このページでは、実務処理に関わるよくあるお問い合わせをまとめ、紹介します。
税区分・勘定科目・取引登録(仕訳)
Q. 取引発生日が10月より前の日付でも、10%の税区分を使用したい
A. 消費税率10%対象のサービスに対し支払いが10月1日より前の場合に、消費税10%分も含まれた請求額を支払うケースがあります。
この場合、消費税10%の税区分を10月1日より前に使用することはできないため、前払費用などを使い登録いただく必要があります。詳しくは下記ページをご覧ください。
Q. 消費税率10%と8%が混在した場合の取引登録(仕訳、請求書、明細)はどうすればいいですか?
A. レシートや領収書をもとに、消費税率ごとに区分して登録する必要があります。
- 取引、明細の登録:10%と8%ごとに複数の取引行に分け、登録します。詳細はこちら
- 請求書:請求書の作成時に、税率ごとに行を分け、登録します。軽減税率の税区分を使用した場合は、[※]が表示されます。詳細はこちら
Q. 9月に作業(施工)の提供を受け、料金の支払いは10月の場合、支払額に含める消費税額は8%・10%のどちらですか?
A. この場合、消費税率8%で支払います。
国内の課税取引の場合、物の引渡し時・役務提供時期がいつかにより、課税のタイミングが変わります。
Q. 1年間分まとめて計算していた料金が、消費税率8%の想定だったので、10月以降の発生分のみ月割で差額の調整をしたい。
A. 消費税率の2%分だけを上乗せで調整することはおすすめしません。『8%税率×12ヶ月』の金額と、『8%税率×月数+10%税率×月数』の金額とで相殺し、差額を調整します。詳しくは下記ページをご覧ください。
Q. リース料など、10月以降も8%税率に対応する取引はどのように登録すればいいですか?
A. 課税8%の税区分は、10月以降も使用できます。取引登録で[詳細登録]を押し税区分を変更し登録します。
また、勘定科目の品目内訳に対し予め8%の税区分を設定しておくことで入力の手間を省けます。
Q. 勘定科目に対し、よく使う税率(税区分)の紐付けをし登録しておくことは可能ですか?
A. 可能です。勘定科目の設定から、品目の内訳登録で予め、品目と税区分の紐付けをしてくことで取引登録時に税区分を都度変更する必要がなくなります。詳しくは下記ページをご覧ください。
Q. 取引の編集時に気をつけることはありますか?
A. すでに登録済取引を編集する際、取引の発生日付と税区分の関係性に矛盾が無いように気をつけて登録をします。
- 取引発生日:2019年10月1日より前:消費税率10%、8%(軽)の税区分は使用できません。
- 取引発生日:2019年10月1日より後:消費税率10%、8%(軽)の税区分が使用できます。旧税率(5%・8%)の税区分を使用することもできます。
Q. 税区分の選択について判断に迷った場合は?
A. 基本的に税務判断となることを明確にお答えすることはできかねます。以下のページを参考にご判断いただくか、税務署・税理士へご相談ください。
発注書・見積書・請求書
Q. 登録済みの定期請求書の消費税率が8%のままになっています。どうすればよいですか?
A. 8%の税率で登録済みの定期請求書については、自動で10%には切り替わりません。10月以降の日付で登録をしなおす必要があります。
Q. 区分記載請求書とはなんですか?(見積書・納品書)
A. 軽減税率の対象品目と、対象ではない品目を混在させて請求書を作成する場合は、対象品目がどれであるかを区分し明記する必要があります。
レポート・出力帳票
Q. 総勘定元帳で税率表示はできますか?
A. 確認可能です。
Q. 税率、税区分ごとの登録金額を確認するのに適した帳票はありますか?
A. 消費税区分別表、消費税集計表をご利用ください。詳しくは下記をご覧ください。
Q. 消費税申告書への集計の仕組みはどうなっていますか?
A. 取引の登録時点で使用した税区分(税率)ごとに区分され、消費税申告書の然るべき記載項目に集計される仕組みです。そのため、正しい税区分、税額で取引(明細、仕訳)の登録をする必要があります。
Q. 消費税申告書の新様式には対応しますか?
A. 2019年10月1日以後終了課税期間であれば新様式が自動で選択されます。
その他
Q. 「この日付で有効な税区分ではありません。明細行は不正な値です。取引単位は不正な値です。」というエラーメッセージが表示される
A. 取引の登録時や、請求書で税区分を選択する際に「日付」と「税区分」の組み合わせが有効ではないことが考えられます。以下は誤った組み合わせの例です。
- 取引の登録時:取引発生日が9月以前で10%の税率、または8% (軽)の税率が表示された税区分を選択している
- 請求書の作成時:売上計上日が10月1日より前で10%のまたは8% (軽)の税率が表示された税区分を選択している
参考
10月1日より前に10%消費税額の支払い・請求を行った場合の登録
Q. 自動登録ルールで、税率8%で設定してあるものに対して、どのような処理が必要ですか?
A. 取引の発生日を起点に税率が自動判定される税区分が追加されました。すでに登録済だった自動登録ルール、取引テンプレートに対し、この自動判定の税区分を置き換える処理がかかっています。詳しくは下記をご覧ください。
自動登録ルール等の自動判定税区分への対応について
Q. 免税事業者の場合、どのような対応が必要ですか?
A. 免税事業者の方は、消費税申告の必要が無いため税区分を正しく選択する必要はありません。
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