対象プラン
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新プラン | ミニマム | スターター | スタンダード | アドバンス |
旧プラン | ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | エンタープライズ | |
その他 | 年末調整ペーパーレス | 勤怠管理 |
従業員登録の前に、あなたの会社の働き方にもとづく、勤務・賃金設定を追加します。何時から何時まで働くか、いつ休むかなどを決めていきます。
freee人事労務では、この設定にもとづいて給与の自動計算を行います。
勤務・賃金設定作成の際に選択する労働時間制度については、「労働時間制度と勤務・賃金設定について」のヘルプページをご覧ください。
目次
勤務・賃金設定を追加する
勤務・賃金設定を新規作成する
給与規定の設定終了後に、以下のいずれかの手順で勤務・賃金設定を作成できるようになります。
- [設定]メニュー →[勤務・賃金]を開き、画面右上[+新規作成]ボタンをクリックします。
- 初期設定が未完了の場合は、ホーム画面の「セットアップガイド」→[Step1.初期設定]→[1-2.働き方の設定]画面の[勤務・賃金設定]からも設定できます。
各項目の設定方法は以下の説明をご覧ください。
すべての設定が完了したら、画面最下部の[保存]をクリックします。
作成済みの勤務・賃金設定をコピーする
[設定]メニュー →[勤務・賃金]から該当の勤務・賃金設定を開き、[コピーを作成]ボタンをクリックすると、その作成済み勤務・賃金設定の値を初期値とした新規作成画面が表示されます。
なお、コピーした勤務・賃金設定は「〇〇のコピー」という名称で表示されます。
※ コピーした勤務・賃金設定の「労働時間制度」を変更する場合は、名称と備考以外の項目が初期化されます。
※ フレックスタイム制の勤務・賃金設定をコピーした場合は、「総労働時間」もコピー元の設定内容が保持されます。
参考:あんしん初期設定ガイドで設定する(freeeを初めてご利用の方向け)
勤務・賃金設定に関して、「あんしん初期設定ガイド」をご用意しています。
労務が初めての方でも、事前準備すべきことや具体例、用語の意味、項目の反映先など、
適宜確認しながら、スムーズにfreeeを使い始められます。
- あんしん初期設定ガイド [Part1] 2. 勤務・賃金を設定する
- 2-A. 勤務・賃金を設定する - 役員の場合
-
2-B-1. 勤務・賃金を設定する - 役員以外の場合①
- 基本情報・休日・休暇
-
2-B-2. 勤務・賃金を設定する - 役員以外の場合②
- 出退勤時刻と労働時間・記録と計算方法
-
2-B-3. 勤務・賃金を設定する - 役員以外の場合③
- 割増賃金・端数処理・総労働時間(フレックスタイム制のみ)・
打刻関連(打刻設定・打刻まるめ設定)
- 割増賃金・端数処理・総労働時間(フレックスタイム制のみ)・
参考:勤務・賃金で間違いやすい設定を確認する(小規模事業所向け)
従業員数〜10名程度で労務に慣れていない事業所の場合、勤務・賃金の追加後に初期設定チェックリストを使って間違いやすい設定項目を確認・修正できます。
基本情報
基本情報に関する各項目を入力・選択します。
勤務・賃金設定の名称
勤務・賃金設定の名称を設定します。
入力した名称は、勤務・賃金設定画面の一覧や従業員設定画面に表示されます。
勤怠管理の方法
freee人事労務で勤怠管理を行うかどうかを選択します。
選択によって、勤務・賃金設定で設定が必要な項目が異なります。
※ 労務業務に慣れていない方(設立・開業したて等の場合)は、「勤怠管理の方法の診断」を利用して選択内容を確認することをおすすめします。
※ [設定]メニュー →[勤怠基本設定]画面で「勤怠管理の方法:freee勤怠管理Plus」を選択している場合、この項目は表示されません。
項目 |
説明 |
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freeeで勤怠管理する |
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他サービスから勤怠を取り込む |
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freeeに勤怠を登録しない |
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労働時間制度
利用したい労働時間制度をクリックします。プランによって、選択できる労働時間制度が異なります。
労働時間制度については「 労働時間制度と勤務・賃金設定について 」のヘルプページをご覧ください。
※ 労務業務に慣れていない方(設立・開業したて等の場合)は、下記「労働時間制度の診断」を利用して選択内容を確認することをおすすめします。
プラン |
選択できる労働時間制度 |
---|---|
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以下の労働時間制度から選択が可能です。
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起算日
労働時間制度で「1年単位の変形労働時間制」を選択した場合に表示されます。
「1年単位の変形労働時間制」の計算期間の、第1日目にあたる日を入力します。
備考
勤務・賃金設定について備考があれば入力します。空欄でも設定可能です。
入力した内容は、勤務・賃金設定画面の一覧にも表示されます。
打刻設定(タイムレコーダー機能)
タイムレコーダーの打刻機能を設定します。
こちらの項目は、スタンダードプラン(または旧ベーシックプラン)以上で設定可能です。
打刻方法と自動登録
タイムレコーダー機能に勤怠基本設定の設定を使用するか、勤務・賃金設定ごとに個別に設定するかを選択します。
-
勤怠基本設定を使用する:
[設定]メニュー →[勤怠基本設定]で設定した事業所全体の設定を本勤務・賃金設定でも使用する場合、こちらを選択します。
※ 勤怠基本設定での設定について、詳しくは「勤怠基本設定を行う」のヘルプページをご覧ください。 -
個別に設定する:
勤務・賃金設定ごとにタイムレコーダー機能について個別に設定したい場合、こちらを選択します。
自動登録・打刻方法について次の各項目を設定できるようになりますので、設定したい内容に沿ってチェックを入れます。
- 退勤時間:自動打刻をするかについて設定します。
- 休憩時間:自動打刻をするかについて設定します。
- Web打刻:従業員にこの打刻方法を許可するかを設定します。
- モバイルアプリ打刻:従業員にこの打刻方法を許可するかを設定します。
- すでに勤怠基本設定から打刻方法を設定している場合でも、勤務・賃金設定で保存した内容が優先されます。
- Web打刻・モバイルアプリ打刻の「許可する」チェックを両方外した場合でも、打刻機や共有端末・Slack打刻など、freee人事労務と連携している打刻アプリでの打刻は可能です。
- 「モバイルアプリ打刻」項目の「許可する」のチェックを外すと、アプリの打刻画面から打刻ボタンが非表示となり、従業員自身での打刻ができなくなります。
なお、打刻ボタンが表示されていて、タップすると「打刻が許可されていません」というエラーが表示された場合は、チェックを外した設定がアプリ側に未反映の状態となります。その場合は、アプリ側で「アプリタスクがない状態でアプリを起動」または「打刻画面で画面を引っ張って更新」の操作を行うと、設定がアプリに反映されます。 - 「退勤の自動打刻」項目を「登録する」にチェックを入れると、出勤打刻から24時間経過しても退勤打刻がない場合に、退勤打刻を自動で登録できます。
休憩打刻の詳細設定
この設定は事業所全体の設定(勤怠基本設定)ではできません。勤務・賃金設定画面のみで設定できます。
-
休憩打刻ボタン:
「打刻方法と自動登録」で許可した打刻方法に休憩打刻ボタンを表示するかを設定します。- 表示する:従業員が休憩を打刻することができます。
-
表示しない:従業員が休憩を打刻できなくなります。
- モバイルアプリやピットタッチ、PublicAPIは、休憩打刻ボタンの表示制御ができません。「表示しない」を選択した場合、休憩打刻ボタンを押すとエラーメッセージが表示され、休憩時刻は打刻されません。
- 「表示する」設定中に従業員が休憩開始打刻を行い、休憩終了打刻前に「表示しない」設定に変更した場合、休憩終了打刻ボタンは表示されます。
-
休憩打刻した場合に登録する休憩時間:
先述の「休憩打刻ボタン」で「表示する」を選択した場合に表示されます。従業員が休憩打刻した場合に、登録される休憩の優先度を設定します。-
打刻休憩時間:
こちらを選択した場合、先述の「打刻方法と自動登録」の「休憩時間」項目の設定によって登録される内容が異なります。-
休憩時間を自動打刻する設定の場合:
-
従業員が打刻した休憩がある場合:所定の休憩時間は自動打刻されません。
例:所定の休憩時間が12:00~13:00で、従業員が打刻した休憩時間が13:00 ~ 14:00の場合
- 従業員が打刻した13:00~14:00の休憩時間が存在するため、12:00〜13:00の所定の休憩時間は自動打刻されません。
- 従業員が打刻した休憩がない場合:所定の休憩時間が自動打刻されます。
-
従業員が打刻した休憩がある場合:所定の休憩時間は自動打刻されません。
-
休憩時間を自動打刻しない設定の場合:
従業員が打刻した休憩の有無にかかわらず、所定の休憩時間は自動打刻されません。
-
休憩時間を自動打刻する設定の場合:
-
打刻休憩時間と所定休憩時間の合計:
- 従業員が打刻した休憩時刻があっても、所定休憩時間を自動打刻します。
例:所定の休憩時間が12:00~13:00で、従業員が打刻した休憩時間が15:00~16:00の場合
- 従業員が打刻した15:00~16:00の休憩時間が存在しても、12:00〜13:00の所定の休憩時間は自動打刻されます。
- 打刻休憩時間と所定休憩時間が重複となる場合は、打刻休憩時間が優先され、所定休憩時間は自動打刻されません。
例:所定の休憩時間が12:00~13:00と14:00~15:00で、従業員が打刻した休憩時間が11:30~12:30の場合
- 打刻休憩時間と被る所定の休憩時間12:00~13:00は自動打刻されず、14:00~15:00の所定の休憩時間のみ自動打刻されます。
※ 打刻休憩時間と所定休憩時間とで、休憩開始時間または休憩終了時間が同時刻である場合も、重複としてみなされ所定休憩時間は自動打刻されません。
例:
- 所定の休憩終了時間が~13:00で、打刻の休憩開始時間が13:00~の場合
- 打刻の休憩終了時間が~13:00で、所定の休憩開始時間が13:00~の場合
- 従業員が打刻した休憩時刻があっても、所定休憩時間を自動打刻します。
-
打刻休憩時間:
休日
休日とする曜日、法定休日、祝日を休日にするかどうか等を設定します。
「法定休日」に設定した曜日は、「休日とする曜日」上で自動的にチェックが入ります。
法定休日
ここで設定した曜日は勤怠カレンダー上で「法定休日」と表示され、勤務した場合は法定休日労働の割増賃金が発生します。
※ 法定休日の曜日が一定でない場合は「指定なし」を選択しておき、勤怠の入力時に「詳細項目」から特定の勤務日を法定休日扱いにします。詳しくは、「勤怠を入力・管理する」のヘルプページをご覧ください。
※ 勤務・賃金設定で「シフト制」を選択した場合、本項目は表示されません。勤務・賃金設定のシフト制の設定手順は「勤務・賃金設定 - シフト制」のヘルプページをご覧ください。
休日とする曜日(所定休日)
ここで設定した曜日は勤怠カレンダー上で「所定休日」と表示されます。
所定休日勤務分も含めて1週間で40時間に満たない場合(日曜日〜土曜日で週38時間勤務だった場合等)は、所定休日勤務分が「法定内残業時間」として計上されます。
※ 所定休日の曜日が一定でない場合はチェックを入れないでおき、勤怠の入力時に「詳細項目」から特定の勤務日を所定休日扱いにします。詳しくは、「勤怠を入力・管理する」のヘルプページをご覧ください。
※ 勤務・賃金設定で「シフト制」を選択した場合、本項目は表示されません。勤務・賃金設定のシフト制の設定手順は「勤務・賃金設定 - シフト制」のヘルプページをご覧ください。
祝日を休日にする
祝日を会社の休日にするかを設定します。
休暇
代休、時間休、振替休日の期間について設定します。
代休
「付与する」にチェックを入れると、所定休日もしくは法定休日出勤を行った際に代休が自動付与されるようになります。
また、代休の期限を設定できます。
時間休
「利用する」にチェックを入れると、勤怠入力および勤怠申請にて、年次有給休暇を1時間単位で消化できるようになります(詳しくは、「勤怠を入力・管理する」のヘルプページをご覧ください)。
※年次有給休暇の時間休の取得上限を設ける場合は、「休暇設定 - 年次有給休暇のルールを設定する」から年間の取得上限日数設定が可能です。
※ 裁量労働制の場合は設定できません。
振替休日の期間
以下のいずれかより選択可能です。
振替休日の出勤前後、最大2ヶ月(1〜30日、または1〜2ヶ月)で期限を設定できます。
- 期間を指定
- 締め日を指定
ここで設定した期間は、勤怠画面で「振替出勤」をした場合の「振替休日の取得日」の期間に反映されます。
半休
半休の利用、勤怠入力方法について設定します。
半休の利用
「有給・特別休暇」、「代休」にチェックを入れると、勤怠入力および勤怠申請にて、年次有給休暇、代休を半日単位もしくは午前休・午後休として消化できるようになります。
※ 裁量労働制の場合は設定できません。
-
有給・特別休暇
- チェックボックスにチェックを入れることで、「勤怠入力方法」項目が表示されます。
-
代休
- 「休暇」項目の「代休」で「付与する」にチェックを入れることで、本項目にチェックボックスが表示されます。
チェックボックスにチェックを入れることで、「勤怠入力方法」項目と「代休の半休」項目が表示されます。
- 「休暇」項目の「代休」で「付与する」にチェックを入れることで、本項目にチェックボックスが表示されます。
勤怠入力方法
以下のいずれかから選択します。
- 半休
- 所定労働時間の半分を半休として登録できます。
- 午前休・午後休
- 指定した時間を午前休または午後休として登録できます。
シフト制の場合は勤務・賃金設定の編集画面から「勤怠入力方法」を設定することはできません。
「勤務パターン設定」「繰り返しパターン」もしくは「直接入力」にて設定ください。
詳細は「勤務・賃金設定 - シフト制」のヘルプページをご参照ください。
代休の半休
「半休を付与する労働時間」「全休を付与する労働時間」がそれぞれ設定できます。
出退勤時刻と労働時間
出退勤時刻と労働時間に関する各項目を入力します。
所定の出勤時刻/所定の退勤時刻
会社・店舗などで決めている、所定の出勤時刻・退勤時刻を設定します。
ここで入力した時刻が、勤怠カレンダーを最初に入力する際の「出勤」の入力欄に反映されます。
※ 勤務・賃金設定で「シフト制」を選択した場合、各従業員の1日毎の所定出退勤時間に基づいて集計されます。ただし、就労証明書などに反映される項目のため「所定の出勤時刻」「所定の退勤時刻」の入力が必要です。勤務・賃金設定のシフト制の設定手順は「勤務・賃金設定 - シフト制」のヘルプページをご覧ください。
※ 遅刻・早退の時間は、勤務・賃金設定の所定の出退勤時刻に対して記録されます。ただし、シフト制の場合はシフトの出退勤予定時刻に対して記録されます。
例:
- 勤務・賃金設定の1日の所定労働時間:8時間
- シフトの出退勤予定時刻:9:00〜12:00
- 実打刻:9:30〜11:30
→ シフトの出退勤予定時刻「9:00〜12:00」に対して遅刻・早退の時間が記録されます。
所定の休憩時間
会社・店舗などで決めている、所定の休憩時間を設定します。
ここで入力した時間が、勤怠カレンダーを最初に入力する際の「休憩」の入力欄に反映されます。
- 複数の休憩時間がある場合、[+追加]をクリックして入力します。
- 不要な休憩は[✖]をクリックして削除できます。
- 2022年4月のリリースにて、休憩時間の入力項目が「勤怠基本設定」画面から「勤務・賃金設定」画面に移動しました。
移行時は「勤怠基本設定」で設定していた休憩時間が、作成済みの「勤務・賃金設定」の「所定の休憩時間」項目に反映されていますので、「勤務・賃金設定」毎に休憩時間が異なる場合など必要に応じてお客さまにて修正を行ってください。 - 所定労働時間後に休憩時間を設定することは可能ですが、所定労働時間外の休憩時間中に退勤した場合は、休憩時間として算出されません。
※所定労働時間前に休憩時間を設定することはできません。例:所定労働時間が9:00~18:00、休憩時間12:00~13:00 と 18:00~18:30の場合
- 18:45まで働いた(打刻した)場合
- 18:00~18:30は休憩時間、18:30~18:45は労働時間として算出
- 18:15まで働いた(打刻した)場合
- 18:00~18:15を労働時間として算出
- 18:30まで働いた(打刻した)場合
- 18:00~18:30を労働時間として算出
※労働時間と休憩時間が重複する場合は、休憩時間は反映されず労働時間として算出されます。
- 18:45まで働いた(打刻した)場合
1日の所定労働時間
会社・店舗などで決めている所定労働時間を設定します。
なお、後述の「1日の勤怠の集計方法」で「所定の出退勤時刻に基づく」を選択した場合、1日の所定労働時間は利用せず、所定の出勤時刻/退勤時刻を基準に法定内残業と時間外労働を算出します。
※シフト制の場合はシフト表の出退勤時刻、変形労働時間制の場合は勤務予定表の出退勤時刻を参照します。
1日の勤怠の集計方法
勤怠の集計方法を選択することができます。
詳細は「freee人事労務での勤怠の集計方法について」のヘルプページをご覧ください。
本項目は、以下の労働時間制度のみ表示されます。
- 固定時間制
- シフト制
- 変形労働時間制
※遅刻早退・欠勤控除にて、遅刻早退控除対象とする時間「所定労働時間に対して不足した時間」を選択することはできません。
1日の残業時間の集計方法
1日単位で残業が発生した場合、法定内残業と時間外労働を区別するか、すべての残業を時間外労働とするかを選択できます。
1日の時間外労働の基準時間
設定した時間を超過した時間が時間外労働として集計されます。
所定休日の集計方法
所定休日の集計方法を時間外労働時間として集計する場合は、「時間外労働として集計する」にチェックを入れます。
本項目は、以下の労働時間制度のみ表示されます。
- 固定時間制
- シフト制
- フレックスタイム制
- 変形労働時間制
集計の対象となる所定休日
以下で設定している所定休日が時間外労働として集計されるようになります。
- 勤務・賃金設定で設定した所定休日
- 勤務・賃金設定で休日に設定した祝日
- 所定休日の一斉付与機能で付与した所定休日
- 勤怠カレンダーの勤怠編集画面で編集した所定休日
- シフト表で設定した所定休日
- 勤務予定表で設定した所定休日
所定休日を時間外労働とする際の注意点
-
[設定]メニュー →[勤務・賃金設定]→「割増賃金」項目の「60時間超の時間外労働に加算される割増率」
- 本機能は2024年1月22日にリリースされました。所定休日を時間外労働とする場合、リリース前よりも月60時間上限に達しやすくなります。
-
[設定]メニュー →[勤怠アラート]→「組織の労務管理を強化する」項目の「残業をしすぎていないか」
- 本機能は2024年1月22日にリリースされました。所定休日を時間外労働とする場合、リリース前よりも月45時間上限に達しやすくなります。
-
フレックスタイム制
- 1ヶ月の総労働時間を超えていないが、所定休日に労働した場合は時間外労働として集計されます。
- 所定休日労働が所定内労働時間として集計されないため、不足時間が発生しやすくなります。
日を跨いで勤務した場合の集計について
所定休日の時間外労働は、週40時間に含めない仕様となります。
-
所定労働日 から 所定休日 に日を跨いで勤務した場合
→ 前日の勤怠を引き継ぐため「通常労働」として集計されます。 -
所定休日 から 所定労働日 に日を跨いで勤務した場合
→ 前日の勤怠を引き継ぐため「時間外労働」として集計されます。 -
法定休日 から 所定休日 に日を跨いで勤務した場合
→ 0時を経過した時間から「時間外労働」として集計されます。 -
所定休日 から 法定休日 に日を跨いで勤務した場合
→ 0時を経過した時間から「法定休日労働」として集計されます。
有給の集計方法
有給休暇(年次有給休暇・有給の特別休暇)を取得した際に、有給の取得時間を時間外労働の算定に含めるか含めないかを選択できます。
- 「時間外労働の算定に含める」を選択した場合の集計方法
例:所定労働時間9:00~18:00で半休4時間を取得後、14:00〜20:00まで6時間勤務した場合
- 所定内労働:8時間
- 時間外労働:2時間
週の所定労働日数
「1日」「2日」「3日」「4日」「5日以上」から選択できます。
週の法定労働時間を超えた時間
「時間外にする」を選択することで、週の法定労働時間の上限40時間を超過した労働を行った場合、超過分を時間外労働として扱います。
以下の労働時間制において設定が可能です。
- 固定労働制
- シフト制
- 年単位変形労働制
- 月単位変形労働制
- 週単位変形労働制
1週間の法定労働時間
「40時間」または「44時間」から選択できます。
1ヶ月の平均所定労働日数
この日数は、割増賃金の計算に使用する、「1時間あたりの単価」を算出するために使用します。
- 裁量労働制の出退勤時刻と労働時間については、「 勤務・賃金設定 - 裁量労働制 - freee人事労務における裁量労働制特有の設定 」のヘルプページをご覧ください。
- フレックスタイム制の出退勤時刻と労働時間については、「 勤務・賃金設定 - フレックスタイム制 - 出退勤時刻と労働時間 」のヘルプページをご覧ください。
1ヶ月の平均所定労働時間
1ヶ月の平均所定労働時間は、「月給者」または「時給者」において、残業計算時「1時間あたりの賃金」を算出する際に使用します。
1ヶ月の平均所定労働時間の算出方法は、「自動計算」または「直接入力」いずれかから選択することができます。
※ なお、この算出方法によって「1時間あたりの賃金」の計算式が異なります。
詳しくは「 freee人事労務での給与の計算式 - 1時間あたりの賃金 」のヘルプページをご覧ください。
打刻まるめ設定
スタンダードプラン以上(または旧ベーシックプラン以上)で利用可能な、従業員の打刻をまるめる(時間を切り上げ・切り捨てる)設定を行います。
打刻まるめは、打刻した時刻を切りの良い一定単位の時間にまるめることができる機能です。
[設定]メニュー →[勤怠基本設定]の「従業員の打刻(タイムレコーダー機能)を有効にする」をONにすることで、設定が可能です。
-
freee人事労務を導入して最初の勤務・賃金設定画面では打刻まるめ設定が出現しません。
一旦「勤務・賃金設定の作成」を保存し、[設定]メニュー →[勤怠基本設定]の[タイムレコーダー機能を有効にする]をONにします。
その後、[設定]メニュー →[勤務・賃金]で先ほど保存した設定を編集すると、打刻まるめ設定の追加が可能です。 - 打刻まるめ設定をした以降の退勤打刻からまるめが適用されます。設定以前の打刻に関しては、まるめは適用されません。打刻まるめの設定内容を変更した場合も同様に、設定変更後の退勤打刻から適用されます。
- 勤務・賃金設定で「シフト制」を選択した場合、勤務・賃金設定の所定労働時間ではなく、シフト表に入力した勤務予定時間に対して打刻まるめが適用されます。勤務・賃金設定のシフト制の詳細は「勤務・賃金設定 - シフト制」ヘルプページをご覧ください。
打刻まるめ設定を適用している場合でも、勤怠カレンダーにて出退勤時刻を入力することで、実勤務時間を反映することが可能です。まるめの対象時刻内に業務をする場合は、勤怠カレンダーにて勤怠を入力してください。
詳しくは、「 勤怠を入力・管理する - 勤怠を入力する 」のヘルプページをご覧ください。
打刻機能を使わず勤怠カレンダーで出勤時刻・退勤時刻・休憩開始時刻・休憩終了時刻を入力した場合は、まるめは行われません。
各項目の詳細は次の通りです。
所定の出勤時刻より前の打刻・所定の退勤時刻より後の打刻
所定の時刻でない時間に打刻した場合の勤務時間の取り扱いについて設定します。
-
労働時間に含める
打刻したそのままの時間を出退勤時刻とみなします。
※出勤打刻、退勤打刻それぞれで設定を行うことが可能です。
-
労働時間に含めない
始業前に席で朝ごはんを摂る、終業後に雑談をするといった、業務外のことをしている場合に使用できます(フレックスタイム制は対象外となります)。-
時間を指定
所定時間の前後30分までを1分単位で指定できます。 -
すべて
打刻した時間に関わらず、所定の出勤時刻より前または所定の退勤時刻より後の打刻があった場合、所定の出退勤時間までの時間はすべて労働時間に含めません。例:所定労働時間が9:00~18:00の場合
- 時間を指定
- 30分前までの出勤打刻を所定の出勤時刻とみなす場合
出勤打刻 まるめ対象 記録される出勤時間 8:30〜9:00 対象 9:00 〜8:29 対象外 打刻時間 9:01〜 対象外 打刻時間 -
30分後までの退勤打刻を所定の退勤時刻とみなす場合
退勤打刻 まるめ対象 記録される退勤時間 18:00〜18:30 対象 18:00 〜17:59 対象外 打刻時間 18:31〜 対象外 打刻時間
- 30分前までの出勤打刻を所定の出勤時刻とみなす場合
- すべて
打刻した時刻に関わらず、労働時間を所定労働時間とみなします。
出勤打刻 退勤打刻 記録される勤務時間 8:00 20:00 9:00~18:00
遅刻や早退などで所定時間内に打刻した場合は、まるめが行われず打刻した時間が1分単位で記録されます。
出勤時刻 退勤時刻 記録される勤務時間 9:05 17:20 9:05~17:20 - 時間を指定
-
時間を指定
出退勤打刻が所定の出退勤時刻とみなす範囲に含まれる場合、出退勤および休憩を含むすべての打刻時間は労働時間に含めません。
- 例:所定労働時間が9:00~18:00、30分前までの出勤打刻を所定の出勤時刻とみなす場合
出勤時刻 | 休憩開始時刻 | 休憩終了時刻 | 退勤時刻 | |
---|---|---|---|---|
打刻時間 | 8:30 | 8:35 | 8:40 | 8:50 |
記録される勤務時間 | 9:00 | 9:00 | 9:00 | 9:00 |
出退勤打刻が所定の出退勤時刻とみなす範囲に含まれない場合、出退勤および休憩を含むすべての打刻時間はその範囲内であっても労働時間に含みます。
- 例:所定労働時間が9:00~18:00、30分前までの出勤打刻を所定の出勤時刻とみなす場合
出勤時刻 | 休憩開始時刻 | 休憩終了時刻 | 退勤時刻 | |
---|---|---|---|---|
打刻時間 | 8:29 | 8:30 | 8:40 | 9:01 |
記録される勤務時間 | 8:29 | 8:30 | 8:40 | 9:01 |
打刻まるめの単位
各項目ごとに何分単位でまるめるかを5分単位で最大30分まで設定することができます。それぞれ切り上げと切り捨ての選択が可能です。
「まるめない」の場合まるめは行われず、打刻したそのままの時間を実務時間とみなします。
-
出勤打刻/退勤打刻
所定時間のまるめを設定している場合は、所定時間のまるめの単位が優先されますが、所定時間のまるめの対象となる時間以外の打刻については打刻まるめが適用されます。
例:
-
設定
- 所定労働時間が9:00~18:00
- 所定時間のまるめ→出退勤の前後30分
-
打刻まるめの単位→
- 出勤10分切り上げ
- 退勤10分切り捨て
-
実際の打刻
- 出勤 8:55
- 退勤 18:15
-
まるめ処理後
-
9:00~18:00
※打刻まるめのみ設定していた場合は、出勤が10分切り上げで、退勤が10分切り捨てが適用されるため9:00~18:10の勤務時間となります。
-
9:00~18:00
【打刻パターン②】
-
実際の打刻
- 出勤 9:45(45分の遅刻)
- 退勤 18:25
-
まるめ処理後
-
9:50~18:00
※打刻まるめのみ設定していた場合は、10分切り捨てが適用されるため9:50~18:20の勤務時間となります。
-
9:50~18:00
【打刻パターン③】
-
実際の打刻
- 出勤 8:45
- 退勤 18:45
-
まるめ処理後
-
9:00~18:40
※打刻まるめのみ設定していた場合は、出勤が10分切り上げで、退勤が10分切り捨てが適用されるため8:50~18:40の勤務時間となります。
-
9:00~18:40
-
設定
-
休憩開始打刻/休憩終了打刻
休憩時刻のまるめは、打刻した休憩開始時刻・休憩終了時刻を元にまるめられます。
項目 仕様 休憩開始時刻のまるめ 休憩開始打刻から◯◯分切り上げ、または切り捨てします。
例:「15分」単位の場合
休憩開始打刻が12:01~12:14では、次のようにまるめられます。- 切り上げの場合:12:15
- 切り捨ての場合:12:00
休憩終了時刻のまるめ 休憩終了打刻から◯◯分切り上げ、または切り捨てします。
例:「15分」単位の場合
休憩終了打刻が12:46~12:59では、次のようにまるめられます。- 切り上げの場合:13:00
- 切り捨ての場合:12:45
例①:
-
設定
- 休憩開始打刻のまるめ→15分切り捨て
-
実際の打刻
- 出勤 9:05
- 休憩開始 9:10
-
まるめ処理後
-
休憩開始 9:10
※休憩開始時刻が出勤時刻より先になるため、休憩開始打刻のまるめは行われません。
-
休憩開始 9:10
例②:
-
設定
- 所定時間のまるめ→すべて
-
実際の打刻
- 出勤 8:01
- 休憩開始 8:30
-
まるめ処理後
- 休憩開始 8:01
※出勤打刻のまるめは9:00となりますが、休憩開始時刻8:30が出勤時刻より先になるため、打刻のまるめは行われません。
- 休憩開始 8:01
出退勤打刻のまるめ基準
まるめの基準となる時刻を設定します。所定の出退勤時間が正時(0分ちょうど)でない場合には「所定出退勤時刻(分)」を選択してください。
例:所定出勤時刻が8:50で、打刻まるめを15分単位で設定した場合
8:46に打刻すると通常は9:00にまるめられますが、打刻まるめの基準を所定出勤時刻に設定しているため8:50にまるめられます。
まるめ処理を確認
まるめの設定がどのように反映されるかを確認したい場合は、[まるめ処理を確認]ボタンをクリックします。
「タイムレコーダー(打刻)」の各項目に想定の打刻時間を入力して[更新]ボタンをクリックします。
「まるめ処理を確認する」機能は同日内での勤務が前提となり、勤務時間が日付をまたぐ場合はエラーとなり、正しく計算することが出来ません。
例:出勤9:00~退勤8:00(翌朝)の場合はエラーとなります。
その他注意事項
- 出勤簿にはまるめ後の出勤時刻・退勤時刻・休憩開始時刻・休憩終了時刻が反映されます。
- まるめ前の打刻時間はタイムレコーダー上に残り、勤怠カレンダーで該当日をクリックすることで確認できます。
記録と計算方法
勤怠の記録方法を選択します。
週の起算日
固定時間制・変形労働時間制のみ選択可能です。
通常は日曜日です。就業規則で起算日を設定している場合は選択します。
ただし、月(賃金計算期間)を跨いで起算日を変更する際に、次月の初週の時間外労働が計上されない場合があります。
遅刻・早退時間
「自動記録する」にチェックを入れると、月給・日給の従業員は、勤怠の入力時に遅刻・早退を記録できるようになります。詳しくは、「 勤怠を入力・管理する - 遅刻・早退を入力する 」のヘルプページをご覧ください。
※ 後述の「遅刻早退・欠勤控除」項目の「遅刻早退控除対象とする時間」でどちらの選択肢を選んでも、本項目にチェックを入れていれば所定の出退勤時刻に対する記録は行われます。
※ 遅刻・早退の時間は、勤務・賃金設定の所定の出退勤時刻に対して記録されます。ただし、シフト制の場合はシフトの出退勤予定時刻に対して記録されます。
例:
- 勤務・賃金設定の1日の所定労働時間:8時間
- シフトの出退勤予定時刻:9:00〜12:00
- 実打刻:9:30〜11:30
→ シフトの出退勤予定時刻「9:00〜12:00」に対して遅刻・早退の時間が記録されます。
遅刻早退・欠勤控除
「自動計算する」にチェックを入れると、勤怠入力画面で遅刻・早退・欠勤と入力とした分の控除を自動計算します。
自動計算の方法は次の「遅刻早退控除対象とする時間」よりどちらか選択します。
※「自動計算する」にチェックをしない場合は表示されません。
-
記録された遅刻早退時間:
所定の出退勤時刻に対して遅刻早退した時間を自動で計算し、給与控除します。 -
所定労働時間に対して不足した時間:
設定された所定労働時間に対して不足した時間を自動で計算し、給与控除します。詳しくは、「所定労働時間に対して不足した時間について」のヘルプページをご覧ください。- なお、「1日の勤怠の集計方法」で「所定の出退勤時刻に基づく」とした場合は選択できません。
時間外・休日・深夜労働の30分の切り上げ・切り捨て
1ヶ月の労働時間を通算して30分未満の端数を切り捨て、30分以上を切り上げた計算を適用する場合、「適用する」にチェックを入れます(詳しくは、「 割増賃金計算における労働時間の端数処理について 」のヘルプページをご覧ください)。
なおfreeeでは、締め日時点での合計労働時間において計算した結果を指します。
フレックスタイム制の記録と計算方法については、「 勤務・賃金設定 - フレックスタイム制 - 記録と計算方法 」のヘルプページをご覧ください。
勤怠申請
※ 本機能は、スタンダードプラン・アドバンスプラン(または旧プロフェッショナルプラン・旧エンタープライズプラン)で利用可能です。
※ [設定]メニュー →[申請]で「勤怠の申請機能を有効にする」にチェックが入っている場合に表示されます(無効の場合、本項目は非表示となります)。
勤怠申請とは、従業員の方が勤怠情報(例えば、有給休暇の取得や勤務時間の修正など)を申請し、承認者の方が問題ないかを確認して承認を行う機能です。
本項目では「勤怠申請」機能を利用するかどうか、またどの申請種別を利用するかの設定ができます。「利用する」にした申請種別は、適切な勤怠登録・申請がされているかのチェックが行われます。
チェック機能の全体の流れについては「従業員の勤怠申請を必須化する」のヘルプページをご覧ください。
勤怠申請の利用を設定する
勤怠申請の機能自体を利用する、または利用しないを選択します。
-
利用する:
該当の勤務・賃金設定を適用した従業員は、勤怠申請が可能です。
申請種別毎の設定項目が表示され、どの申請種別を利用するかの詳細を設定できます。 -
利用しない:
該当の勤務・賃金設定を適用した従業員は、勤怠申請ができなくなります。
申請種別毎の利用を設定する
勤怠の申請種別毎にその申請を利用するかどうか、および詳細の設定を行えます。
下記の勤怠申請の設定が可能です。
各申請種別について詳しくは「勤怠ワークフロー - 申請を行う - 勤怠申請」のヘルプページをご覧ください。
- 勤務時間修正の申請
- 有給休暇の申請
- 特別休暇の申請
- 代休の申請
- 振替休日の申請
- 休日出勤の申請
- 欠勤の申請
- 遅刻の申請
- 早退の申請
- 残業の申請
- 勤怠タグの申請
設定項目について詳しくは、下表の通りです。
項目 |
内容 |
---|---|
① 各申請種別の利用 |
該当の申請種別を利用するかどうかを選択します。
|
② 申請理由 ※1 |
申請作成時に「申請理由」の項目の入力を必須にするかどうかを選択します。
|
③ アラートの表示 ※1 |
適切な勤怠登録・申請がされているかのチェック結果を、アラート表示するかどうかを選択します。
|
④ 添付書類 ※1 |
申請時の添付書類の設定について、以下のいずれかから選択します。
「要配慮個人情報が含まれる書類(例:医師による診断書など)はアップロードしないでください。 |
⑤ 勤怠カレンダー反映 ※1 ※2 |
※「残業の申請」でのみ表示 承認された残業申請の時間までを集計の範囲として勤怠カレンダーに反映するかどうかを選択します。
申請者が申請を作成する時点の勤務・賃金設定をもとに申請が作成されるため、本項目を途中で変更した場合、すでに存在する申請は作成時点の設定が適用されます。 例1:申請が作成された時点で本項目は「反映しない」設定、そのあと勤務・賃金設定から「反映する」に変更し、申請象日の退勤打刻をした場合 例2:申請が作成された時点で本項目は「反映する」設定、そのあと勤務・賃金設定から「反映しない」に変更し、申請対象日の退勤打刻をした場合 |
⑥ 残業申請が必要な労働時間 ※1 |
※「残業の申請」、かつ上述「⑤ 勤怠カレンダー反映」項目で「反映しない」を選択した場合のみ表示 残業申請が必要なアラートを出す労働時間を設定します。
「勤怠入力方法:午前休・午後休」の設定をしている場合 本項目を何時間で設定している場合でも、「午前休・午後休」で設定した「出退勤時間」を超えている場合にアラートが表示されます。 |
⑦ 残業時間のチェック ※1 |
※「残業の申請」、かつ上述「⑤ 勤怠カレンダー反映」項目で「反映しない」を選択した場合のみ表示 申請した残業時間より勤怠登録された残業時間が長くなっていないかのチェックを行うかどうかを選択します。
|
⑧ 申請の単位 ※1 |
※「残業の申請」、かつ上述「⑤ 勤怠カレンダー反映」項目で「反映する」を選択した場合のみ表示 従業員が選択できる残業(または早出)時刻の単位を、以下のいずれかから選択します。
なお、出退勤打刻のまるめ基準は、打刻まるめ設定を使用します。 |
※1:「① 各種申請の利用」で「利用しない」を選択すると、この設定は表示されません。
※2:残業申請の「勤怠カレンダー反映」項目を「反映する」を選択した場合、以下のタイミングで勤怠カレンダーに申請内容が反映されます。
なお、承認済みの申請が複数ある場合は最新の申請内容が反映されます。
-
管理者が申請を承認したとき
申請対象日がすでに退勤打刻済みの場合は、管理者が申請を承認したときに反映されます。 -
従業員が退勤打刻をしたとき
退勤打刻前に申請が承認済みの場合は、従業員が退勤打刻をしたときに反映されます。
ただし、申請が作成されてから勤怠カレンダーへの反映処理が行われるまでの間に以下の操作を行った場合、申請内容は反映されません。
- 勤務・賃金設定画面の「所定労働時間」を変更する
- 従業員詳細画面の「所定労働時間」を変更する
- シフト制を適用している従業員の「シフト表」を変更する
- 変形労働時間制を適用している従業員の「勤務予定表」を変更する
また、申請内容を勤怠カレンダーに反映する際、参照される項目は次のとおりです。
【残業を申請する場合(退勤時間)】
-
退勤打刻の打刻まるめ設定がない場合
- 退勤打刻 < 申請の残業終了時刻 の場合
- 「退勤打刻」を日次勤怠に反映します。
- 申請の残業終了時刻 < 退勤打刻 の場合
- 「申請の残業終了時刻」を日次勤怠に反映します。
- 退勤打刻 < 申請の残業終了時刻 の場合
-
退勤打刻の打刻まるめ設定(所定時間まるめ設定は除く)がある場合
- 打刻まるめ後の退勤打刻 < 申請の残業終了時刻 の場合
- 「打刻まるめ後の退勤時刻」を日次勤怠に反映します。
- 申請の残業終了時刻 < 打刻まるめ後の退勤打刻 の場合
- 「申請の残業終了時刻」を日次勤怠に反映します。
- 打刻まるめ後の退勤打刻 < 申請の残業終了時刻 の場合
【早出を申請する場合(出勤時間)】
-
出勤打刻の打刻まるめ設定がない場合
- 出勤打刻 < 申請の早出開始時刻 の場合
- 「申請の早出開始時刻」を日次勤怠に反映します。
- 申請の早出開始時刻 < 出勤打刻 の場合
- 「出勤打刻」を日次勤怠に反映します。
- 出勤打刻 < 申請の早出開始時刻 の場合
-
出勤打刻の打刻まるめ設定(所定時間まるめ設定は除く)がある場合
- 打刻まるめ後の出勤打刻 < 申請の早出開始時刻 の場合
- 「申請の早出開始時刻」を日次勤怠に反映します。
- 申請の早出開始時刻 < 打刻まるめ後の出勤打刻 の場合
- 「打刻まるめ後の出勤時刻」を日次勤怠に反映します。
- 打刻まるめ後の出勤打刻 < 申請の早出開始時刻 の場合
勤怠カレンダーに反映する残業申請(残業・早出)は「打刻した時間」をもとに、申請内容を反映するかどうか判断する仕様となります。
そのため、打刻ではなく勤怠編集画面から勤務時間を直接入力した場合は残業申請(残業・早出)の時刻は反映されません。
(例1)打刻しない場合
- 退勤打刻:なし
- 勤怠編集画面から直接入力した退勤時刻:20:00
- 残業申請した退勤時刻:19:00
→ 退勤後に打刻せず勤怠編集画面から直接入力した場合は、残業申請は打刻に対してのみ有効となるため、申請が承認されても勤務時間には反映されません。直接入力した「20:00」が反映されます。
(例2)打刻を行った場合
- 退勤打刻:19:00
- 勤怠編集画面から直接入力した退勤時刻:22:00
- 残業申請した退勤時刻:21:00
→ 打刻した時間を参照するため、勤務時間には「19:00」が反映されます。
※ 「勤怠編集画面から直接入力した退勤時刻:22:00」または「残業申請した退勤時刻:21:00」に時間を変更したい場合は、残業申請ではなく勤務時間修正から申請してください。
勤怠申請項目リリース前に作成した勤務・賃金設定について
2022年6月の「勤怠申請」項目リリース前に作成した勤務・賃金設定は、「勤怠申請」項目にデフォルトの設定が自動反映されます。
「勤怠申請」項目は勤務・賃金設定を従業員に適用済み、また給与明細を確定済みでも変更ができますので、事業所の運用に適した設定を行ってください。
月次勤怠締め申請
※ 本機能は、スタンダードプラン・アドバンスプラン(または旧プロフェッショナルプラン・旧エンタープライズプラン)で利用可能です。
※ [設定]メニュー →[申請]で「勤怠の申請機能を有効にする」にチェックが入っている場合に表示されます(無効の場合、本項目は非表示となります)。
月次勤怠締め申請とは、従業員の方が毎月の締め日に月単位の勤怠を申請して、承認されると勤怠が確定しその月の勤怠のセルフ入力が禁止となります。
こちらの機能を利用するかどうかを設定できます。
項目 |
内容 |
---|---|
① 月次勤怠締め申請の利用 |
月次勤怠締め申請機能を利用するかどうかを選択します。
|
② アラートの扱い |
勤怠カレンダーにアラートが表示されていても月次勤怠締め申請ができるかを、「アラートを無視する」のチェックの有無で設定できます。
※「① 月次勤怠締め申請の利用」で「利用しない」を選択すると、この設定は表示されません。 |
月次勤怠締め申請項目リリース前に作成した勤務・賃金設定について
2022年6月の「月次勤怠締め申請」項目リリース前に作成した勤務・賃金設定は、「月次勤怠締め申請」項目にデフォルトの設定が自動反映されます。
「月次勤怠締め申請」項目は勤務・賃金設定を従業員に適用済み、また給与明細を確定済みでも変更ができますので、事業所の運用に適した設定を行ってください。
割増賃金
割増賃金の設定をします。
締め日支払日のグループごとに割増賃金を設定することができます。
※ 固定残業代の設定手順や各従業員に付与する手順については、下記のヘルプページをご覧ください。
割増率
割増賃金の割増率を設定します。
デフォルトでは法定割増率(法で定められた最低限の割増率)に設定されていますが、法定割増率を下回らない範囲内であれば変更することもできます。
割増賃金と割増率についての詳細は下表をご覧ください。
【割増賃金の種類と法定割増率】
割増賃金の種類 |
法定割増率 |
割増の対象 |
---|---|---|
法定内残業の割増率 (法内残業) |
0% |
一日8時間・一週間40時間を超えない範囲 かつ 所定労働時間(会社で定めた勤務時間)を超える労働 |
時間外労働の割増率 (法定外残業) |
25% |
一日8時間・一週間40時間を超える範囲の労働 |
休日労働の割増率 |
35% |
会社で法定休日と定めた日の労働 |
深夜労働の割増率 |
25% |
夜22時〜朝5時の間の労働 |
60時間超の時間外労働に加算される割増率 |
25% |
上記「時間外労働(法定外残業)」が月60時間を超える範囲の労働(管理監督者は対象外) |
※ 各労働時間制度により設定する割増賃金欄は異なります。
日単位では所定労働時間内となる時間の割増賃金について
特定の条件において、その日の労働時間を算出する場合に、日単位では1日の所定労働時間の範囲内であるものの、週単位で換算すると法定労働時間を超える時間帯が発生する場合があります。
発生する条件
- 変形労働時間制、フレックスタイム制を採用していない
- 月給制又は日給制を利用している
- 所定労働日数が週6日で勤務する従業員がいる
- 所定労働日における所定労働時間内であるがその週の労働時間が週40時間(または44時間)を超えるため、その労働時間が法定外労働時間である
具体的な事例については「日単位では所定労働時間でも、週単位で換算すると法定労働時間を超える場合の割増賃金について」のヘルプページをご覧ください。
当該時間帯の支給設定は、「時間外労働の割増率」項目の「日単位では所定労働時間となる時間について、上記賃金とは別に通常の労働時間としての賃金も計上する」のチェック有無で行えます。
事業所の就業規則に則り、チェックの有無を設定してください。
「時間外労働の割増率」を法定割増率である25%としている場合(※1)、当該項目のチェック有無によって次の支給額が算出されます。
-
チェックあり:
時間外労働時間の賃金として125%の支給、さらに100%分の基本給を加算します(合計225%の支給)。 -
チェックなし:
時間外労働時間の賃金として125%の支給を行います。
事業所の就業規則において基本給加算を行う想定ではない場合は、こちらを選択します。
※1:ご利用の事業所において法定割増率を上回る割増率を設定している場合は、その率を指します。
上記チェック項目は、デフォルトではチェックなしになります。
※ 2022年6月の上記チェック項目リリース前に作成した勤務・賃金設定は、デフォルトではチェックありの設定となります。
※ 上記チェック項目は勤務・賃金設定を従業員に適用済みの場合変更ができません。設定を変更したい場合は、既存の勤務・賃金設定をコピーして新規作成する方法となります。
詳しくは「「勤務・賃金設定」画面で、変更できない項目がある場合はどうしたら良いですか?」のヘルプページをご覧ください。
端数処理
割増賃金の単価・遅刻欠勤・勤怠控除の単価の端数処理をどのように行うかを設定します。
項目名 |
詳細 |
|
---|---|---|
割増賃金 |
1時間あたりの賃金の端数処理の位置 |
小数第1位〜小数第5位のいずれかから選択可能 |
1時間あたりの賃金の端数 |
以下いずれかから選択可能
|
|
1時間あたりの割増後の賃金の端数 |
以下いずれかから選択可能
|
|
割増賃金の端数 |
以下いずれかから選択可能
|
|
勤怠控除 |
1時間あたりの勤怠控除の端数処理の位置 |
小数第1位〜小数第5位のいずれかから選択可能 |
遅刻欠勤・勤怠控除の単価の端数 |
以下いずれかから選択可能
|
|
勤怠控除の端数 |
以下いずれかから選択可能
|
割増賃金 および 勤怠控除の右側にある[計算式を確認]をクリックすると、現状の設定内容に対してどのような端数処理が行われるか、計算式の詳細を確認することができます。
※ 既存の勤務賃金設定内の端数処理の項目は編集することはできないため、端数処理に変更が必要な場合は新規に勤務賃金設定を作成し、従業員情報で勤務賃金設定を設定し直します。
割増賃金計算の端数処理について、詳しくは「 割増賃金計算における労働時間の端数処理について 」のヘルプページをご覧ください。
作成済みの勤務・賃金設定を削除する
作成済みの勤務・賃金設定を削除する操作手順は、次のとおりです。
- [設定]メニューから [勤務・賃金]を開きます。
- 削除したい勤務・賃金設定を選択し、画面右上の[編集する]ボタンをクリックします。
- 「勤務・賃金設定詳細」画面下部の[この設定を削除]をクリックし、[削除]します。
一度削除を行った勤務・賃金設定は、もとに戻すことができませんのでご注意ください。
注意点
作成済みの勤務・賃金設定の編集について
1人以上の従業員に適用している勤務・賃金設定は、一部の項目のみ内容を編集することができます。編集できない項目には、対象の勤務・賃金設定の編集画面に鍵アイコンが表示されます。
編集できない項目を変更したい場合は該当の勤務・賃金設定をコピーし、必要な箇所を変更してから従業員へ適用します。
詳しくは、「 「勤務・賃金設定」画面で、変更できない項目がある場合はどうしたら良いですか? 」のヘルプページをご覧ください。
削除した勤務・賃金設定を再作成したい場合
一度削除を行った「勤務・賃金設定」は、もとに戻すことができません。
[設定]メニュー →[勤務・賃金]を開き、「削除済みの設定を表示する」項目にチェックを入れると、削除済みの勤務・賃金設定を表示することができます。
削除した勤務・賃金設定を従業員に再度適用したい場合は、削除済みの設定内容を参照し、新たに勤務・賃金設定を作成ください。