対象プラン
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新プラン | ミニマム | スターター | スタンダード | アドバンス |
旧プラン | ミニマム | ベーシック | プロフェッショナル | エンタープライズ |
freee人事労務で複数部門に所属している従業員の給与取引を、freee会計に連携する際に、部門ごとに取引を分けることができる機能です。
本ページでは、所属による給与と賞与の配賦割合の設定方法について説明します。
freee人事労務で給与および賞与の配賦割合を設定することは任意のプランで可能ですが、freee会計に部門別に連携できるのは法人のスタンダードプラン(旧プロフェッショナルプラン)以上となります。
詳しくは「人事労務・会計連携 - 給与取引に連携される勘定科目・品目を設定する(部門タグ単位)」をご覧ください。
配賦割合を設定しfreee会計に連携する
この機能は、freee人事労務で複数部門に所属している従業員の給与取引を、freee会計に連携する際に、部門ごとに取引を分けることができる機能です。
freee会計に連携する手順については、それぞれ次のヘルプページをご覧ください。
事前確認
- freee会計の「スタンダード」プラン以上をご契約のお客様がご利用できます。
- freee人事労務で、従業員の所属部門と主務/兼務の情報を設定します。
- freee人事労務の従業員マスタへの所属を複数いれることは可能です。
- 参考ヘルプページ:部門・役職設定を行う
- freee人事労務の従業員マスタへの所属を複数いれることは可能です。
- 会計連携設定にて、部門別の会計連携をONにします。
freee人事労務で従業員ごとに配賦割合を設定する
- freee人事労務の[従業員]メニュー →[従業員情報]を開き、配賦割合を設定する従業員をクリックします。
- 従業員詳細画面で「給与の配賦設定」項目の[編集]ボタンから配賦割合の設定を行います。
- 選択可能な配賦設定は以下の2種類です。
- 主務に配賦する割合を指定し、残りを兼務で均等に配賦する
- 主務の割合(%)を1から100までの整数で指定します。
- 主務と兼務部門すべてで等分する
- 主務に配賦する割合を指定し、残りを兼務で均等に配賦する
- [保存]ボタンをクリックします。
- 給与明細確定後、会計連携を行うと、設定した配賦割合で部門ごとに取引が作成されます。
- 給与の配賦割合は、締め日時点での所属部門を基準として確定します。
- 賞与の配賦割合は、賞与の確定日時点での所属部門を基準として確定します。
- 配賦割合の設定は、すでに連携済みの取引には影響を与えません。連携済みの取引の按分を変更するには、一度連携を取り消して設定後に再連携してください。
設定が可能な配賦設定について
- 所属部門が1つの場合は、主務・兼務の設定にかかわらず所属部門に100%配賦されます。
- 所属部門が2つ以上ある場合は、主務部門がないと按分されず、部門タグがつきません。
- 按分対象は主務と兼務のみです。「指定なし」は按分の対象外となります。
計算例と端数処理について
配賦割合の指定で1円以下の端数が発生する場合、主務の部門に計上し総額が調整されます。
支給合計額から端数調整済みの兼務分をマイナスし、残りを主務部門の金額とするため支給総額は変わりません。
前提条件
- 3つの部門(主務部門、兼務部門1、兼務部門2)に配賦します。
- 配賦割合は、主務部門:80%、兼務部門1:10%、兼務部門2:10%とします。
- 1円以下の端数は主務部門に寄せます。
【1. 支給総額が400,000円の場合】
- 主務部門:400,000円 * 80% = 320,000円
- 兼務部門1:400,000円 * 10% = 40,000円
- 兼務部門2:400,000円 * 10% = 40,000円
このケースでは、端数は発生しません。
【2. 支給総額が400,015円の場合】
- 主務部門:400,015円 * 80% = 320,012円 → 320,013円(兼務部門の端数込み)
- 兼務部門1:400,015円 * 10% = 40,001.5円 → 40,001円(端数切捨)
- 兼務部門2:400,015円 * 10% = 40,001.5円 → 40,001円(端数切捨)
このケースでは、兼務部門1と兼務部門2でそれぞれ0.5円の端数が発生し、それぞれ主務部門に寄せられます。
総支給額400,015円から兼務部門の合計である80,002円を引いた、320,013円が主務部門の金額となります。
計算結果
支給総額 | 主務部門(80%) | 兼務部門1(10%) | 兼務部門2(10%) |
---|---|---|---|
400,000円 | 320,000円 | 40,000円 | 40,000円 |
400,015円 | 320,013円 | 40,001円 | 40,001円 |
手当等マイナス時の端数処理
【通勤費精算額が -3,015円の場合】
- 主務部門:-3,015円 * 80% = -2,412円→ -2,411円(兼務部門の端数込み)
- 兼務部門1:-3,015円 * 10% = -301.5円 → -302円(端数繰上)
- 兼務部門2:-3,015円 * 10% = -301.5円 → -302円(端数繰上)
手当・控除など額面がマイナスのケースでは端数は繰上され、それぞれ主務部門に寄せられます。
総額から兼務部門の合計である-604円を引いた、-2,411円が主務部門の金額になります。
よくあるご質問
Q. 兼務のみや、所属の設定がない従業員の部門はどうなりますか?
A. 所属部門が一つである場合には、その部門へ100%配賦されます。
複数の部門に所属している場合には、部門タグがつかず部門なしとなります。
Q. 連携済みの取引に影響はありますか?
A. 連携済みの取引には影響を与えません。新たに給与の会計連携を実行した取引から有効となります。
Q. 3部門以上で7:2:1のような配賦はできますか?
A. いいえ、できません。主務部門への配賦割合を指定し、残りを兼務部門で均等に配賦するか、主務部門と兼務部門すべてで等分するかのどちらかになります。
3部門以上の場合に兼務部門を任意の割合で配賦したい場合は、freee会計側で振替伝票などを用いて按分を行ってください。
Q. 配賦設定はどの時点の設定が会計に連携されますか?
A. 会計側の給与取引登録の自動/手動設定が手動連携の場合は、[会計連携]ボタンをクリックした後に会計側での取引登録タイミングでの設定が反映されます。
会計側の給与取引登録の自動/手動設定が自動連携の場合は、[会計連携]ボタンをクリックした時点の設定が反映されます。
Q. どのプランで利用できますか?
A. freee会計の「スタンダード」プラン以上でご利用できます。