対象プラン(法人)
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対象プラン(個人) | プレミアム | ||
その他 | freee支出管理 経費精算Plus | freee支出管理 Full |
freee会計、経費精算Plus、支出管理Fulでは、申請の経路を設定できます。
例えば「この経費は最初に部長、次に経理の承認を必須とする」といった経路が設定できます。
目次
申請経路について
freee会計、経費精算Plus、支出管理Fullでは、申請経路を設定することができます。
申請経路は、以下のような特徴があります。
- freee会計の経費精算・支払依頼・各種申請・購買申請の機能で利用できます。
※ 各種申請では、フォームごとに申請経路を設定することも可能です。 - 複数の承認者と承認の順番を設定できます。
- 申請者が経費を申請する際に、申請経路を選択します。
(申請経路を選択せずに、承認者を単体で指定することもできます) - 申請経路の作成は、「管理者」権限またはカスタマイズされた権限を持つメンバーが行うことができます。
- 各申請経路を、どの申請種別で使用するか設定することができます。
- freee人事労務の部門・役職登録と連携して、申請経路の部門・役職の組み合わせから、該当する従業員を承認者として自動で指定することができます。
申請経路を作成する
- [設定]メニューの[申請経路の設定]を開きます。
- [+新規作成]をクリックします。
※ 画面右上の[部門・役職設定]をクリックすると、freee人事労務の画面に遷移し、freee会計の申請経路で利用可能な部門・役職の情報を確認することができます。
設定について詳しくは、「 部門役職データ連携について 」のヘルプページをご覧ください。 - 経路の内容を入力します。
各項目の詳細は下表のとおりです。
項目名
説明
入力方法
1
申請経路名
「会議費申請」など、わかりやすい名称を入力します。
自由入力
2
申請経路の説明
申請経路の説明を入力します。
例えばこの経路に関する経費精算の社内ルールなどを記入しておくと経路が管理しやすくなるのでおすすめです。
自由入力
3
承認者の指定
【メンバー指定】
「ユーザー名またはメールアドレス」欄からメンバーを選択し[追加]をクリックします。
※ 各ステップ最大10名まで入れることができます。【申請時にメンバーから指定】
申請時に承認者を直接指定します。【役職指定(申請者の所属部門)】
申請者の所属部門を自動で取得し、その部門に所属している従業員が承認者として指定されます。部門・役職と従業員の情報はfreee人事労務の登録内容を参照します。
※ 一つの役職の場合10名まで・2つ以上の役職の場合では合算して10名まで入れることができます。【役職指定(申請時に部門指定)】
申請時に申請者が部門指定し、その部門に所属する承認者が指定されます。部門・役職と従業員の情報はfreee人事労務の登録内容を参照します。
※ 一つの役職の場合10名まで・2つ以上の役職の場合では合算して10名まで入れることができます。
※ freee人事労務側で非表示にした部門は表示されません。【部門および役職指定】
部門名と役職名で承認者を指定します。部門・役職と従業員の情報はfreee人事労務の登録内容を参照します。
※ 一つの役職の場合10名まで・2つ以上の役職の場合では合算して10名まで入れることができます。
※ freee人事労務で非表示にした部門は表示されません。
※ [役職指定(申請者の所属部門)][役職指定(申請時に部門指定)][部門および役職指定]とfreee人事労務との連携準備について詳しくは「 部門役職データ連携について 」のヘルプページをご覧ください。選択
4
役職から指定する場合
[役職指定(申請者の所属部門)][役職指定(申請時に部門指定)][部門および役職指定]のいずれかを選択した場合、申請者が所属または指定の部門内の役職のみか、それ以上の部門の役職も指定するかをプルダウンから選択します。
【に所属】
申請者の所属、または指定部門の役職のみ参照します。【以上に所属】
まず、申請者の所属部門内で該当する役職者を探し、いる場合はその役職者を表示します。
申請者の所属部門に該当する役職者がいない場合は、該当する役職者が現れるまで、所属部門の上位階層まで遡り、該当する役職者を探します。選択
5
部門から指定する場合
1つの承認ステップで2つ以上の役職を指定する場合、そのステップは「うち1名の承認」で承認済になります。
役職全員の承認にしたい場合は、[⊕承認ステップを追加する]をクリックして役職毎にステップを分けてください。
※ 承認者を複数設定するステップ(1段目)の次に承認者を指定しないステップ(2段目)を設定することはできません。
選択
6
承認ステップ
承認ステップはプロフェッショナルプラン、エンタープライズプランともに、各種申請・購買申請・経費精算などのワークフローはすべて最大15段階追加することができます。
※人事労務ではプランによる承認ステップ数の制御はありません7 この経路を適用する申請フォーム この申請経路を使用する申請種別にチェックを入れます。
※ 作成中等で下書き保存する場合・申請に利用しないようにする場合はすべての申請種別のチェックを外します。
※ 経費精算・支払依頼・請求書等の承認は、プロフェッショナルプラン、エンタープライズプランのみの機能となります。
選択
- 作成された申請経路が一覧に追加されます。
作成した申請経路は編集することや、コピーして別の経路を作成することもできます。
また、特定のユーザを含む申請経路を、[経路に含まれるユーザ]から絞り込むこともできます。
freee人事労務との部門・役職連携
freee人事労務に従業員の部門・役職情報を登録しておくと、freee会計の申請経路と連携して承認者とすることができます。
連携機能を承認できる申請経路
申請経路の承認の種類を[役職指定(申請者の所属部門)][役職指定(申請時に部門指定)][部門および役職指定]を選択すると、freee人事労務の登録情報と連携することができます。
承認の種類の違いは、下表のとおりです。
承認の種類 | 部門の指定 | 承認者の指定 |
[役職指定(申請者の所属部門)] |
自動 ・申請者の所属部門を自動で取得 |
自動 ・申請者の所属部門と役職から取得 ・上位部門を申請経路に含む場合、所属部門の上位階層を自動でたどり、承認者を取得 |
[役職指定(申請時に部門指定)] |
手動 ・申請時に申請者が部門を指定 |
自動 |
[部門および役職指定] |
手動 ・申請経路の作成時に部門を指定 |
自動 ・申請経路の作成時に設定した部門および役職から、承認者を取得 |
ここでは、事例をもとに承認の種類で[役職指定(申請者の所属部門)]を選択した場合の設定について説明します。
例:
営業部、マーケティング部の部門があり、その上位部門に営業本部がある場合
- 営業部の申請経路
- 営業部 一般社員Aさん → 営業部 課長 → 営業部 部長 → 上位部門の営業本部 本部長
- マーケティング部の申請経路
- マーケティング部 一般社員Bさん → マーケティング部 課長 → マーケティング部 部長 → 上位部門の営業本部 本部長
上記の申請経路を図で表すと次のようになります。
営業本部 本部長 | ||
営業部 部長 | マーケティング部 部長 | |
営業部 課長 | マーケティング部 課長 | |
営業部 一般社員Aさん | マーケティング部 一般社員Bさん |
【freee人事労務での設定】
事前にfreee人事労務で部門・役職を登録し、各従業員に設定します。詳しい手順は「部門役職データ連携について」のヘルプページをご覧ください。
ケース1:
所属する部内において、一般社員 → 課長 → 部長という申請経路の場合
【申請経路の作成】
以下のような承認者の指定をした申請経路を作成します。
- 承認-1:役職指定(申請者の所属部門)
- 役職を選択:課長
- 承認-2:役職指定(申請者の所属部門)
- 役職を選択:部長
【申請時】
申請時にケース1で作成した申請経路を選択すると、申請者の所属部門を自動で取得し、申請経路にその部門と役職の組み合わせに該当する従業員を自動で承認者に指定します。
同じ申請経路を利用しても、申請者の所属部門によって異なる承認者を自動で指定します。
申請者の所属部門入力が不要になるため、経路設定の間違いや手間を省くことができます。
- 営業部 Aさんが申請した場合の経路
- 営業部 一般社員Aさん → 営業部 課長 → 営業部 部長 → 上位部門の営業本部 本部長
- マーケティング部 Bさんが申請した場合の経路
- マーケティング部 一般社員Bさん → マーケティング部 課長 → マーケティング部 部長 → 上位部門の営業本部 本部長
上記の申請経路を図で表すと次のようになります。
営業本部 本部長 | ||
営業部 部長 | マーケティング部 部長 | |
営業部 課長 | マーケティング部 課長 | |
営業部 一般社員Aさん | マーケティング部 一般社員Bさん |
ケース2:
ケース1の部内での承認の後に、所属する本部内本部長の承認が必要な場合
【申請経路の作成】
ケース1の申請経路をコピーして、承認ステップを追加します。
- 承認-3:役職指定(申請者の所属部門)
- 申請者の所属部門:以上に所属の
- 役職を選択:本部長
【申請時】
申請者の所属部門からその上位部門階層をたどって、役職者を自動で承認者に指定します。
営業部 Aさんが申請した場合、「営業部」の上位部門階層の「営業本部」をたどって、営業本部長を承認者に指定します。
途中承認者の上位部門の入力が不要になるため、経路設定の間違いや手間を省くことができます。
- 営業部 Aさんが申請した場合の経路
- 営業部 一般社員Aさん → 営業部 課長 → 営業部 部長 → 上位部門の営業本部 本部長
営業本部 本部長 | ||
営業部 部長 | マーケティング部 部長 | |
営業部 課長 | マーケティング部 課長 | |
営業部 一般社員Aさん | マーケティング部 一般社員Bさん |
連携機能のよくある質問
質問 | 回答 |
---|---|
承認者が指定されずエラーになったり、意図しない従業員が表示されます。 | ・申請者の部門と、申請経路が合っていない可能性があります。選択した申請経路が正しいかご確認ください。 ・freee人事労務で従業員の部門役職設定が誤っている可能性があります。freee人事労務側の設定をご確認ください。 |
「以上に所属する」の使い方を教えてください |
まず、申請者の所属部門内で該当する役職者を探し、いる場合はその役職者を表示します。 申請者の所属部門に該当する役職者がいない場合は、該当する役職者が現れるまで、所属部門の上位階層まで遡り、該当する役職者を探します。 |
「に所属する」と「以上に所属する」の違いはなんですか? | 指定した部門以外に申請が飛ぶことをさけたいケースある場合は、「に所属する」を利用してください。(例えば、課長か部長の承認という申請経路で、部長が存在しない部が使用する場合に親部門の部長を自動でとってきてほしくない場合は、「に所属」を使用する) |
申請者が兼務している場合は所属部門はどうなりますか? | 申請時に、プルダウンで自部門の所属から申請内容に応じて選択します。 |
上位部門階層を探した結果、該当者がいない場合はどうなりますか? | エラーになります。 選択した申請経路、またはfreee人事労務の設定が正しいかご確認ください。 |
承認ステップ1で自部門の役職名「部長」、ステップ2で上位部門の同じ役職名「部長」にした場合はどうなりますか? | 自部門に「部長」がいる場合、ステップ1もステップ2も自部門の部長が指定されます。そのため、自部門と上位部門で同じ役職を持っている場合は、freee人事労務の役職設定で異なる役職名で登録してください。 |
部門役職設定はfreee人事労務を購入していないと利用できませんか? | freee人事労務の従業員情報登録は無料でご利用いただけます。 詳しくは「部門役職データ連携について」のヘルプページをご覧ください。 |
組織構造(部門・役職・従業員)が一覧できる機能はありますか? |
freee人事労務上で部門を作成し、各従業員に部門を付与していると、管理者権限と事務担当者権限のユーザーは組織図を確認することができます。 また、freee人事労務の部門・役職設定から登録済みの部門・役職の一覧をご覧いただくことができます。 |
アプリ版ではどうなりますか? |
Web版と同様に申請経路に部門役職を含む経路の選択、および申請の承認が可能です。 |
申請種別を選択する
申請経路は申請種別ごとに使用する / 使用しないを選択することができます。
- [設定]メニュー → [申請経路の設定]をクリックします。
- 次のいずれかの操作を行います。
-
新規に作成する申請経路に対して設定する場合:
[申請経路を作成する]をクリックし、新たな申請経路の編集画面を表示します。 -
既存の申請経路に対して設定する場合:
設定を変更したい申請経路の右端、[編集]をクリックし、申請経路の編集画面を表示します。
-
新規に作成する申請経路に対して設定する場合:
- [申請フォームを選択する]をクリックし、この申請経路を使用したい申請のチェックボックスをONにします。
- [保存]をクリックして申請経路の設定を保存します。
参考:自作した申請フォームが2つ以上ある場合
「各種申請」では、申請種別の選択の他に「申請フォームの設定」→「申請経路の適用」にて該当の申請経路が選択されている必要があります。
「各種申請」から申請を作成する際に指定したい申請経路が表示されない場合は、「設定」メニュー→「申請フォームの設定」→「各種設定」タブ→各申請フォームから該当の申請経路にチェックが入っているかご確認ください。
例:「稟議書」「出張申請」がある場合
- 「設定」メニュ→[申請経路の設定]をクリックします。
- 使用する申請経路をクリックします。
※「申請フォームを選択する」項目で「各種申請」にチェックが入っているかご確認ください。 - [保存]をクリックします。
- 「設定」メニュー→[申請フォームの設定]をクリックします。
- 「各種申請」タブ→「稟議書」をタップします。
- [編集]をクリックし、「申請経路の適用」で使用したい経路にチェックを入れ[保存]をクリックします。
- 「申請フォームの設定」画面に戻り、「出張申請」でも手順⑥の操作を行ってください。
上記の設定は「経路の設定」にも記載されていますのでご参照ください。
参考:申請経路設定のヒント
【申請経路のオプションについて】
各申請経路には次のようなオプションを使用することができます。社内のワークフローに合わせてオプションを選択し申請経路を組み立てることで、ほとんどのワークフローをfreee会計上で行うこともできます。
-
承認ステップの追加:
承認ステップを複数段階設定できます。例えば、所属課長の次に部長の承認が必要な場合等に使用することができます。 -
承認者数の変更:
各段階で必要な承認を「1人」または「全員」から選択することができます。例えば、所属部門の全係長からの承認を得た後に所属課長へ申請をまわす場合等に使用することができます。
【基本経路の設定について】
各種申請フォームではデフォルトの申請経路(基本経路)を設定することができます。詳しくは「申請フォームの基本経路設定」のヘルプページをご覧ください。
参考:[以上に所属]を選択した場合の動作パターン例
ここでは、申請経路の設定画面の「承認者の指定」項目で、申請者の所属部門(または部門指定)[以上に所属]を選択している場合の動作パターンについて、次の例示をもとに説明します。
※ 申請経路の承認者を役職指定する場合、下記のいずれかから選択できます。
それぞれの違いは、本ページ「申請経路を作成する」の「手順3」の表内にある 「承認者の指定」部分をご覧ください。
- 役職指定(申請者の所属部門)
- 役職指定(申請時に部門指定)
- 部門および役職指定
※ 承認者が申請者の所属部門(または部門指定)[に所属]と[以上に所属]の違いは、本ページ「申請経路を作成する」の「手順3」の表内にある「役職から指定する場合」部分をご覧ください。
例:
営業部の部門があり、その上位部門に営業本部がある場合
営業本部 本部長 |
営業本部 部長 |
営業部 部長 |
営業部 一般社員Aさん |
ケース①:
「役職指定(申請者の所属部門)」で[以上に所属]を選択した場合
- 申請者:営業部 一般社員Aさん
- 承認者:申請者の所属部門[以上に所属]の「部長」
【申請経路の作成】
【申請時】
→ 営業部 一般社員Aさんの所属部門である「営業部」内に「部長」職が存在するため、上位部門への遡りを実施せず、「営業部 部長」が選択されます。
ケース②:
「役職指定(申請時に部門指定)」で[以上に所属]を選択した場合
- 申請者:営業部 一般社員Aさん
- 承認者:申請者が指定した部門[以上に所属]の「部長」
【申請経路の作成】
【申請時】
→ 営業部 一般社員Aさんが部門指定した「営業部」内に「部長」職が存在するため、上位部門への遡りを実施せず、「営業部 部長」が選択されます。
ケース③:
「部門および役職指定」で[以上に所属]を選択した場合
- 申請者:営業部 一般社員Aさん
- 承認者:営業部[以上に所属]の「本部長」
【申請経路の作成】
【申請時】
→ 営業部 一般社員Aさんの所属部門である「営業部」内に「本部長」職が存在しないため、上位部門への遡りを実施し、「営業本部 本部長」が選択されます。