freee申告は法人税、所得税、申請・届出、年調・法定調書の4つの税目の申告書作成と電子申告を行うことができます。大きな流れとしてはfreee会計やfreee人事労務からデータを連携し、それぞれの税目で申告書類などの作成、電子申告し結果確認まで行うことができます。
目次
freee申告の概要
税目選択
freee申告内の上部にある[税目選択]で、一つの顧問先について業務を行いたい税目を選択して相互に移動することができます。
概要図
freee会計とfreee人事労務から画面遷移して連携を行った後、申告書類を作成し電子申告まで行います。
【法人の場合】
【個人の場合】
【エンドユーザー版の場合】
freee会計・freee人事労務をご利用の場合、エンドユーザー版としてfreee申告の一部機能を利用することができます。利用可能な機能一覧が下表となります。
ご利用中のサービス |
左記のサービスをご利用時に |
備考 |
|
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freee会計 (ミニマム・ |
法人税 |
法人税申告書 |
freee申告ご利用料金のお支払いが必要となります。 無料お試し可能。 (参考:法人税申告機能について) |
電子申告用決算書 |
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勘定科目内訳書 |
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freee人事労務 (ベーシックプラン以上) |
年調・法定調書 |
年調源泉票給報 |
freee申告ご利用料金のお支払いは不要です。 |
支払調書 |
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法定調書合計表 |
※ freee申告の「所得税」「申請・届出」機能はアドバイザー向けのみとなります。エンドユーザー版では利用できません。
※ ヘルプ中では、「エンドユーザー版」として記載します。
freee申告での申告書作成業務の流れ
freee申告では各税目で作成・提出する対象の書類は異なりますが、共通の基本的な業務の流れがあります。
以下に示す共通のSTEPに沿って進めることで、freee申告での申告業務を効率的に進めることができます。
STEP1 基本情報を登録する
freee申告で最初に法人税申告書などの画面を開いたときに、freee会計の事業所情報(事業所名など)が基本情報に連携されます。
基本情報について連携された内容を確認して各税目別の固有の情報の登録も併せて行います。
ここでは法人税申告書を例に、各税目で共通の項目の説明をします。各税目で固有の項目については各税目のヘルプに記載があります。
【基本情報】
基本情報は申告する対象の事業所の基本情報です。
項目名 |
内容 |
---|---|
法人名 |
freee会計の事業所名から自動で転記されます。 |
フリガナ |
法人名のフリガナを入力します。 |
法人番号 |
法人の法人番号を入力します。 |
利用者識別番号(e-Tax) |
国税の電子申告に利用する利用者識別番号を登録します。半角数字16桁で入力します。 |
利用者ID(eLTAX) |
地方税の電子申告の際に利用します。半角英数字11桁で入力します。 |
【申告情報】
申告情報は申告する対象の事業所の申告書の内容に関する情報です。
項目名 |
内容 |
---|---|
郵便番号 |
納税地の郵便番号を入力します。 |
納税地 |
freee会計の事業所名から自動で転記されます。 |
納税地フリガナ |
納税地のフリガナを入力します。 |
所轄税務署 |
納税地を所轄する税務署を選択します(納税地の都道府県から候補が表示されます)。 |
電話番号 |
freee会計の事業所電話番号から自動で転記されます。 |
代表者名 |
申告書に記載する代表者名(代表取締役など)を入力します。 |
代表者名フリガナ |
代表者名のフリガナを入力します。 |
代表者電話番号 |
代表者の電話番号を入力します。 |
代表者郵便番号 |
代表者の住所の郵便番号を入力します。 |
代表者住所 |
代表者の住所を入力します。 |
代表者住所フリガナ |
代表者の住所のフリガナを入力します。 |
事業種目 |
申告書に記載する事業種目を入力します。 |
業種番号 |
申告書に記載する業種番号を入力します。 |
整理番号 |
申告書に記載する整理番号を入力します。 |
【税理士情報(アドバイザー向け)】
税理士情報は申告書を作成する税理士の情報です。
項目名 |
内容 |
---|---|
税理士法人名 |
アドバイザーの事業所のfreee会計の事業所名から自動で転記します。税理士法人または税理士事務所名です。 |
税理士法人名フリガナ |
税理士法人名のフリガナを入力します。 |
税理士名 |
アドバイザーの事業所のfreee会計の担当者名から自動で転記します。税理士法人または税理士事務所の税理士名です。 |
税理士名フリガナ |
税理士名のフリガナを入力します。 |
税理士電話番号 |
税理士の電話番号を入力します。 |
郵便番号 |
税理士法人または税理士事務所の住所の郵便番号を入力します。 |
事務所所在地 |
税理士法人または税理士事務所の所在地を入力します。 |
所属税理士会 |
税理士法人または税理士事務所の税理士が所属する税理士会を入力します。 |
税理士会登録番号 |
税理士法人または税理士事務所の税理士の税理士会登録番号を入力します。 |
利用者識別番号(e-Tax) |
国税の電子申告で代理送信(※1)する税理士の利用者識別番号を登録します。半角数字16桁で入力します。 |
利用者ID(eLTAX) |
地方税の電子申告で代理送信(※1)する税理士の利用者IDを登録します。半角英数字11桁で入力します。 |
※1【アドバイザー向け】freee申告で代理送信を行うを参照ください。
STEP2 各税目別の書類の入力を行う
各税目での書類作成の詳細については個別のヘルプを参照します。
STEP3 電子申告データの送信を行う
こちらでは概要の説明になります。詳細内容はfreee申告で電子申告送信・結果確認を行うのヘルプページを参照ください。
送信対象の書類を確認し、追加で提出する書類や提出先を選択し送信します。
作成した書類をボタン操作のみで電子申告データの送信ができます。
電子申告送信メニューから送信対象の書類を確認し、追加で提出する書類や提出先を選択した後、送信チェックを行い、送信準備完了となったものが送信対象となります。
送信はfreee申告から送信するかファイル出力してe-Taxソフトなどから送信する2種類があります。
freee申告からの送信を行う場合には、送信用アプリケーションの電子申告アプリを事前にインストールしておく必要があります。
【自身の事業所の申告をする場合】
電子申告アプリを起動し、freeeに登録のメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
署名する証明書の形式を選択、事業所の利用者識別番号/利用者IDに対応するパスワードを入力し、[申告する]ボタンを押します。
証明書ファイルのパスワードを入力します(カードの種類によってはPINコードと表示されます)。
【アドバイザーによる代理申告の場合】
事業所単体で送信を行う個別送信と、複数の事業所の送信をまとめて行う一括送信があります。
電子申告アプリを起動し、freeeに登録のメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
電子申告アプリでは、署名する証明書の形式を選択、代理送信する利用者識別番号/利用者IDに対応するパスワードを入力し、[申告する]ボタンでPINコードを入力します。
STEP4 電子申告結果の確認を行う
freee申告で電子申告したものは、[電子申告一覧]に結果が一覧で表示されます。
ステータスを更新して電子申告の送信結果を確認できます。
結果が戻ってくるまでには送信から数分かかる場合もあります。
また、電子申告送信結果は自動で更新されませんので[受付結果を更新する]でパスワード入力することで随時更新を行い、受付結果が受付完了になることを確認します。
受付完了になったら、一番右の[確認]ボタンから電子申告送信結果や、タイムスタンプ付き申告書を出力することができます。
(タイムスタンプ付き申告書については、一部出力できないものがあります。そのような場合は、e-Taxソフトのメッセージボックスなどから確認を行う必要があります)
【アドバイザー向け】freee申告で代理送信を行う
アドバイザーの事務所による代理送信を想定しています。
基本情報設定の税理士情報で代理で申告する税理士の利用者識別番号/利用者IDを登録し、当該番号によって代理申告を行うことができます。
対象事業所の情報を代理送信した後は、代理送信した税理士の利用者識別番号/利用者IDで結果確認を実施します。
【アドバイザー向け】アドバイザーがfreee申告で自身の申告を行う
アドバイザー事業所が自身の申告書の作成と送信をします。
この場合には税理士の利用者識別番号等は税理士情報で入力せずに、基本情報で税理士本人または税理士法人もしくは人事労務をご利用の一般の事業所の利用者識別番号/利用者IDを入力し、当該番号で自己申告を行います。
この場合には、当該利用者識別番号等で結果確認を行います。
freee申告で対応している税目
- エンドユーザー向け:法人税・年末調整及び法定調書
- アドバイザー向け:法人税・年末調整及び法定調書・申請届出
※ 相続税・贈与税、償却資産税、事業所税には対応していません。
推奨環境
対応ブラウザ
IE11・Edge・Chromeに対応しています。
※ 弊社内ではChromeを中心に動作確認をしておりますので、Chromeの動作が安定しておりChromeの利用を推奨いたします。
対応OS
Windows及びMacで帳票作成・電子申告に対応しています。