対象プラン
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新プラン | スターター | スタンダード | アドバンス |
旧プラン | ベーシック | プロフェッショナル | エンタープライズ | |
その他 | 勤怠管理 |
曜日や時間帯によって、1人の従業員に複数の時給を設定することができます。
本ページでは、必要な設定から給与明細へ反映するまでの手順を説明します。
※ 各設定において、対応状況などの注意点があります。事前にご確認の上、設定を行ってください。
目次
曜日・時間帯別に時給を設定するケース
以下の事例のように、曜日・時間によって複数の時給がある場合、freee人事労務では従業員に付与する曜日・時間帯ごとの時給を設定することができます。
例:
- 平日と比較して週末は忙しいため、土日の時給を高く設定するケース
- 夕方勤務希望の従業員を募集してもなかなか集まらないため、17:00~21:00の時給を高く設定するケース
曜日・時間帯別に時給を設定する流れ
- 基本時給とは異なる時給の時間帯パターンを作成します。
- 従業員に時間帯ごとの時給を付与します。
- 勤怠を登録すると、勤怠内容に応じて給与計算が行なわれます。
- 本機能は、給与形態が「時給」の従業員のみ適用できます。
- 本機能では、職務内容や特定の日付によって時間帯別に時給を設定することはできません。
基本時給にプラスして手当を設定したい場合は、「手当機能」をご利用ください。
詳しくは、「その他手当を設定する」のヘルプページをご覧ください。 -
勤怠データを他社サービスからのインポートで登録している場合、時間帯別に時給を設定することはできません。
なお、freee形式でのインポートは可能です。詳しくは、「時間帯別の時給の勤怠データをインポートする」のヘルプページをご覧ください。
時給の時間帯設定を行う
基本時給以外の、時給の時間帯パターンを登録します。
ここでは時間帯のみを登録し、時給の金額は後ほど従業員画面で設定します。
本ページでは、以下の事例に沿って説明します。
例:アルバイトに以下の時間帯別の時給を設定する場合
- 基本時給:1,100円
- 平日夕方時給(17:00~21:00):1,250円
- 土日祝時給:1,500円
時間帯パターンを新規作成する
- [設定]メニューより、[時給の時間帯]を開きます。
- [+新規作成]ボタンをクリックします。
- 「時間帯の新規作成」画面で、時給を設定したい曜日・時間帯を作成します。
事例の場合、以下の基本時給以外の曜日・時間にて時間帯を新規作成します。
- 平日夕方時給(17:00~21:00)
- 曜日:指定する(月~金にチェック)
- 時間帯:指定する(17:00~21:00を入力)
- 土日祝時給
- 曜日:指定する(土・日・祝にチェック)
- 時間帯:指定なし
入力項目の説明
項目
内容
時間帯の名称
作成する時間帯パターンの名称を入力します。
重複した名称での作成も可能です。(例:同じ「深夜時給」名称で、異なる時間帯を登録したい場合など)
時間帯コード
インポートの際に、時間帯の名称が重複していても判別できるようにするために必要となるコードを、半角英数字で入力します。
曜日
対象となる曜日を設定します。
- 指定なし:全ての曜日が対象の場合に選択します。
- 指定あり:特定の曜日が対象の場合に選択し、該当の曜日にチェックを入れます。
【高度な設定】
- 祝日を含める:選択した曜日が祝日の場合も対象とする場合、チェックを入れます。
- 祝日を含めない:選択した曜日が祝日の場合は対象としない場合、チェックを入れます。
時間帯
対象となる時間帯を設定します。
- 指定なし:全ての時間帯が対象の場合に選択します。
-
指定あり:特定の時間帯が対象の場合に選択し、該当の時間帯を入力します。
- 日付をまたいだ登録も可能です。その場合、時間帯パターンでは24時より大きい値を入れる必要があります。(例:22:00~26:00)
- 翌日の時給を入力することもできます。(例:26:00~29:00)
備考
メモしておきたいことがあれば入力します。
- 平日夕方時給(17:00~21:00)
- [保存]ボタンをクリックします。
- 時間帯パターンは、インポートでの登録は未対応です(※ 2021年2月現在)。
時間帯パターンを確認する
「時給の時間帯設定」画面では、作成した時間帯パターンの一覧を確認することができます。
項目 |
内容 |
|
---|---|---|
① |
非表示・再表示の切り替え |
|
② |
非表示にした時間帯マスタを表示する |
|
③ |
非表示マーク |
非表示にした時間帯パターンに表示されます。 |
時間帯パターンを編集する
登録済みの時間帯パターンは、行右側の[編集]をクリックして編集することができます。
入力方法について詳しくは、入力項目の説明の項目をご覧ください。
-
利用中の時間帯を編集すると、給与確定していない月の給与が再計算されます。
給与計算に影響させないためには、新しく時間帯を作成して従業員の基本給を登録し直す方法があります。 -
作成した勤務パターンは、削除することはできません。
選択肢に表示させたくない勤務パターンは、非表示設定をご利用ください。
従業員に時間帯ごとの時給を設定する
従業員に時間帯パターンを付与し、時間帯ごとの時給を設定します。
- [従業員]メニュー→[従業員情報]より、該当の登録済み従業員をクリックし、従業員詳細画面を開きます。
- 「基本給と割増賃金」の[編集]をクリックします。
- [時間帯の追加]をクリックし、付与したい時間帯パターンを選択します。
新規に従業員を追加する画面でも、同様に設定することができます。事例の場合:
- 「基本給」の欄に、基本時給の1,100円を入力します。
- [時間帯の追加]から、作成した基本時給以外の時間帯を選択します。
- 平日夕方時給(17:00~21:00)
- 土日祝時給
時間帯ごとの時給を利用している場合、次の注意点があります。
- 本機能は、スタータープラン以上で利用できます。
- 従業員に時間帯を付けている状態でプランをミニマムプランにダウングレードした場合、設定済みの時間帯はそのまま保持されますが、時間帯追加・編集はできません。
詳しくは、「freee人事労務 プランのダウングレードについて - ダウングレードする際の各機能・サービスの注意点と必要な作業」のヘルプページをご覧ください。
【旧プランをご利用の場合】
- 旧ベーシックプランでは時間帯を2つまで追加することができます。旧プロフェッショナルプラン以上では上限はありません。
- 旧プロフェッショナルプランで3つ以上の時間帯を付けている状態でプランをダウングレードした場合、設定済みの時間帯はそのまま保持されます。ダウングレードしたプランでの時間帯追加、および上限数を超えての再保存はできません。
- 時間帯パターンにそれぞれ時給の金額を入力します。金額は従業員毎の入力となります。
事例の場合:基本時給以外の時間帯に、以下の時給の金額をそれぞれ入力します。
- 平日夕方時給(17:00~21:00):1,250円
- 土日祝時給:1,500円
- [保存]をクリックします。
「?」マークにマウスカーソルを載せると、「時給の時間帯設定」で設定した曜日・時間帯・備考の情報が表示されます。
「時給の時間帯設定」で重複する設定を行い従業員に付与すると、1時間の労働に2時間分の時給が計算されます。
例:「時給の時間帯設定」で下記の内容でそれぞれ設定した場合
①【早朝】曜日:指定なし、時間帯:5:00~8:00(+50円)
②【土日祝】曜日:土日祝、時間帯:なし(+100円)
基本時給「1,000円」の従業員に①と②を適用します。
- 基本時給:1,000円
- ①早朝 :1,050円
- ②土日祝:1,100円
以下の勤怠を登録します。
- 1/28(土)5:00~15:00(休憩:12:00~13:00) 実働9時間
総労働時間は「9時間」にもかかわらず、①と②で重複している「5:00〜8:00=3時間」分の時給が下記のように多く給与計算されてしまいます。
- 基本時給:1,000円×0h
- ①早朝 :1,050円×3h=3,150円(5:00~8:00)
- ②土日祝:1,100円×8h=8,800円(5:00~14:00)
- 時間外労働:1250円×1h=1,250円(14:00~15:00)
上記の代替案としては、次の通りです。
土日祝日の早朝時間に「1,150円」を支給したい場合は、①「早朝」を平日の曜日指定に変更し、「1,150円」の時間数を手計算を行います。「+50円×時間数」分を手当などで給与計算に反映します。
勤怠を登録する
管理者または従業員自身が、[勤怠]メニュー → 勤怠カレンダーから勤怠を入力します。
※ 勤怠の入力手順は、「勤怠を入力・管理する」のヘルプページをご覧ください。
画面上部に、基本給の労働時間と時間帯別の労働時間が表示されます。
時間帯別の労働時間の「?」マークにマウスカーソルを載せると、設定している曜日・時間帯を確認することができます。
勤務した曜日・時間帯に応じて、設定した時間帯別の時給にて給与計算が行われます。
給与計算を行う
月の勤怠をすべて入力したら、[給与]メニューより、給与計算を行います。
- [給与明細]画面が「計算完了」の状態になったら、該当の従業員名をクリックして給与明細を確認することができます。
- 時間帯別に時給を設定している従業員の給与明細は、基本給の欄で時間帯毎の内訳を確認することができます。
- 内容を確認したら、[給与明細を確定]ボタンをクリックして、その月の給与明細を発行します。
詳しくは、「給与明細を発行する」のヘルプページをご覧ください。 - 従業員が確認する給与明細でも、支給の欄で時間帯毎の内訳が表示されます。
注意点:残業などの所定内労働時間外には、時間帯別の時給は適用されません
法定内残業、時間外労働、休日労働、深夜労働、欠勤遅早時間、有給休暇取得時間には、時間帯別に時給を設定できません。
このうち、有給休暇取得時間は基本時給をもとに計算されます。
残りの法定内残業、時間外労働、休日労働、深夜労働、欠勤遅早時間は1時間あたりの賃金(※1)を基に計算されます。
※1:1時間あたりの賃金=時給単価+{手当金額(「割増・控除の計算に含める」設定の手当)÷1ヶ月の平均所定労働日数÷1日の所定労働時間}
残業代などを曜日・時間帯別時給をもとに計算したい場合はご注意ください。