対象プラン(法人) |
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freeeではNPO法人(特定非営利活動法人)の会計をサポートするツールとして「freee会計 NPOキット」(以下「NPOキット」)を提供しています。
おもにNPO法人の方が対象ですが、「NPO法人会計基準」を採用する一般社団法人や任意団体の方も利用可能です。
本ページでは、「NPOキット」の概要と、構成ファイルのダウンロード方法についてご案内します
本ガイドは、以前「NPOキット」のZIPファイルに同梱されていたPDF版「NPO法人用 会計freeeの使い方ガイド(4.NPO_guide_Ver.5)」を改訂した最新版です。
現在はZIPファイルでの配布にかえて、本ページからすべての構成ファイルをダウンロードできるようになっています。
ガイドは「1.概要」「2.初期設定」「3.記帳」「4-1.決算(事前準備編)」「4-2.決算(決算書作成編)」の5ページに分かれていますので、順番にお読みください。
本ガイドの構成
本ガイドでは、NPOキットの概要と、NPOキットを用いた初期設定、日々の記帳方法、および決算書の作り方についてご案内します。
本ページを含め、以下の5つのページで構成されています。
はじめに
NPO法人は寄付金や助成金等を得て活動を行うため、外部の方々に対して「自分たちはどのような法人なのか」「受け取ったお金を何にどれくらい使っているのか」を説明する必要があります。
その説明の際には、日々の帳簿付けの結果である会計の報告が必須となります。
freee会計には、この会計報告の負担を軽減できる3つの特徴があります。
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日々の帳簿付けを自動化
freeeでは銀行口座やクレジットカードなどのオンラインサービスと同期することにより、自動で入出金明細を取り込むことができます。
これにより、すべてを手入力で行う場合と比べて記帳作業を大幅に減らせます。 -
さまざまな場所やデバイスで利用可能
freeeはクラウド型のソフトですので、パソコンやスマートフォンなどがあればどこからでも利用できます。
自宅や出張先で同じように記帳作業ができ、電車移動中にもモバイルアプリで会計処理を行うことが可能です。
また、インストール型と異なり、複数名でそれぞれの場所から同時にデータを入カ・編集することも可能です。
Mac/Windows、iPhone/Android、どのデバイスにも対応しています。 -
専門的な知識がなくても使い始められる
通常の会計ソフトでは複式簿記の知識が必要となることが多いですが、freeeは初めての方でも気軽に入力できる画面になっています。
まずは日々の基本的な入出金を登録しながら、会計の専門的な知識はfreeeを使いながら学んでいきましょう。
freeeは「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションとし、NPO法人をはじめとする皆様の会計・人事労務の業務負担を軽減することで、その事業活動をサポートしたいと考えています。
NPO法人の会計とサポートツール
NPO法人は事業の公益性が高く、お金が適切に使われているかどうか、支援者にも行政にもわかりやすい会計情報の開示が求められます。
一方で、資金や人員に限りがあるNPO法人にとって、会計業務を適切に実施し開示することは容易なことではありません。
NPO法人の会計の信頼性向上のため、2010年に「NPO法人会計基準」が公表され、内閣府も適用を推奨しています。
しかし、基準に準拠した会計処理や決算書の作成には相当な手間がかかります。
また、freee会計は「企業会計基準」を採用する一般の法人向けに設計されているため、NPO法人として使うためには記帳方法を工夫する必要があります。
NPO法人の会計が一般の企業会計と大きく異なる点は、「事業費」と「管理費」を区分して記録し、決算書として「活動計算書」を作成するということです。
さらに、事業別の損益を把握するために「どの事業の収益・費用なのか」を分けて記録し、集計できるようにすることも欠かせません。
そのためfreeeでは、NPO法人の会計をサポートするツールとして2つの手段を用意しています。
- 初期設定ファイルと決算テンプレートをセットにした「NPOキット」
- データ連携から決算書作成までオンラインでできる連携アプリ「Nport(エヌポート)」
NportはNPOキットより後に開発された、有償の上位版に当たります。
どちらを選んでも初期設定や記帳方法はほぼ同様で、おもに決算書作成の方法や機能が異なります。
NPOキット | Nport(エヌポート) | |
---|---|---|
提供 | フリー株式会社 | 税理士法人つばめ |
ご利用料金 | 無料 |
年間 10,000円(税抜) ※ 無料お試し可能 |
会計データの連携方法 | 決算テンプレート(エクセル)にデータをインポート | freee会計と連携して1クリックでデータを同期 |
決算書作成機能 |
事業部門数:最大10個まで 収益事業:未対応 |
事業部門数:10個を超えて対応可 収益事業:対応 |
入力チェック機能 | なし | 仕訳ミスの自動チェック機能あり |
配布・提供元 | NPOキットのダウンロード | Nport公式サイト |
NPOキットの最新版は、本ページ下部からダウンロードできます。
本ガイドでは、NPOキットの最新版を利用する場合のfreeeの使い方について解説します。
NPOキットとNportには共通する部分が多く、NPOキットで初期設定や日々の記帳を行っていた方が、後からNportに切り替えることも容易に可能です。
ただし、注意を要する違いもいくつかあります。
既知の点については本ガイドでも補足説明を添えています。
実際にNportを利用する場合は、Nportの公式サイトおよびご利用ガイドをご覧ください。
NPOキットの制限と推奨環境
NPOキットは「NPO法人会計基準」を採用するNPO法人、非営利型の一般社団法人、任意団体などの方が利用可能です。
ただし、いくつか機能的な制限がありますので、ご自身の団体の事業やシステム環境に合っているかどうかを事前にチェックしてください。
事業の状況
収益事業を行っていないか?
NPOキットに含まれる決算テンプレート(エクセルで決算書を作成するためのテンプレート)は、収益事業を行っている場合の決算書には対応していません。
収益事業を行っている場合は、「連携アプリNport」で収益事業の損益計算書を作成できます。
また、税務申告については必要に応じて税理士など専門家の方にご相談ください。
なお、収益事業を行っていても決算書の作成を専門家に依頼する場合など、freee会計で日々の帳簿付けだけを行うことが可能です。
事業や銀行口座の数が10個を超えないか?
NPOキットの決算テンプレートでは、設定できる事業部門・銀行口座・クレジットカード・任意追加の勘定科目(カテゴリーごと)の数に制限があり、それぞれ10個までとなっています。
決算テンプレートには自動計算のためのマクロ関数が複雑に組み込まれているため、基本的に行や列を増やして項目を追加することができません。
多数の事業を行っている場合などは、「Nport」をご利用ください。
freee会計のひとり法人プランでは、登録できる部門の数が2個までに限られます。
事業が複数ある場合はスタータープラン以上をご利用ください。
システム環境
freee会計の動作環境
以下のブラウザが利用できるOSであれば、WindowsでもMacでも問題なく利用可能です。
- 最新版のGoogleChrome(Android版を含む)
- 最新版のMicrosoft Edge
- 最新版のMozillaFirefox
- 最新3メジャーバーションまでのSafari(iOS版も含む)
なお、freeeでは最新版のGoogleChromeが推奨ブラウザ(最も快適に利用できるブラウザ)となっています。
NPOキット(勘定科目セット、部門セット、決算テンプレート)の利用環境
決算テンプレートがエクセル形式であるため、以下のような表計算ソフトが必要です。
- Microsoft Excel(Office365など)
※ Windows・Mac両方で動作確認済み - Googleスプレッドシート
※ エクセルのマクロを有効化できないため、いくつか手作業での工夫が必要となる部分があります
NPOキットの構成
NPOキットは、NPO法人の皆様がfreee会計を利用しやすくするためのツールとして、下記の3つで構成されています。
-
NPO法人用 勘定科目・部門セット(CSVファイル)
一般の法人とは異なるNPO法人用の勘定科目や、定款に記載した事業の部門をfreee会計で使用できるよう、一括でインポートして設定するためのデータセットです。 -
NPO法人用 決算テンプレート(Excelファイル)
活動計算書や注記など、一般の法人とは異なる決算書の形式をテンプレートとして用意しました。freee会計からエクスポートしたデータをこのテンプレートにインポートすると、試算表の数字が自動転記されます。
※ 全自動ではないため、一部項目は手動での編集が必要です。 -
NPO法人向けfreee会計の使い方ガイド(本ヘルプページ)
勘定科目・部門セットおよび決算テンプレートの利用方法を中心に、NPO法人向けのfreee会計の使い方をご案内します。
【NPOキット利用イメージ】
NPOキットのダウンロード
NPOキットに含まれる各ファイルは以下よりダウンロードできます。
デスクトップなど任意の場所に保存し、「2.初期設定」以降に記載の手順にてご利用ください。
なお、2024年10月以前はPDF版の使い方ガイド(4.NPO_guide_Ver.5)を含めてZIP形式の圧縮ファイルとし、配布用のWebページからダウンロードできるようになっていました。
本ヘルプページの記載内容、および、本ページからダウンロードできる各種ファイルが最新版となります。
※ 以前のバージョンで勘定科目や部門を設定済みの方は、再度設定する必要はありません。
また、各ファイルの利用目的・ファイル形式は以下のとおりです。
ファイル名 | 利用目的・形式 |
---|---|
1.NPO_kanjo_20241001_UTF8_with_BOM | 勘定科目セット、CSV形式 |
2.NPO_bumon_20241001_UTF8_with_BOM | 部門セット、CSV形式 |
3.NPO_kessansyo_20241001 | 決算テンプレート、エクセル形式 |
ダウンロードが完了したら「2.初期設定」にお進みください。