本ページでは、freee会計の医療費明細データ化機能を使って、顧問先から受領した医療費の領収書・診療明細書をAIでデータ化し、医療費控除の明細書作成に使えるCSVを出力してfreee申告に取り込むまでの流れについて説明します。
- 本機能は、アドバイザーアカウントのユーザーが、アドバイザーとして招待されている個人事業主の顧問先事業所にログインしている場合のみ利用できます。法人事業所では[確定申告]メニューに[医療費明細データ化]は表示されません。
- AIによるデータ化のため、読み取り結果が実際の資料と異なる場合があります。CSVを出力する前に、必ず証憑画像と突合して内容を確認・修正します。
- 「医療費のお知らせ」(医療費通知)は、申告書での記載欄が異なるためデータ化の対象外です。
目次
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医療費明細データ化とは
- データ化できる資料とファイルの条件 - 医療費明細データ化 利用の流れ
- 利用にあたっての注意事項
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よくある質問
- 納品データの確認・修正画面で行を手動で追加・削除できますか?
- 送信したファイルを取り消す(キャンセルする)ことはできますか?
- 同じ年度でもう一度新規にデータ化を依頼できますか?
- 赤色や黄色の「!マーク」が表示された行はどうすればよいですか?
- 氏名や支払先の文字が途中で切れてしまいます。
- 同じ病院なのに、集計で別の行に分かれてしまいます。
- データ化がエラーになった場合はどうすればよいですか?
- 追加でデータ化した後、freee申告に再度インポートしたら明細が重複しました。 - 参考:通帳・領収書のAIデータ化について
医療費明細データ化とは
医療費明細データ化は、AIデータ化サービスの医療費控除向け機能です。医療費の領収書や診療明細書をアップロードすると、AIが「支払日」「氏名(医療を受けた人)」「支払先(病院・薬局などの名称)」「医療費の区分」「医療費」を読み取り、1診療=1行の表としてデータ化します。
主な特徴は以下のとおりです。
- 無料で利用可能: 追加料金なしで利用できます。
- 医療費集計フォームにそのまま貼り付け: 国税庁の「医療費集計フォーム」に貼り付けられる列構成のCSVを出力できます。
- 名寄せ(集計)も自動: 「氏名」×「支払先」ごとの合計を画面とCSVで確認でき、Excelへの転記作業と集計作業を削減できます。
- 証憑画像と並べて確認: 読み取り結果を証憑画像と並べて確認・修正でき、読み取りに不安がある箇所にはマークが表示されます。
データ化できる資料とファイルの条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応資料 | 医療費の領収書、診療明細書、診療明細兼領収書 |
| 対象外の資料 | 「医療費のお知らせ」(医療費通知)、セルフメディケーション税制の対象となる市販薬の領収書 |
| ファイル形式 | JPEG/PNG/PDF |
| 枚数の上限 |
1年度(1依頼)あたり合計500枚まで PDFは1ページを1枚として数えます。追加した資料も合算されます。 |
| データ化の方法 |
AI(無料) のみ 入力スタッフによるデータ化は選択できません。 |
| 依頼の単位 |
1事業所・1年度につき1件 同じ年度に資料を追加する場合は、新規依頼ではなく既存の依頼に明細を追加します。 |
| AIが読み取る項目 | 支払日、氏名、支払先、医療費の区分、医療費 |
| 手入力する項目 | 補填金額(保険金などで補填される金額)は、必要に応じて納品データの確認・修正画面で入力します。 |
医療費明細データ化 利用の流れ
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医療費明細をスキャンまたは写真撮影する
顧問先より受領した医療費の領収書・診療明細書を、スキャナーやスマートフォンでPDFまたは画像データ(JPEG/PNG)にします。 -
グロナビから医療費明細データ化を開く
アドバイザーとして招待されている個人事業主の事業所にログインし、freee会計の[確定申告]メニュー →[医療費明細データ化]を開きます。freee申告の医療費控除の入力画面に表示される「医療費明細データ化」の案内リンクからも開くことが可能です。
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データ化申込
「医療費明細データ化依頼一覧」画面右上の[新規データ化を依頼]をクリックし、「データ化依頼を行うアドバイザー事業所」と「年度」を選択してファイルをアップロードします。「[利用規約]に同意します」にチェックを付け、[送信]をクリックすると依頼が完了します。- 「年度」は当年および過去5年分から選択できます(和暦も併記されます)。
- 画面右側の「アップロード済みファイル」で枚数(例:5/500)を確認できます。送信前であれば、ファイル名横の[×]でファイルを取り除くことが可能です。
[送信]後にアップロード済みのファイルを取り消すことはできません。また、「年度」は依頼の作成後に変更できません。
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AIによる作業
freee側にて、AIがデータ化作業を行います。処理中は納品データの確認・修正画面に「アップロードされた画像をデータ化中です」と表示され、[リロードして更新]で進み具合を確認できます。 -
確認・修正
納品データの確認・修正画面で、表の行をクリックすると画面左側に対応する証憑画像が表示されるため、内容を突合し、誤りがあればセルを直接クリックして修正します。修正内容は自動で保存されます。- 医療費控除の対象外とする行は「対象外」にチェックを付けます。対象外の行は集計・CSVから除外されます。
- 保険金などで補填される金額がある場合は「補填金額」を手入力します。
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「氏名」「支払先」「医療費」が空欄の行には赤色の「!マーク」、支払日が年度外・文字数超過・支払先が医療機関と判断できない名称などの行には黄色の「!マーク」が表示されます。証憑画像を確認して修正します。
表の見出しの並び替えアイコンで「支払日」「氏名・支払先」「医療費」の順に並び替えできます。「氏名・支払先」で並び替えると、表記ゆれや重複して読み取られた行を見つけやすくなります。
- [氏名・支払先別の集計を表示]をクリックすると、申告書に記載される単位(「氏名」×「支払先」)での合計金額を確認できます。
- 顧問先からの資料の送付漏れやスキャン漏れがあった場合は、「納品データの確認・修正」画面右上の[医療費明細を追加]から、追加分のファイルをアップロードできます。
追加した依頼のCSVをすでにfreee申告へインポート済みの場合、CSV全体を再度インポートすると明細が重複して登録されます。追加分の行のみを医療費集計フォームに貼り付けてインポートします。
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CSV出力
「納品データの確認・修正」画面右上の[CSVエクスポート]をクリックし、出力形式を選択して[CSVエクスポート]をクリックします。- 氏名・支払先別に集計したデータ:医療費控除の明細書と同じ単位で合計した行を出力します。通常はこちらを選択します。
- 集計前のデータ:1診療=1行のまま出力します。
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国税庁の医療費集計フォームにコピー&ペースト
国税庁のサイトから「医療費集計フォーム」(Excel形式)をダウンロードし、出力したCSVをExcelで開いて全行をコピーし、集計フォームの明細入力欄に貼り付けて保存します。CSVの列順は集計フォームの入力欄に対応しています。 -
freee申告の医療費控除カードにインポート
freee申告の医療費控除の入力画面(医療費控除カード)から、保存した医療費集計フォームをインポートします。詳しくは「医療費控除の内容を記入する」のヘルプページをご覧ください。
利用にあたっての注意事項
医療費明細データ化機能をご利用する前に、以下の注意事項を必ずご確認ください。
- 本機能のご利用には、アドバイザー制度会費(認定アドバイザー会費)のご契約が必須となります。本機能は、会計事務所側のアドバイザーアカウントから、個人事業主の顧問先事業所にログインした状態でのみ利用できます。
- 本機能は、AI(人工知能)による自動データ化を行っており、その性質上、データ化の精度は手動によるデータ入力と比較して低くなる可能性があります。データの誤りや不完全な点により発生した、いかなる損害についても当方では一切の責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。ご利用の際は、必ずご自身で内容をご確認ください。
- 本機能は、医療費の領収書・診療明細書のデータ化に特化した機能です。「医療費のお知らせ」(医療費通知)およびセルフメディケーション税制には対応していません。
- 医療費集計フォームの制限に合わせ、「氏名」は10文字、「支払先」は20文字を超えた部分は集計画面およびCSVに反映されません。
- 氏名・支払先別の集計は、「氏名」と「支払先」が完全に一致する行のみをまとめます。表記ゆれがある場合は別の行として集計されます。
- 同じ資料を重複してアップロードした場合、重複は自動では検知されません。納品データの確認・修正画面で重複した行を「対象外」にします。
- 本機能は医療費控除の明細書作成の補助を目的としており、医療費控除額の計算や申告書の作成はfreee申告で行います。
よくある質問
納品データの確認・修正画面で行を手動で追加・削除できますか?
行の手動追加はできません。1枚の証憑画像につき最低1行がAIによって作成されます。読み取り漏れの領収書がある場合は、本ページの「医療費明細データ化 利用の流れ」の手順⑤の方法で、該当の領収書を別のファイルとして追加でアップロードします。
行の削除もできません。不要な行は「対象外」にチェックを付けると、集計およびCSVエクスポートの対象から除外されます。
送信したファイルを取り消す(キャンセルする)ことはできますか?
[送信]または[追加する]をクリックした後に、アップロードしたファイルを取り消すことはできません。誤ってアップロードした資料から作成された行は、「対象外」にチェックを付けて除外します。送信前であれば、「アップロード済みファイル」のファイル名横の[×]で取り除くことができます。
同じ年度でもう一度新規にデータ化を依頼できますか?
できません。医療費明細のデータ化依頼は、1事業所・1年度につき1件です。同じ年度の資料を追加したい場合は、本ページの「医療費明細データ化 利用の流れ」の手順⑤の方法で既存の依頼に追加します。
赤色や黄色の「!マーク」が表示された行はどうすればよいですか?
赤色の「!マーク」は「氏名」「支払先」「医療費」が空欄であることを示します。証憑画像を確認して入力します。空欄のままの行は、氏名・支払先別の集計および集計したCSVには含まれません。
黄色の「!マーク」は、支払日が対象年度の範囲外、文字数の超過、支払先が医療機関と判断できない名称などの可能性を示します。証憑画像を確認して、必要に応じて修正するか「対象外」にチェックを付けます。黄色のマークが残っていてもCSVエクスポートは可能です。
氏名や支払先の文字が途中で切れてしまいます。
医療費集計フォームの制限に合わせ、氏名は10文字、支払先は20文字を超えた部分は、集計画面およびCSVに反映されません。「医療法人社団〇〇会〇〇病院」のように名称が長い場合は、「〇〇病院」のように20文字以内の略称に修正します。
同じ病院なのに、集計で別の行に分かれてしまいます。
集計は「氏名」と「支払先」が完全に一致する行のみをまとめます。「〇〇病院」と「〇〇びょういん」、全角と半角、スペースの有無などの違いがあると別の行になります。納品データの確認・修正画面で「氏名・支払先」順に並び替え、表記を統一します。
データ化がエラーになった場合はどうすればよいですか?
一部の画像でデータ化に失敗した場合、該当の画像の行は項目が空欄(赤色の「!マーク」)で表示されます。証憑画像を確認して手入力するか、画像を撮り直して本ページの「医療費明細データ化 利用の流れ」の手順⑤の方法で追加し、元の行は「対象外」にチェックを付けます。
追加でデータ化した後、freee申告に再度インポートしたら明細が重複しました。
追加分を含むCSV全体を再度インポートすると、インポート済みの明細が重複して登録されます。freee申告側で重複した明細を削除したうえで、以降は追加分の行のみを医療費集計フォームに貼り付けてインポートします。
参考:通帳・領収書のAIデータ化について
通帳・クレジットカード明細・現金出納帳のAIデータ化については、「AIデータ化 ご利用手順」のヘルプページをご覧ください。医療費明細データ化は、これらと同じ利用条件(アドバイザー制度会費への加入)で利用できます。