このページでは、freee会計におけるインボイス制度に対応した機能について説明します。
ケースごとの対応方法については「インボイス制度におけるfreee会計対応ガイド」をご確認ください。
目次
税区分の設定
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
インボイス制度導入から6年間は適格請求書発行事業者以外から仕入れを行った場合でも、部分的に消費税の仕入税額控除が受けられる経過措置期間が設けられています。
この経過措置に対応するため、freee会計では「課対仕入(控80)10%」などの経過措置期間用の税区分が追加されました。
こちらの税区分を使用する場合、freee会計の[マスタ・口座]メニュー →[税区分]から、「買い手側対応機能」を「使用する」に設定する必要があります。
また、「適格チェックボックスと税区分」の設定も併せて行う必要があります。
詳しくは、「税区分の種類と選び方について - インボイス制度への対応[令和5年(2023年)10月1日~]」「インボイス制度関連の設定を行う」をご確認ください。
取引の一覧・登録
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
「買い手側対応機能」を「使用する」に設定している場合、発生日が2023年10月1日以降の取引において「適格請求書等」や「適格」チェックボックスが表示されるようになりました。
また、取引登録画面で「適格請求書発行事業者に該当する」にチェックが入った取引先を設定すると、「適格請求書等」の[該当する]や[適格]に自動的にチェックが入ります。
一方、「適格請求書発行事業者に該当する」にチェックが入っていない取引先を設定した場合は「適格請求書等」の[該当する]にチェックは入りません。
詳しくは、「手動で取引を登録する - インボイス制度導入後の取引登録について」をご確認ください。
自動で経理
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
取引の一覧・登録と同様に、自動で経理画面から取引登録を行う場合も[適格]チェックボックスが表示されるようになりました。
ただし、[適格]チェックボックスは買い手側対応機能を「使用する」に設定している場合のみ表示されます。
詳しくは、「自動で経理の使い方(明細を元にした帳簿付け)- 1.収入・支出の取引を登録する」をご確認ください。
ファイルボックス
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
インボイス制度に対応するため、ファイルボックス画面は大きくリニューアルしました。
主な変更内容は以下の通りです。
インボイス項目の追加
レシートや請求書などをファイルボックスにアップロードすることで、ファイルごとに書類の種類、適格請求書等に該当するか否か、適格請求書発行事業者の登録番号を登録できるようになりました。
詳しくは、「取り込んだレシート類を帳簿付けする - インボイス情報を登録する」をご確認ください。
AI-OCRによる画像解析
OCRによる画像解析により、「インボイス情報」の3項目を読み取ることができるようになりました。そのため、ファイルをアップロードすると自動的にこれらの情報が入力されます。
※上手く読み取れなかった場合は、手動で入力することが可能です。
取引登録画面のアップデート
取引登録画面では、「適格請求書等」に該当するか否かのチェックボックスが追加され、該当しない場合は経過措置期間用の税区分が選択できるようになりました。さらに、複数行の取引登録ができるようになり、消費税率が異なる品目が存在する場合でも行を分けて登録できるようになりました。
また、OCRで読み取った「インボイス情報」が取引登録画面に反映され、「適格請求書等」に該当するか否かの判断を自動で行ったり、消費税率が異なる品目が存在する場合は自動的に行を分けるようになりました。
詳しくは、「取り込んだレシート類を帳簿付けする - 書類から取引を登録する」をご確認ください。
ファイルの構造的な管理
ファイルボックスにアップロードされたファイルを書類の種類(すべて、領収書、請求書、その他)ごとに表示できるようになり、書類の種類ごとに絞り込み条件を設定・保存できるようになりました。
絞り込み条件で設定できる条件など、詳しくは「ファイルボックスで絞り込み条件を設定・編集する」をご確認ください。
インボイス項目の事前指定
ファイルボックスにファイルをアップロードする際に、書類の種類や適格請求書に該当するか否かなどの情報を事前に指定することができるようになりました。
また、ファイルをアップロードした後にインボイス情報の内容を一括で変更できるようになりました。
決済口座の追加
アップロードしたレシートなどの支払い手段を登録することができるようになりました。
また、ファイルをアップロードする際に決済口座を指定することや、決済口座で絞り込みを行うことができます。
エクセルインポート
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
経過措置期間用の税区分が追加されたことに伴い、経過措置期間用の税区分が記載されたデータをエクセルインポートすることが可能になりました。
[税区分の設定]で「買い手側対応機能」を「使用しない」に設定している場合でも、経過措置期間用の税区分の取引や仕訳をインポートすることができます。
詳しくは、「Excel・販売管理ソフトからデータを取り込む(エクセルインポート)」をご確認ください。
取引先の設定
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
[取引先の設定]では、freee会計に登録している取引先が適格請求書発行事業者であるか否かを保存できるようになりました。
[マスタ・口座]メニュー →[取引先]を開き、[新規作成]または[編集]から[適格請求書発行事業者に該当する]にチェックを入れることで設定可能です。
詳しくは、「取引先を登録する - 取引先の情報詳細を登録する」をご確認ください。
自動登録ルール
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
自動登録ルールでは、ルールの中に「適格請求書等」の項目が追加され、「該当する」「該当しない」「取引先情報に準拠」のいずれかを設定できるようになりました。(「買い手側対応機能」を「使用する」に設定している場合のみ)
こちらを設定しておくことで、取引が「適格請求書等」に該当する・しないを自動的に選択します。
詳しくは、「明細の自動登録ルールを設定する」をご確認ください。
また、税区分の設定の「適格チェックボックスと税区分」では、既に作成済みの自動登録ルールについて、「適格請求書等」の項目を「該当する」に一括変更するか否かなどを設定できます。詳しくは、「インボイス制度関連の設定を行う」をご確認ください。
取引テンプレート
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
取引テンプレートでは、設定項目の中に「適格請求書等」が追加され、「該当する」「該当しない」「取引先情報に準拠」のいずれかを設定できるようになりました。(「買い手側対応機能」を「使用する」に設定している場合のみ)
こちらを設定しておくことで、取引登録時にテンプレートを選択すると「適格請求書等」の項目が設定通りにチェックされます。
詳しくは、「取引のひな型を作成する(取引テンプレート)- 新規作成する」をご確認ください。
また、税区分の設定の「適格チェックボックスと税区分」では、既に作成済みの取引テンプレートについて、「適格請求書等」の項目を「該当する」に一括変更するか否かなどを設定できます。詳しくは、「インボイス制度関連の設定を行う」をご確認ください。
明細の一覧
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
明細の一覧画面から取引登録を行う際に、入力項目に「適格」が追加されました。
取引の一覧・登録や自動で経理と同様に、「適格請求書発行事業者に該当する」にチェックが入った取引先を設定すると、[適格]に自動的にチェックが入ります。
詳しくは、「明細を手動で作成・登録する」をご確認ください。
振替伝票
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
取引の登録と同様に、インボイス制度導入後は取引先が適格請求書発行事業者であるかを確認のうえ、必要に応じて経過措置期間用の税区分を使用して仕訳の登録を行う必要があります。
「買い手側対応機能」を「使用する」に設定しており、かつ発生日が2023年10月1日以降の場合、税区分の項目において「課対仕入(控80)10%」などの経過措置期間用の税区分を選択できるようになりました。
詳しくは、「振替伝票を作成する(仕訳形式で記帳する)」をご確認ください。
連続取引登録
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
発生日、勘定科目、レシート等のファイルのインボイス情報を元に適格請求書等の該当有無を判定し、該当しない場合は経過措置期間用の税区分を自動的に適用するようになりました。
ただし、経過措置期間用の税区分は「買い手側対応機能」を「使用する」に設定している場合のみ選択可能です。
詳しくは、「取引を連続で登録する(連続取引登録)- インボイス制度導入後(2023年10月1日以降)の対応について」をご確認ください。
経費精算
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
承認された経費申請を取引登録する際に、[適格]チェックボックスが表示されるようになりました。
添付された書類の適格請求書発行事業者の登録番号をOCR読み取りし、国税庁の公表サイトのデータベースと合致する場合は「適格請求書等」が「該当する」になります。
なお、上手く読み取れなかった場合は、取引登録時に「適格」にチェックを入れてください。
また、「適格」に該当しない場合は「課対仕入(控80)10%」などの経過措置期間用の税区分を選択できます。
※経過措置期間用の税区分は「買い手側対応機能」を「使用する」に設定している場合のみ表示されます。
詳しくは、「申請された経費精算を処理する」をご確認ください。
支払依頼
2024年7月からの新プランではこの機能は利用できません。また、旧プランでも機能の廃止を予定しています。
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
添付された請求書等のファイル情報をOCRで解析し、適格請求書発行事業者の登録番号や適格請求書等に該当するか否かを自動的に判定できるようになりました。
この機能により、「支払情報」の「適格」欄もOCRの解析結果が自動的に反映されるようになりました。
詳しくは、「経理担当者に支払を依頼する(支払依頼)- 支払依頼に必要な内容を入力する」をご確認ください。
また、申請された支払依頼の承認後に取引登録を行う際に、申請内容がインボイス要件を満たしていない場合は、経過措置期間用の税区分に変更を行うか確認が入るようになりました。
会計帳簿
対象プラン
事業区分 | プラン名 |
---|---|
法人 |
|
個人 |
|
その他 |
|
取引や振替伝票などで添付したファイルに発行元が入力されている場合、仕訳帳や総勘定元帳の該当行に発行元を表示できるようになりました。
発行元は、OCRが適格請求書発行事業者の登録番号を読み取った場合に自動的に補完されます。
詳しくは、「仕訳帳を確認する - 仕訳帳を確認する」をご確認ください。