには、次の操作を行います。
- 削除したい項目が属する一つ上の階層項目にて、青い歯車ボタンをクリックして階層設定画面を開きます。
- 「削除」列に表示された[×]ボタンをクリックして、不要な項目を削除します。
「階層のリセット」について
[階層のリセット]ボタンをクリックすると、操作を行った階層およびその配下にある階層の予算金額がすべて消去されますので慎重にご操作ください。
合計行について
合計行
親階層であるカテゴリの計算は、収支区分をもとに行っています。
[売上高]というカテゴリに属する[売上戻り高]、[売上原価]というカテゴリに属する[期末商品棚卸高]など、その勘定科目が所属するカテゴリの収支区分と、その勘定科目自身の収支区分が異なる場合があります。
勘定科目の収支区分が所属するカテゴリの収支区分と異なる以下の勘定科目は、金額に負号を付けて入力してください。
- 売上値引高
- 期末商品棚卸高、期末製品棚卸高 など
予算金額の入力をする
予算金額がは、入力方法が手入力と自動計算で大きく分けて2通りあります。
どのような計画・結果の算出をしたいかによってさらに細かく入力方法が異なります。
入力方法 | 入力方法 | 操作 |
---|---|---|
手入力 | 内訳金額を積み上げて入力(ボトムアップ) | 「科目別の内訳金額から手入力する」へ |
合計金額を上限とし内訳金額を割り振る入力(トップダウン) | 「科目の合計金額から手入力する」へ | |
自動計算 | 予算合計金額を自動計算により12ヶ月で等分し月割り配賦する | 「月別の予算額を自動計算する」へ |
前年度の実績の割合を係数とし予算額を自動配賦する | 「前年実績を元に予算額を自動計算する」へ |
科目別の内訳金額から手入力する
- 横軸:勘定科目の[月内訳]から[年合計]を入力します。
- 縦軸:親階層の[月合計]と[年合計]を入力します。
科目の合計金額から手入力する
- 縦軸:親階層の年合計を入力し、[勘定科目の年合計]を入力します。
- 横軸:親階層の月合計を入力し、[勘定科目の月内訳]を入力します。
月別の予算額を自動計算する
- 科目の月合計欄に年間の予算総額を入力します。
- 金額の左横にある青いボタンをクリック[月計画を自動計算]を選択します。
- [すべての月を同額にする]を選択し、[自動計算]ボタンをクリックすることで各月の列に12等分された月割の金額が配賦されます。
※ 予算総額が12で割り切れなかった場合、最終月に余剰分が加算調整されます。
前年実績を元に予算額を自動計算する
- 科目の月合計欄に年間の予算総額を入力します。
- 金額の左横にある青いボタンをクリック[月計画を自動計算]を選択します。
- [月ごとに昨年の割合を反映する]を選択し、[自動計算]ボタンをクリックすることで、予算総額に作年の 実績割合(係数) を乗じた金額が自動配賦されます。
実績割合(係数)の算出方法は次の3通りです。
-
前年度が年度締めされている場合:
前年度の各月の実績金額を係数とする -
前年度が途中まで月締めされている場合:
月締めされている月まで実績金額を、それ以降は予測金額を係数とする -
前年度が締められていない場合:
実績が存在していたとしても予算金額の割合を係数とする
入力金額に矛盾がある場合
縦、横の合計 / 内訳が正しくない場合、エラーメッセージが表示されます。
正しい金額の確認をするには以下の条件を確認し、エラー原因の解消を行ってください。
-
月別の合計が年額と一致しているか
-
勘定科目の合計が親階層の金額と一致しているか
-
親階層と異なる収支区分の勘定科目にマイナスを付け忘れていないか
金額入力が完了したら、経営ナビゲーションメニューをご確認ください。
権限管理について
予算金額など経営状況に関わる情報は非常にセンシティブなため、利用可能な機能の制限を権限ごとに行います。
※ 経営プランニングはデフォルトで、管理者権限のあるユーザーのみが利用できるよう設定されています(経営ナビゲーションメニューの入力権限については「経営状況を確認する - 権限管理」をご覧ください)。
- [設定]メニュー → [メンバー招待・権限管理]を開き、[権限管理]タブから権限について設定します。
- 設定したい利用者の行で[コピー]をクリックします。
- 「経営プランニング」項目にて、[閲覧]または[操作]にチェックを入れることで利用機能の制限を増やすことが可能です。
チェック対象 利用可能な機能 なし 経営プランニングの利用不可 閲覧 閲覧のみチェックの場合、経営プランニングの各項目を閲覧可能です。
※ 入力、編集、登録、削除は不可操作 経営プランニングの各項目に対し入力、編集、登録、削除が可能です。 ※ 権限管理の設定詳細は「メンバーが利用できる機能を指定する(権限管理)」をご覧ください。