※ 本記事はfreee人事労務についてのヘルプページです。freee申告については「freee申告のカテゴリー」をご覧ください。
年末調整とは、毎月の給与や賞与から源泉徴収された所得税の合計額と、その年の給与総額について納付しなければならない税額(年調年税額)を比較し、その過不足額を精算する手続きです。
本ページでは、freee人事労務を使った年末調整の手順について説明します。
一般的な年末調整の流れについては、「【参考】一般的な年末調整について」のヘルプページをご覧ください。
目次
年末調整とは
年末調整とは、各従業員について「毎月の給与や賞与から源泉徴収した所得税」と「年末調整時点で再計算した1年間の所得税額」との過不足を精算する手続きです。
大部分の会社員(給与所得者)は、この「年末調整」によってその年の所得税の納税が完了し、確定申告の手続の必要がなくなります。
※ 詳しくは、「年末調整の対象外・確定申告の対象となる従業員について」のヘルプページをご覧ください。
所得税の過不足の発生の要因としては、次のものがあります。
- 「給与額の変動」や「家族構成の変化等による控除額の変動」により、予定額で行った納付と納めるべき税額との間で差額が生じるため
- 配偶者特別控除や生命保険料控除などは、年1回の年末調整でしか控除できないため
ご契約プランによる年末調整の流れの違いについて
ご契約プランによって、一部利用できる機能が異なります。
それぞれのプランの年末調整のおおまかな流れは次のとおりです。
年末調整ペーパーレスプランの場合
年末調整ペーパーレスプランでは、年末調整に必要な従業員の情報収集と、その収集した情報のCSVデータ出力に対応しています。
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従業員の方ご自身に申告内容をfreee人事労務上に入力してもらうことができます。
- 管理者の方は、従業員の方に年末調整の入力を依頼します。
- 従業員の方に、freee人事労務へ年末調整の申告内容を入力してもらいます。
※ 管理者の方ご自身がfreee人事労務に入力する方法も可能です。 - 管理者の方は入力内容の確認後、必要に応じて収集した情報をCSV出力します。
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年末調整ペーパーレスプランでは、年末調整の還付・追徴の計算を行うことはできません。
情報収集後は、CSV出力した内容を別の給与計算ソフトに取り込んだり、士業の方へ共有するなど別の方法でその後の年末調整の計算等の作業を行う必要があります。
ミニマムプランの場合
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ミニマムプランでは、従業員の方がfreee人事労務に入力を行うことはできません。
そのため、従業員が記入した申告内容を管理者の方がfreee人事労務へ入力します。- 年末調整に必要な各書類を従業員の方へ配布し、提出してもらいます。
- 管理者の方は、回収した書類内容をfreee人事労務に直接入力します。
- 管理者の方は入力内容の確認後、計算及び還付・追徴反映まで行います。
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ミニマムプランでは、年末調整の電子申告を行うことはできません。
年末調整結果の申告は、紙の書類を出力・提出する方法となります。
スタータープラン(または旧ベーシックプラン)以上の場合
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スタータープラン(または旧ベーシックプラン)以上では、従業員の方ご自身に申告内容をfreee人事労務上に入力してもらうことができます。
- 管理者の方は、従業員の方に年末調整の入力を依頼します。
- 従業員の方に、freee人事労務へ年末調整の申告内容を入力してもらいます。
- 管理者の方は入力内容の確認後、計算及び還付・追徴反映まで行います。
※ ミニマムプランと同様に、管理者の方ご自身がfreee人事労務に入力する方法も可能です。
- スタータープラン(または旧ベーシックプラン)以上では、年末調整の電子申告を行うことができます。
※ ミニマムプランと同様に、紙の提出書類を出力する方法も可能です。
年末調整の流れを各種資料で確認する
freee人事労務を活用した年末調整の手順の概要については、管理者・従業員向けマニュアルをそれぞれ ご用意しております。
freee人事労務 動画で学ぶ年末調整
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freee人事労務 使い方ガイド - 年末調整編 動画で学ぶ年末調整
動画とガイドで解説しています。動画は音声が流れます。
freee人事労務 年末調整マニュアル(管理者向け)
freee人事労務 年末調整マニュアル(従業員向け)
- 【従業員向け】freee人事労務 2024年末調整マニュアル
- 英語版:freee HR : 2024 Year-End Tax Adjustment Guide for Employees (English Ver. )
- やさしい日本語版:freee人事労務をつかった年末調整マニュアル2024 【やさしいにほんご】
年末調整の流れをヘルプページで確認する
年末調整のステップごとに、詳しい説明のヘルプページをご用意しております。マニュアルと併せてご参考ください。
年末調整の設定
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1. 従業員マイナンバーの管理者を確認・設定する
freee人事労務の年末調整では、事前にfreeeマイナンバー管理の管理者設定が必要です。
※ 年末調整ペーパーレスプランをご契約の場合、提出書類の作成は非対応となりますので、この設定は不要です。 -
2. 年末調整の基本情報を設定する
年末調整全体の設定を行います。 -
年末調整画面の見方
初期設定を完了すると、今年の年末調整の画面が開きます。
各画面の見方についてご紹介します。
申告内容の入力
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3. 従業員の申告内容の入力方法を選択する
年末調整の申告内容の入力は、「管理者がまとめて入力する」「従業員に入力してもらう」の2つの方法があります。それぞれの入力方法をご紹介します。
- 4. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 本人情報
- 5. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 家族情報
- 6. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 保険料
- 7. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 住宅ローン
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8. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 収入
対象となるすべての従業員について、各種控除の内容と従業員が1年間に受け取った現職の収入(給与・賞与)および現職以外の収入(前職の所得・副業や給与以外の所得)を入力します。各画面の入力手順をご紹介します。
※ 年末調整ペーパーレスプランをご契約の場合、還付・追徴の計算は非対応となりますので「8. 管理者が従業員の申告内容を入力する - 収入」は対応不要です。
住民税徴収方法の確認
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9. 住民税の徴収方法を確認する
各従業員ごとの年末調整画面にて、住民税の徴収方法を確認します。
記載内容の確認
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10. 申告内容を確認する
従業員の申告内容の確認・差し戻しをして、入力を完了させます。
計算結果の確認
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11. 各従業員の年末調整計算結果を確認・確定する
年末調整の計算結果の確認と確定を行います。
還付追徴の反映・源泉徴収票の公開
- 12. 還付・追徴の反映、源泉徴収票の公開を行う
計算結果の確定後、還付追徴の反映と任意のタイミングで源泉徴収票の公開を行います。
書類の出力・提出/電子申告
- 年末調整の提出書類を発行する(給与支払報告書・法定調書合計表・源泉徴収票)
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年末調整のその他書類(源泉徴収票・源泉徴収簿・控除申告書)を発行する
freee人事労務に入力した情報をもとに、自動で提出先一覧と提出書類が作成されます。
必要な書類を出力して関係各所に提出すれば、年末調整は完了です。
- 年末調整をfreeeで電子申告する(準備編)
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年末調整をfreeeで電子申告する(手続き編)
freee人事労務でスタータープラン(または旧ベーシックプラン)以上をご契約の場合、電子申告での提出も可能です。
よくある質問
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年末調整 よくあるお問い合わせまとめ
年末調整にまつわるよくあるお問い合わせをご紹介します。