対象プラン
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新プラン | ミニマム | スターター | スタンダード | アドバンス |
旧プラン | ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | エンタープライズ |
freee人事労務では、給与デジタル払いである「PayPay給与受取」に対応しています。
本ページでは、「PayPay給与受取」のご利用条件や、freee人事労務側で必要な操作をご説明します。
目次
PayPay給与受取のご利用条件
PayPay給与受取のご利用において、freeeユーザーとPayPay社の間で法人契約の必要はありません。
ご利用条件は次の通りです。
- 給与計算可能なfreee人事労務の「ミニマム」「スターター」「スタンダード」「アドバンス」プランで設定可能(旧プラン「ミニマム」「ベーシック」「プロフェッショナル」「エンタープライズ」プランでも設定可能)
- 事前に従業員がPayPay給与受取用の入金用口座番号(PayPay銀行 スペード支店)を取得する
- PayPay給与受取用の入金用口座番号への振込は1回あたり20万まで
- 例:手取り50万なら30万は従来通りの給与受取口座へ振り込み
- PayPay給与受取用の入金用口座番号、従来の給与受取口座それぞれに対して振込手数料が発生する
※振込元の法人口座が「PayPay銀行」の場合、手数料は無料です。
freee人事労務ではPayPay給与受取用の入金用口座番号と従来の給与受取口座を組み合わせた「総合・給与振込依頼ファイル」を作成可能です。
事前準備
① 労使協定の締結
労使協定の締結を行います。書面に記載すべき事項は次の通りです。
- 対象となる労働者の雇用形態
- 対象となる賃金の範囲(給与・賞与など)とその金額(上限月額20万)
- 選択できる○○Pay(取扱指定資金移動業者)の種類
- 制度の開始時期
参考:厚生労働省「賃金の支払方法に関する労使締結書の様式例」
② 就業規則の変更・届出
就業規則への追記例は、次の通りです。
- 銀行口座により振り込むことのほか、労使協定及び個別同意を得た場合
- 厚生労働大臣の指定を受けた資金移動業者(指定資金移動業者)への送金も可とする
- ただし、一賃金支払い期で上限○万円とする
③ 従業員への周知
周知すべき内容は、次の通りです。
- 利用可能な給与デジタル払い(○○Pay)
- 受け取れる金額の範囲(1回あたり20万円まで)
- 給与デジタル払いを希望する場合の社内申請手順
- 給与デジタル払いの注意事項
- 給与デジタル払いできる上限額
- 資金移動業者(○○Pay)の破綻した場合の補償
- アカウントの有効期限
- 口座資金の換金性 など
労使協定、就業規則に関するご質問はfreeeサポートデスクでは、ご案内ができかねますので社労士などの専門家にご相談ください。
④ 給与デジタル払いへの同意を申請
管理者による給与デジタル払いの同意書の作成後、従業員からの同意を申請いただきます。
同意書の作成については「freee人事労務」でも可能です。
※ただし、アドバンスプラン(または旧エンタープライズプラン)のみ作成可能です。
詳しくは、本ページ「④をfreee人事労務で行う場合 - 【任意】身上変更のカスタム申請を行う(アドバンスプランのみ)」をご覧ください。
- 参考例:厚生労働省「資金移動業者口座への賃金支払に関する同意書」
⑤ PayPay給与受取用の入金用口座番号に関する情報を収集
従業員から同意の申請を行って頂いた後、PayPay給与受取用の入金用口座番号に関する以下の情報を収集します。
- PayPay給与受取用の入金用口座番号、支店名、口座名義など
- PayPay給与受取用の入金用口座への希望振込額(20万以下)
freee人事労務では「身上変更の申請」を使用して、従業員自身で口座情報の入力を行うことができます。
※ただし、アドバンスプラン(または旧エンタープライズプラン)のみ可能です。
詳しくは本ページ「⑤をfreee人事労務で行う場合 -【任意】身上変更の振込口座情報変更を行う(アドバンスプランのみ)」をご覧ください。
freee人事労務で行う操作
freee人事労務での必要な操作については、次の方法があります。
- 【任意】アドバンスプラン(または旧エンタープライズプラン)のみ操作可能
- アドバンスプラン(または旧エンタープライズプラン)以外、または身上変更の申請を使用しない場合
④をfreee人事労務で行う場合 -【任意】身上変更のカスタム申請を行う(アドバンスプランのみ)
※本操作は、任意となり「アドバンスプラン(または旧エンタープライズプラン)」の場合のみ可能です。
操作の流れは次の通りです。
【管理者】カスタム申請の新規作成を行う
身上変更のカスタム申請の作成については「ワークフロー - カスタム申請・承認を行う - カスタム申請を作成する」のヘルプページをご覧ください。
カスタム申請の作成例:
- 申請名:PayPayなどの給与デジタル払いへの同意
- 日付
[+項目追加]をクリックし、項目タイプ[テキスト]を選択して入力します。
- 通常の銀行振込も選択肢として提示されましたか?
- 留意事項の説明を受け、同意しましたか?
- 希望する給与デジタル払いサービス名/提供会社名
- 給与デジタル払いの振込希望額:給与〇万/賞与〇万
- 保有上限額20万以上を超過した際の自動送金先口座
【従業員】給与デジタル払いでの同意を申請する
身上変更の申請方法については「身上変更ワークフロー - 申請を行う - 申請画面より申請を行う」のヘルプページをご覧ください。
なお、申請の種別については、例示の場合、[PayPayなどの給与デジタル払いへの同意]を選択します。
⑤をfreee人事労務で行う場合 -【任意】身上変更の振込口座情報変更を行う(アドバンスプランのみ)
※本操作は、任意となり「アドバンスプラン(または旧エンタープライズプラン)」の場合のみ可能です。
従業員の方が、身上変更の[振込口座情報変更]を選択して、「PayPay給与受取用の入金用口座番号」を追加申請します。
身上変更の申請方法については「身上変更ワークフロー - 申請を行う - 申請画面より申請を行う」のヘルプページをご覧ください。
なお、「振込口座情報変更申請を作成」画面では、次のように入力します。
-
銀行口座
- PayPay給与受取用の入金用口座番号、支店名、口座名義などを追加入力します。(従来の給与受取口座と併せて合計2口座を登録します。)
-
給与振込方法1
- 金額:「固定額」を選択し、20万以下(振込希望額)で設定します。
- 振込先口座:PayPay給与受取用の入金用口座を選択します。
-
給与振込方法2
- 金額:「残額」を選択します。
- 振込先口座:従来の給与受取口座を選択します。
※承認された情報は、従業員情報の「振込先口座」「給与振込方法」へ自動反映されます。
⑤で身上変更の申請を使用しない場合 - 管理者が従業員情報の直接編集を行う
※アドバンスプラン以外、または身上変更の申請を使用しない場合は、本操作を行います。
管理者がメールやチャットツール、EXCEL、紙などの方法で従業員より以下の情報を収集します。
- PayPay給与受取用の入金用口座番号、支店名、口座名義など
- PayPay給与受取用の入金用口座への希望振込額(20万以下)
収集した情報を従業員情報に入力します。
編集方法については、次の通りです。
- [従業員]メニュー →[従業員情報]を開き、画面上部の年月ナビゲーションで、給与デジタル払いを開始する月を選択します。
- 振込先口座を登録する従業員の行をクリックします。
- 従業員詳細画面が開きますので、[振込先口座]欄の[編集]ボタンをクリックします。
- 編集したい口座の行をクリックすると、入力画面が表示されるのでPayPay給与受取用の入金用口座情報を漏れなく入力します。(従来の給与受取口座と併せて合計2口座を登録します。)
- [保存]ボタンをクリックします。
- 続いて、従業員詳細画面の[給与振込方法]欄の[編集]ボタンから、次のように設定します。
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給与振込方法1
- 金額:「固定額」を選択し、20万以下(振込希望額)で設定します。
- 振込先口座:PayPay給与受取用の入金用口座を選択します。
-
給与振込方法2
- 金額:「残額」を選択します。
- 振込先口座:従来の給与受取口座を選択します。
-
給与振込方法1
- [保存]ボタンをクリックします。
以降の操作については、総合振込の操作と同様です。
ヘルプページ「給与・賞与を一括で振り込む(総合・給与振込依頼ファイル) - 2. 給与明細を確定する」からご参照いただき、ご操作ください。
PayPay給与受取に関するお問い合わせ
PayPay給与受取に関するお問い合わせについては、PayPay社にお問い合わせください。