freeeとレジアプリサービスのSquareを連携すると、日々の売上情報の管理から入金までの経理処理をスムーズに行うことができます。
目次
- Square(スクエア)とは
- 1. 連携手順
- 2. freeeでの処理について
- 3. 入金処理の方法
- 参考:税金の設定について
- 参考:軽減税率の設定
- 参考:複数税区分の設定によりSquare売上が取り込まれない場合の対処方法
- 参考:AirレジとSquare、freeeの連携について
- 参考:Squareから取り込んだ取引の削除と再取り込みについて
- 参考:Squareから取引を取り込む期間について
Square(スクエア)とは
Squre(スクエア)は、現金やクレジットカード等のPOSレジ機能を、スマートフォンやタブレットからカンタンに行うことができるサービスです。
freeeと連携することで、Squareアプリで登録した売上やクレジットカード決済代行手数料のデータを自動でfreeeに取り込むことができます。
Squareレジについての詳細は、SQUARE POSレジのページをご確認ください。
1. 連携手順
1. 事前に、Squareアプリにて税金の設定を済ませておきます。
2. freeeトップページ→[口座]→[口座を登録]を開き、「決済サービスや電子マネー」欄からSquareを選択し、認証ページに進みます。
3. メールアドレスとパスワードの入力画面になりますので、Squareのログインをする時に利用する、メールアドレス及びパスワードを入力します。
4. ホーム画面の口座一覧で[タグのマッチングが必要です]と表示されたら、そこをクリックして、[設定する]をクリックします。
5. Squareのカード決済用の口座を登録します。基本的には、はじめから表示されている「売掛金(Square)」という名称のまま登録すれば構いません。
6. タグのマッチング画面になります。freeeにデータを取り込むために、Squareで使っていた項目とfreeeで使う項目のマッチング作業を行います。
区分 | Square上の項目 | freee上の設定 | 説明 |
---|---|---|---|
取り込み先口座 | クレジットカード売上 | 売掛金(Square) | Squareでのクレジットカード売上代金を「売掛金(Square)」で決済登録します。 |
現金売上 | 現金 | Squareでの現金売上代金を「現金」で決済登録します。 | |
(その他の売上) | 未決済 | 現金・クレジットカード以外での売上は、未決済の取引として登録されます。 | |
勘定科目 | 売上 | 売上高 | Squareでの売上をfreeeでは勘定科目「売上高」として取り込みます。 |
手数料 | 支払手数料 | Squareでのカード決済代行手数料を勘定科目「支払手数料」(税区分は非課仕入)として取り込みます。 | |
税区分 | 消費税 ※Squareで設定 |
課税売上8% |
事前にSquareで税区分(税金)の設定をしておきます。
|
課税売上10% |
※ Square上の「払戻」額は、「売上高」の支出取引としてfreeeへ取り込まれます。
※ freeeでは、複数のSquareアカウント及び複数店舗との連携は未対応です。詳しくは、Square(スクエア)で複数店舗管理している場合は?のヘルプページをご覧ください。
7. ホーム画面の口座一覧にある取引ボタン(口座名をクリックすると表示される箱のマーク)から、Squareで処理した売上がfreeeに取り込まれていることが確認できます。
売掛金(Square)口座には、未入金のクレジットカード売上が表示されています。
8. 取引の詳細を開くと、内訳を確認することができます。
※銀行口座の同期のような明細形式ではなく、初めから取引として自動登録されます。
- 0:00 〜 0:00で1日を区切り、取引は登録されます。
- 日中に手動で同期した場合は、一日に取引が複数作成されることになります。その場合、内容は重複しないように作成されます。
- 設定した「明細を取得する期間」の日付分が、初回同期の際には各日付毎にまとめて作成されます。(詳しくは、口座の詳細を確認・設定するのヘルプページをご覧ください)
- Square側で税区分が未設定の取引が取り込まれた場合、取引の「備考」欄に「未設定分」という文言が追加されます。
- Square側で複数の税区分が設定されている場合、その売上はfreeeには取り込まれません。(詳しくは、本ページの参考:複数税区分の設定によりSquare売上が取り込まれない場合の対処方法の項目をご覧ください)
※ 取引は、[取引]→[取引を一覧]から「登録した方法」で絞り込んでも確認できます。
2. freeeでの処理について
Squareを連携すると、「決済済み」の取引が自動で登録されるようになります。クレジットカードの決済代行手数料は自動で取り込まれますので、代行手数料の入力は不要です。
※ 取引が直接作成されますので、明細は作成されません。
(「自動で経理」での処理は必要ありません。)
3. 入金処理の方法
入金口座に入金があったら、freee上で口座振替処理を行います。その際は振替元口座と振替先口座を下記に設定してください。
- 振替元「売掛金(Square)」
- 振替先「入金口座」
1. 自動で経理の場合
入金された銀行をfreeeに同期している場合は、「自動で経理」から処理します。
2. 手動で登録する場合
入金された銀行をfreeeに同期していない場合は、[取引]→[口座振替]→振替元「売掛金(Square)」・振替先「入金口座」とし、手動で口座振替の処理を行います。
参考:税金の設定について
Squareでは初期設定で消費税の設定がされていません。消費税がかかっていない売上取引として取り込まれないよう、予めSquareのアプリにて設定をします。
[Squareアプリの設定]
Squareアプリの[設定]→[税金を設定]に進み、消費税の処理を行います。消費税の設定を行うと、freeeに消費税がかかっている売上取引として取り込むことが可能です。
[タグマッチング設定の注意点]
① Airレジ経由でSquareからの情報を同期させている場合
Square側で税金の設定がされていなかった場合、税金の設定をfreeeと同期した後に行うと、freee側で再度タグのマッチングが必要となります。マッチング後に自動同期が再開します。
② freee側の税区分設定が誤っている場合
該当の売上はfreeeに取り込まれず、再度タグのマッチングが必要となります。マッチング後に自動同期が再開します。
参考:軽減税率の設定
1. Squareアプリの[設定]→[税金を設定]で、軽減税率8%と標準税率10%の税金を登録します。
※ 詳しくは、Squareの「Squareサポート:税金の設定の登録と管理」のページをご参照ください。
2. freeeでのタグマッチング画面で、取り込みたい税区分を設定します。
3. Square売上の内訳で、「税金:8%の商品」「税金:10%の商品」がそれぞれある場合は、タグマッチング画面での設定に沿った税区分でfreeeに取引が取り込まれます。
※ うまく取り込まれない場合は、下記の参考:複数税区分の設定によりSquare売上が取り込まれない場合の対処方法の項目をご覧ください。
参考:複数税区分の設定によりSquare売上が取り込まれない場合の対処方法
以下のような売上はfreeeに取り込まれませんのでご注意ください。
① 1件の商品売上に2つ以上の税区分を設定した場合
② レジでの決済時、1件の商品売上に対し税区分が1つに指定されなかった場合
※上記の場合、取引自体は取り込まれますが、複数税区分が設定されている一部売上金額が取得できず差額が発生します。
例:1つの商品売上に対し、税区分が2つ設定されている
freeeに取り込まれなかった売上がある場合、freee画面上に「Squareの同期において、一部取り込めないデータがありました。」のメッセージが表示されます。
このようなメッセージが表示された際は、[詳しく見る]をクリックし、画面の表示に沿って対応を行います。
1. 取引の修正:Square上で、freeeの警告画面に表示されている売上日の売上金額から差分(freeeに取り込まれなかった金額)を確認します。その差分を、freeeに登録します。
- 登録方法:売上日ごとに取引をまとめておきたい場合は、freeeの[取引]→[取引の一覧・登録]から該当売上日の取得済み取引を編集し、差分を加算した金額に修正します。
- 取引の金額を修正する手順は「 取引を一つずつ修正・削除する 」のヘルプページをご覧ください。
2. Squareの確認:[設定]→[税金を設定]から、税区分の設定が間違っていないか確認します。
3. 「1」,「2」の対応が完了したら、[解決済みにする]ボタンをクリックします。
参考:AirレジとSquare、freeeの連携について
AirレジとSquareとfreeeのサービスをそれぞれに連携している場合、取引データはAirレジとSquareから、それぞれ取り込まれてしまい重複してしまいます。そのため、以下のいずれかの方法で重複しないように設定をしていただく必要があります。
- Squareとfreee、Airレジとfreeeをそれぞれ連携させ、Airレジ側の設定にある「送信しないデータ」という部分でSquareの売上データを指定します。これによりAirレジからfreeeへ、Square分のデータを送信しないようにします。
- Squareとfreeeは連携せず、SquareでのデータもAirレジのデータとして一括で取り込むようにします。
[消費税の設定について]
なお、AirレジでSquare決済をご利用の場合は、AirレジからSquareに消費税情報が取り込まれていません。そのため、消費税の設定が未設定の場合は、freee上で情報を入力する画面がでてきます。未設定の項目を設定された後、同期が開始されます。
参考①:Squareから取り込んだ取引の削除と再取り込みについて
Squareの同期は、会計freee上に存在する最新日付のSquare取引よりも後の取引が取り込まれる仕様になっています。
そのため、Squareから取り込んだ取引をfreee上で削除しても、その次の同期で再度取り込まれてしまいます。
もし完全に不要な取引がある場合は、freeeとSquareの両方からデータを削除する必要があります。
参考②:Squareとの同期を解除する場合
次の手順にて操作いただくことで、freeeとSquareとの間の連携解除が可能です。
1. Squareへログインします
2. 管理画面左側のメニューから[アプリ]をクリックします
3. 右側の画面に表示された「freee」の項目内から[外部アプリの管理]ボタンクリックします
4. 連携を解除したいユーザー名の横に表示されている[×]をクリックします
5. 「アクセス権限の取り消し」というタイトルの画面が表示されるので、[freeeを取り消す]の赤いボタンをクリックします
参考:Squareから取引を取り込む期間について
Squareの取引を取得する際、以下のようなfreeeの仕様があります。
- 過去freeeに取り込んだ取引がある場合:
取り込んだ取引の最新日から1年以内の取引を取得します。 - 過去freeeに取り込んだ取引がない場合:
会計期間の開始日から1年以内の取引を取得します。