freee人事労務では、「カスタム申請」と「カスタム項目」の機能を利用して、トランスジェンダーの方の性別(戸籍上の性別と自認上の性別)を一元管理することができます。会社で扱われたい性別と戸籍上の性別が異なる場合に提出する申請です。
本ページでは、設定方法についてご紹介します。
「カスタム申請」と「カスタム項目」を利用できるプランについては、各機能のヘルプページをご参照ください。
概要
freee人事労務では、トランスジェンダーの方の性別(戸籍上の性別と自認上の性別)を一元管理することができます。
戸籍上の性別と自認上の性別は、従業員情報の次の項目で管理します。
- 戸籍上の性別:「本人情報」→「性別」の項目
- 自認上の性別:カスタム項目で作成した「自認性別」の項目
戸籍上の性別については、保険証作成のため登録が必須となります。自認上の性別については、戸籍上の性別と自認上の性別に違和がない従業員については、申請は不要です。
【管理者】事前設定を行う
申請機能の設定を行う
申請機能を利用するために「申請経路の設定」と「申請機能の有効化」を行います。
申請経路の設定
「ワークフロー - 申請機能の設定を行う」のヘルプページを参照し、申請経路の設定を行います。
デフォルトの申請経路「承認者の指定なし」を選択すると、全従業員が承認できてしまうため、ご注意ください。
性別情報は個人情報の中でも非常に秘匿性の高い情報のため、マネージャー等を介さずに直接、労務担当者に申請できる経路の作成をおすすめします。
申請機能の有効化
「ワークフロー - 申請機能の設定を行う - 申請機能を有効にする」を参照し、申請機能を有効化します。
カスタム申請を作成する
カスタム申請で「自認性別登録」という申請を作成します。
- freee人事労務にログインし、[設定]メニュー →[カスタム申請]を開きます。
- [+新規作成]ボタンをクリックします。
- 「カスタム申請作成」画面が開きますので、各項目を入力します。
各項目の詳細については「ワークフロー - カスタム申請・承認を行う- カスタム申請を作成する」のヘルプページをご参照の上、作成ください。
今回は次の通り作成します。
項目 説明 申請名(必須) 自認性別登録 申請コード(必須) 申請を管理するための番号を英数字で入力します(25文字以内)。 説明 会社で扱われたい性別と戸籍上の性別が異なる場合に提出する申請です。
※後述するカスタム項目の設定で「セレクター」を選択している場合は、自認性別の項目に入力可能な選択肢を記載することをおすすめします。
例:
自認性別の項目は次のいずれかから入力ください。
男性・女性・選択を希望しない申請種別 「身上変更」を選択 備考 利用しない 申請理由 任意にする 添付書類 利用しない
【申請に利用する項目】
申請に利用する項目は、下表の通り2項目作成します。
項目タイプ
項目名 必須ラベル ① 日付(デフォルト設定)
対象日(デフォルト設定) 「必須にする」を選択
(デフォルト設定)② テキスト
自認性別 「必須にする」を選択
【カスタム申請のステータス】
「申請可」を選択します。 - 入力が完了したら、[保存]ボタンをクリックします。
カスタム項目を設定する
カスタム項目で「自認性別」という項目を設定します。
- freee人事労務にログインし、[設定]メニュー →[カスタム項目]を開きます。
- [+グループを作成]ボタンをクリックします。
- 「グループ作成」画面が開きますので、各項目を入力します。
各項目の詳細については「従業員情報に任意の項目を追加する(従業員カスタム項目) - カスタム項目を設定する」のヘルプページをご参照の上、作成ください。
今回は次の通り作成します。
項目
説明 グループ名
自認性別
従業員向け説明 社内生活上の性別 グループ項目 自認性別を入力する項目を、次の「セレクター」または「テキスト」から選択ください。
「セレクター」は事前に決めた項目をプルダウンで選択できます。事前に決めた項目のみを使用する場合は「セレクター」を選択します。
「テキスト」は自由に入力ができます。- 「セレクター」を選択
- セレクター項目名:自認性別
- 「翌月に入力内容を繰り越す」にチェック
- 選択肢:任意で設定できます。
例:男性・女性・選択を希望しない
- 「テキスト」を選択
- テキスト項目名:自認性別
- 「翌月に入力内容を繰り越す」にチェック
【閲覧・更新権限】
各権限毎に、従業員メニュー上で該当のカスタム項目のグループを閲覧・更新できるか設定します。
この設定により、自認性別に関する情報の公開範囲を限定することができます。-
管理者
- 閲覧・更新ともに可
-
事務担当者
- 閲覧不可
-
従業員
- 閲覧不可
- 「セレクター」を選択
- 入力が完了したら、[公開]ボタンをクリックします。
【従業員】自認の性別を申請する
事前設定したカスタム申請を、従業員が申請する手順を説明します。
申請方法について詳細は「身上変更ワークフロー - 申請を行う」のヘルプページをご参照ください。
申請および従業員情報を閲覧できる範囲は次の通りです。
- 申請について
本項目の手順で申請した内容は、前述の管理者の事前設定の「申請経路の設定」で設定した申請経路に含まれる従業員のみ閲覧可能です。
「申請経路の設定」は事業所ごとに任意の設定となるため、どなたが閲覧可能な従業員かについては社内の労務担当者にご確認ください。
- カスタム項目について
後述する従業員情報のカスタム項目については、申請内容から管理者が従業員情報に転記する必要があります。
転記したカスタム項目の自認性別の情報は、前述の「カスタム項目を設定する」の「閲覧・更新権限」の設定により、管理者と申請者本人のみ閲覧することが可能です。
- freee人事労務にログインし、[申請]メニュー→[新規作成]ボタンをクリックします。
- 「身上変更」タブより「自認性別登録」をクリックします。
- 申請内容を入力します。
項目
内容 対象日
申請内容を反映する日を入力します。
自認性別
自認性別を入力します。
申請理由 理由や備考を入力できます。入力しなくとも申請は可能です。 申請経路 管理者から指定されている経路を選択します。
※「指定なし」を選択して申請すると、事業所にログインできる全従業員から申請内容が閲覧できる状態となりますのでご注意ください。
- 画面下部の[申請]ボタンをクリックします。
申請が作成され、承認者へメールで通知されます。
【管理者】従業員の自認の性別を登録する
従業員からの申請を承認し、申請内容を従業員情報に反映します。
「カスタム項目」は申請を承認しただけでは従業員情報に反映されません。必ず手動で従業員情報の編集を行ってください。
- 従業員からの申請内容を確認し、承認します。
申請の承認方法について詳細は「身上変更ワークフロー - 承認を行う」のヘルプページをご参照ください。 - [従業員]メニューにて該当従業員の行を選択し、カスタム項目の欄から[自認性別]をクリックします。
- セレクターの場合はプルダウンから選択、テキストの場合は手入力して[保存]をクリックします。(画像はセレクターの場合)