目次
Amazonビジネスのfreee連携とは
インボイス制度に対応したAmazonビジネスとfreeeの公式連携です。
freeeにAmazonビジネスを同期するだけで、インボイス原本が自動でfreee会計に連携され、電子帳簿保存法に対応したインボイス保存が完了します。またインボイスに基づいて税区分の自動補完がなされるため業務の効率化も可能となります。
対象となるお客様
日本版Amazonビジネス(business.amazon.co.jp)をご利用のすべての方です。
※Businessプライム会員プラン(Businessプライム Duo、Businessプライム Essentials等)をご利用の方も対象となります。
※ 課税・免税に関わらず全ての事業者でご利用できます。
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一般課税事業者(原則課税)
- Amazonビジネスから受領したインボイスの保存と、帳簿への記載が必要です。freeeと連携設定をすれば、どちらも対応ができます。
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簡易課税事業者
- 消費税納税額は、売上から計算するため、Amazonビジネスから受領したインボイスの保存は消費税法上は不要です。しかし、購入内容や税率を帳簿に記載する必要はあるため、同期明細を取引登録することで、インボイス対応ができます。
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免税事業者
- 消費税納税額は、売上から計算するため、Amazonビジネスから受領したインボイスの保存は消費税法上は不要ですが、同期明細を所得税法・法人税法上の経費の証憑として利用できます。
2023年10月1日からのインボイス制度対応に伴い、Amazonビジネスで請求書払いをご利用のお客様でもご利用いただきやすくなりました。ファイルボックスで請求書から取引登録を行う場合でも、連携設定を行うことで、freeeに取引登録用の明細は連携せずに、Amazonビジネスのインボイスや領収書PDFに相当する購入データ原本のみを自動保存する設定が可能です。
Amazonビジネス連携のメリット
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法令対応はfreeeにAmazonビジネスを連携するだけ
- 2023年10月1日より、明細に加えてAmazonビジネスの支払い明細書(インボイス)が連携可能になりました。
- インボイス制度にも、電子帳簿保存法の電子取引の義務化にも、対応したデータ形式で保存されます。
- Amazonビジネスから手動で証憑紐付けをする必要はありません。
※ 販売事業者がAmazonビジネスに適格事業者番号を登録していない場合、支払い明細書はインボイスとはなりません。
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インボイス情報等が明細に掲載され、経費処理をサポート
- 自社が適格請求書事業の場合、PDFの情報を見なくても、Amazonビジネスから公式連携されるインボイスデータから、インボイスか否かや税率が明細に掲載されます。
- セラーの課税/免税ステータスから、インボイス用の税区分をfreeeが自動補完します。
- 明細は法令要件を満たした形で自動で保存されるため、税務調査等でダウンロードの要請に応じる義務はかかりません。
インボイス対応後できるようになったこと
2023年10月1日より施行されるインボイス制度に対応し、以下の仕様が変わり、より便利に活用できます。
- 明細に加えてAmazonビジネスで発行される支払い明細書が自動連携され、口座詳細の[購入データ原本]タブよりご確認できます。
※ご確認にはweb版をお使いください。
【ECサイトで購入した際のインボイスの保存方法】-
freeeと連携する場合:
消費税にも電子帳簿保存法にも対応した形で、確認が面倒な返還インボイスも区分記載請求書も自動保存します。 -
freeeと連携せずにインボイス / 電帳法対応する場合:
Amazonビジネスからインボイス領収書をダウンロードし、日付・金額・販売元などを組み合わせて検索できる形で保存する必要があります。
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freeeと連携する場合:
- 明細の摘要欄にインボイス情報が掲載されます。
- freeeに連携される明細が請求書PDFにある明細行に沿った形で取得可能です。
- 割引が項目ごと(商品本体・送料など)に取得可能です。
- Amazonビジネスのインボイス原本から税区分が補完されます。また自動登録ルールでの設定としてAmazonビジネス口座をお選びの際に「購入データ原本から準拠」設定を選択できます。
- Amazonビジネスでの返品、キャンセルの明細も取得可能です。
- 明細を取り込まず、購入データ原本(インボイス原本)のみを取り込む設定が可能になり、Amazonビジネスでの支払い方法で請求書払いのお客様も連携できます。
インボイス制度対応後、インボイス制度に合わせた明細の仕様に変更されます。
- Amazonビジネス口座のインボイス制度対応日: 2023/10/17
新しくインボイス制度対応後からご利用のお客様は全ての明細が新仕様で取り込まれますが、 以前よりAmazonビジネス連携をお使いのお客様はインボイス施行日2023/10/1を境に明細の仕様が変更されますためご留意ください。
以下の場合は2023/10/1を境に明細が旧仕様と新仕様で変更されます。
- 口座をインボイス制度対応日より前に作成していた場合
- 既存口座のログイン情報を元に新たに口座を作成された場合
同期取り込みの対象外となる明細
【同期取り込み対象外の購入履歴例】
- デジタルコンテンツ(Kindle本、PrimeVideo、Amazonコインなど)
- Amazonプライム会費
【同期取り込みはされるが留意事項のある購入履歴例】
- デジタルギフトカード(本項の[注意]より留意事項を確認ください)
詳細はAmazonビジネスWebサイト上で「注文制限」ページをご覧ください。
これらの項目をfreeeに取り込みたい場合には、「明細を1行ずつ作成する方法」をご覧ください。
※ Amazonビジネス側でデータ不整合等により、稀に商品発送後に利用履歴の内容が変更されることがあります。その場合、freeeでは最初に発行された利用内容のみが同期されます。お手数ですがお客様ご自身でご確認いただき、ご明細登録と原本を添付してください。
※Amazon社より新しく追加されたサービスは取得されない場合があります。お手数ですが、同期後にご確認ください。
デジタルギフトカードに関する留意事項
2024年2月1日より以下のデジタルギフトカードにつきましては、明細取り込みが開始されますが、商品名やASINコードなどの仕様が変更された場合、取り込みができない期間が発生する場合があります。あらかじめご留意ください。
配送を伴わないamazonギフトカードの購入明細
- 『Amazonギフトカード(Eメールタイプ) テキストメッセージにも送信可』
- 『Amazonギフトカード-(Eメールタイプ)テキストメッセージにも送信可』
- 『法人向けAmazon ギフトカード(コードタイプ)』
- 『Amazonギフトカード チャージタイプ(直接アカウントに残高追加)』
- 『Amazonギフトカード- 印刷タイプ(PDF)』
※配送を伴わないamazonギフトカードをデジタルギフトカードと呼称しています。
自動連携対象外となる支払い明細書
Amazonビジネスで発行される以下の支払い明細書は、自動連携されずお客様ご自身で添付対応いただく必要があります。
※ 支払い明細書原本はfreee会計側に自動で連携され、Amazonビジネス口座の口座詳細内の[購入データ原本]タブにてご確認できます。
- Amazon社へ訂正を依頼して再発行された支払い明細書
- 意図せず発行後に内容が変更された支払い明細書
- Amazonビジネス管理画面上で確認できない返金明細書(受取拒否をされた場合などこちらの返金に該当する場合があります)
一部インボイス原本とはならない適格返還請求書について
返品取引についても[購入データ原本]タブにて連携し確認可能となりますが、以下一部の返品取引の場合は明細行に欠損が生じるため、インボイス原本とはなりません。お手数ですがAmazonビジネス管理画面より確認し、欠損した明細を追加の上、適格返還請求書原本をご添付ください。
※ 合計額・税額ごとの消費税額に相違はありません。ご安心ください。
- 返品送料(return shipment fee)、返品手数料(restocking fee)が発生した適格返還請求書
同期の設定方法
- [口座]メニュー→[決済サービスや電子マネー]を開きます。
-
[決済サービス・電子マネー]タブを開き、[決済サービス・電子マネーを登録する]をクリックします。
- 検索窓から「amazon」等のキーワードで検索し、検索結果から[Amazonビジネス(API)]を選択します。
-
連携設定についての注意事項を確認の上、[口座を登録して連携設定に進む]ボタンをクリックします。
-
連携画面のSTEP1に遷移し、連携設定を行います。
- 同期形式を選択します。
Amazonビジネスでご利用の支払い方法により、以下二つから取得する同期データを選択します。- クレジットカード払いの方におすすめの設定
「Amazonビジネスの利用明細を仕訳の元データとして取得する(銀行連携と同じ形)」 - 請求書払いの方におすすめの設定
「Amazonビジネスが発行した購入データ原本のみ取得する」
- クレジットカード払いの方におすすめの設定
- データを取得する期間を選択します。
※ ここで選択したデータの取得期間は後から変更することができないため、後から変更したい場合は連携手順を始めからやり直す必要があります。
※ 請求書払いをご利用で「Amazonビジネスが発行した購入データ原本のみ取得する」をご選択の方は詳しくは「Amazonビジネス - 請求書払い利用の口座を同期する」のヘルプページをご参照ください。
- 同期形式を選択します。
- Amazonビジネスアカウントのメールアドレスとパスワードでログインし、外部サービス連携を [許可する]をクリックします。
※ この際、二段階認証が求められた場合には、ワンタイムパスワードなどAmazonビジネスでお客様が設定した二段階認証のコードをご入力ください。
- freee会計と連携する、Amazonビジネス上のグループを選択します。
※ 複数のグループを選択することはできません。
以上で設定は完了です。
ホーム画面左側の「Amazonビジネスインボイス口座」のオレンジ色の数字が、同期された明細の数です。この数字をクリックすると、自動で経理画面が開き、同期された明細を確認できます。これでインボイス原本の保存は完了です。
Amazonビジネスアカウントを二つお持ちのお客様
AアカウントとBアカウントの二つを使い分けているお客様で、Aアカウントだけをfreeeに連携したい場合は、予め「Amazonビジネス」をログアウトした状態で、上記1から設定を行います。
AmazonビジネスにBアカウントでログイン済の状態で上記設定を行うと、Bアカウントがfreeeに連携されてしまいます。その場合は、口座を削除し、再度上記操作手順①から設定します。
その際、上記5の手順で以下のAmazonビジネス画面が出てきた場合には、[アクセス権を削除する] を選択し、再度freeeとの連携設定を行います。
部署や会社などを分けた口座同期
Amazonビジネス上で複数のグループを管理している場合は、グループ単位でfreeeの口座へ同期することになります。法人アカウントのうち、部署や会社ごとに口座を分けて管理することや、特定のグループのみに限定することも可能です。
同期明細の取引登録方法
Amazonビジネスに同期した明細を、freeeに取引として登録する方法を説明します。
※ 口座設定で、「Amazonビジネスの利用明細を仕訳の元データとして取得する(銀行連携と同じ形)」をご選択の方が対象となります。
- ホーム画面左側の「Amazonビジネス(API)」のオレンジ色の数字が、同期された明細の数です。この数字をクリックすると、自動で経理画面が開きます。
明細は、商品ごとに作成され、送料や割引がある場合は、それらも1明細として作成されます。
- 同期明細には、インボイスの法定記載事項である税区分や課税事業者番号が記載してあります。内容を確認して、他の連携と同様に、取引登録します。
参考
商品単位での明細のイメージ
商品ごとに明細が作成されるため、勘定科目の設定がしやすくなります。混合税率の場合にも商品ごとに消費税率がわかるため、自動登録ルールを活用いただけば、自動化することも可能です。
取引日 口座名・取引内容 入金額 出金額 2023-11-30 Amazonビジネス(API)
【商品本体】封筒角形2号(消費税率10%)
(注文番号: XXX-XXX-XXX)(適格)0 550 2023-11-30 Amazonビジネス(API)
【ラッピング手数料】(消費税率10%)
(注文番号: XXX-XXX-XXX)(適格)0 134 2023-11-30 Amazonビジネス(API)
【商品本体】天然水24本(消費税率軽減8%)
(注文番号: XXX-XXX-XXX)(適格)0 1,080 2023-11-30 Amazonビジネス(API)
【割引】天然水24本(消費税率軽減8%)
(注文番号: XXX-XXX-XXX)(適格)50 0 ※ 商品ごとに、税率も表示した明細が作成されます。
※ 配送料、ギフトラッピング、ポイント払い、割引等もAmazon側の情報のままに明細作成されます。
Amazonビジネスでの自動登録ルールの活用方法
定型的な処理を自動で処理する自動登録ルールを設定することで自動で経理画面でチェックする明細の本数を減らし、業務効率改善が可能です。
口座振替
Amazonビジネス口座とクレジットカード口座の双方を登録して、Amazonビジネスで支出を行った場合、以下のようにクレジットカード口座からAmazonビジネス口座への口座振替として設定することができます。
- 取引内容:「AMAZON.CO.JP」等と入力します。
- 取引口座:決済が行われるクレジットカード口座を選択します
- マッチ条件 : [部分一致]を選択します。
- マッチ後のアクション:[振替を登録する]または[振替を推測する]を選択します。前者の場合、自動で振替処理が行われ便利です。
- 振替先口座:[Amazon口座]を選択します。
参考
口座振替とは
freeeでは入出金が発生する枠組みを便宜上「口座」と呼び、その口座単位で明細の管理を行っています。
「クレカ利用金額が銀行口座から引き落とされた」というような口座間での資金移動が発生した場合に「口座振替」という処理を行い、freee内での口座間の資金移動を登録します。
【freeeの口座振替の概念図】
詳細は「資金の移動を登録する(口座振替)」のヘルプページをご確認ください。
税区分の購入データ原本準拠
Amazonビジネスでは、購入データ原本(証憑)が自動で連携されるため、ルール未設定の場合でも自社や原本に記載の購入先の事業者情報により、税区分の自動補完がなされます。
また、支払い明細書(原本)からは補完できない税区分で登録したい場合や、勘定科目を指定のもので設定したい場合は自動登録ルールを活用することで、業務を効率化することが可能です。
例:Amazonビジネスの配送料の明細を、常に消耗品費にする自動登録ルールを設定
参考
購入データ原本から自動補完される税区分
購入データ原本からは、以下の条件で「課税対象仕入」(課対仕入)等として補完されます。
税率10% | 税率8% | 税率0% | |
---|---|---|---|
適格請求書発行事業者からの購入 | 課対仕入10% | 課対仕入8%(軽) | 非課仕入 |
免税事業者からの購入で、仕入税額控除が80%できる期間 (2023/10/01 ~ 2026/09/30) |
課対仕入 (控80)10% |
課対仕入(控80)8%(軽) | 非課仕入 |
免税事業者からの購入で、仕入税額控除が50%できる期間 (2026/10/01 ~ 2029/09/30) |
課対仕入 (控50)10% |
課対仕入(控50)8%(軽) | 非課仕入 |
※ 事業所の経過措置期間用の税区分が「使用しない」の場合は控除の項目には補完されません。
※ また、連携されていないなど購入データ原本を参照できない場合は、勘定科目に則した税区分が補完されます。
参考:購入データ原本について
購入データ原本とは
2023年10月1日より施行されるインボイス制度に対応し、新たにAmazonビジネス側で発行した「支払い明細書」が自動で連携され、freeeに保存されます。
freeeとAmazonビジネスの両社は、この自動で連携されたデータを原本として扱っています。ECサイト上のセラーが免税でも課税でも、インボイス制度・電子帳簿保存法に則った形で保存できます。これによりAmazonビジネス上で発行されるPDFをダウンロードし保存する手間を削減できます。
※インボイス制度施行前(2023年10月1日以前)の支払い明細書は取得できません。
- Amazonビジネス側でセラーが適格事業者番号を登録している場合
- Amazonビジネス側で適格請求書の形式で「支払い明細書」が発行されます
- freeeに自動連携された当該電子取引データも、適格請求書となります
- Amazonビジネス側でセラーが適格事業者番号を登録していない場合
- Amazonビジネス側で区分記載請求書の形式で「支払い明細書」が発行されます
- freeeに自動連携された当該電子取引データも、区分記載請求書となります
購入データ原本の確認方法
購入データ原本の確認は口座詳細の[購入データ原本]タブより確認できます。
取引と購入データ原本の紐付き
口座設定時に「Amazonビジネスの利用明細を仕訳の元データとして取得する(銀行連携と同じ形)」を選択した場合、同期明細やその同期明細から登録された取引には、購入データ原本が自動で紐付きます。
参考:同期明細の残高の動き
freeeに同期した明細は、決算書では、流動負債に該当する「未払金」として計上されます。
Amazonビジネスで買い物をして出費があると、「Amazonビジネスインボイス口座」のお金が減るため、ホーム画面上では、便宜上マイナスの残高となります。
実際のAmazonビジネスへの支払いはクレジットカードや銀行口座からの振込にて行うため、支払いを行った別の口座(例:三井住友カード口座)から資金を移動させます。
これにより、すべての支払いが登録されると、最終的に「Amazonビジネスインボイス口座」の残高は0円になります。
参考:送料や割引の明細の処理方法
freeeに作成される明細は、注文ごとにまとめてではなく、商品ごとに作成されます。
送料や割引額も、商品ごとにAmazonビジネス側が割り振った数値で表示されます(Amazonビジネス側でダウンロードできる請求書等で確認できます)。
つまり、割引がある注文では、1商品につき3つの明細が作成されます。
- 商品価格の明細(税込)
- その商品単体の送料の明細(税込)
- その商品単体の割引額の明細(税込)
どの商品に対する配送料や割引なのかは、明細名に記載されている「商品名」と「注文番号」をご確認ください。
注文によっては配送料と割引額が同額とならないため、配送料と割引の明細をそれぞれ処理する必要があります。
配送料の税率は10%となります。勘定科目は商品と同じものを選択します(送料の勘定科目詳細:取引入力ナビ)。
※配送料の税区分は、勘定科目ごとに設定された税区分が適用されます。詳しくは、「勘定科目の税区分を指定する」をご確認ください。
割引は、商品と同じ勘定科目や税率を設定します。
例:1注文で3商品を購入したときのAmazonビジネスの注文合計
商品の小計 | ¥ 3,924 |
配送料・手数料 | ¥ 410 |
注文合計 | ¥ 4,334 |
割引 | -¥ 410 |
ご請求額 | ¥ 3,924 |
freeeに作成される明細 [経理処理]
税込の商品価格1 | 1,990円 [税率10%、消耗品費] |
商品1の配送料 | 136円 [税率10%、消耗品費] |
商品1の割引 | -136円 [税率10%、消耗品費] |
税込の商品価格2 | 584円 [税率10%、会議費] |
商品2の配送料 | 138円 [税率10%、会議費] |
商品2の割引 | -138円 [税率10%、会議費] |
税込の商品価格3 | 1,350円 [税率軽減8%、福利厚生費] |
商品3の配送料 | 138円 [税率10%、福利厚生費] |
商品3の割引 | -138円 [税率軽減8%または10%、福利厚生費] |
※ 配送料:税率は常に10%です。勘定科目は商品と同じ科目を設定します。
※ 割引:勘定科目は商品と同じ科目を設定します。税率は以下をご覧ください。
Amazonビジネスの割引明細の税率はどう設定したらいいか?
割引額の税率は、軽減8%商品から割引かれている場合には商品と同じ軽減8%に設定します。配送料から割り引かれている場合には10%で設定します。
参考: 支払いにポイントやギフトカードを利用した場合
支払いにポイントカードやギフトカードを利用した場合も、ポイントやギフトカードの詳細が連携されます。
ポイントおよびギフトカードは、購入(出金)ではなく入金という明細になります。ポイントで得した分の金額を、会計上「雑収入」で処理するのが一般的です。それ以外の処理方法は「ポイントを使って経費を支払った際の処理方法は?」をご覧ください。
例:1,373円の商品を購入した際、Amazonポイントを490円分利用した。
商品の小計 | ¥ 1,373 |
配送料・手数料 | ¥ 410 |
注文合計 | ¥ 1,783 |
割引 | -¥ 410 |
Amazonポイント | -¥ 490 |
ご請求額 | ¥ 883 |
freeeに作成される明細 [経理処理]
税込の商品価格1 | 1,373円 [税率10%、消耗品費] |
商品1の配送料 | 410円 [税率10%、消耗品費] |
商品1の割引 | -410円 [税率10%、消耗品費] |
Amazonポイント支払い | -490円 [税率対象外、雑収入] |
以下の手順で登録します。
- 商品の価格1,373円は、「出金」として明細が作成されます。[自動で経理]画面で、商品の税率を選択します。
- Amazonポイント490円は、「入金」として明細が作成されます。[自動で経理]画面で、[ 科目:雑収入、税区分:対象外] を選択します。
参考:作成される明細の注意事項
Amazonビジネスの支払いに「代引き」を利用した場合
- freeeに作成される「代引手数料」明細は、freeeで算出した金額が入ります。
- 支払手段で「代引き」が選択されている場合に、支払総額から商品・送料・ラッピング手数料を引いた数字で明細を作成します。
-
代引きの場合には明細を確認し、金額や明細名が誤っている場合には、明細を無視し手動で入力します。
参考ページ:
明細の消費税額がAmazonビジネス画面と異なる部分がある場合
- 商品ごとの消費税額は、Amazonビジネスからの正式な情報連携(APIレスポンス)に基づいて明細を作成していますが、端数処理上、ずれが生じることがあります。
- 割引が商品・配送料のどちらに適用されているかはfreee側では判断できません。割引に適用される税率は、Amazonビジネス側の請求書等(購入明細書)をダウンロードし確認ください。
- 注文ごとに支払った消費税の総額はAmazonビジネス注文画面とずれることはないので、ご安心ください。
よくある質問
Amazonビジネス上で免税事業者から購入した場合、freeeに同期された購入データ原本に表示されているものがインボイスですか?
いいえ、売り手が免税事業者の場合インボイスを発行できないため、インボイスではありません。
参考
売手、買手各立場での詳細は、「インボイス制度についての解説」をご確認ください。
同期明細は編集できますか?
同期明細は、編集できません。
明細をfreeeに「取引登録」する際には、部門タグ等の情報を付与したり、金額内訳の修正(明細の合計額は編集不可)したり、発生日の変更ができます。
例:1,150円の明細を、1,050円と100円で内訳を分けて登録は可能です。
自社がインボイス制度の少額特例の対象の場合、明細処理はどうすればよいですか?
お客様が少額特例対象かどうかに関わらず、明細は推測処理がなされます。
適用対象となる場合は、お手数ですが少額(税込1万円未満)の課税仕入れの明細に関してお客様にて「非適格」として処理されてしまった明細の「適格」への変更登録をお願いいたします。
※ 少額特例とは、一定規模以下の事業者に対し少額(税込1万円未満)の課税仕入れについて、インボイスの保存がなくとも一定の事項を記載した帳簿の保存のみで仕入税額控除が適用される制度です。このため、インボイス発行事業者以外からの課税仕入れでも「適格」として処理することができます。
適用条件は以下のいずれかを満たす事業者で、適用期間は令5年10月1日から令和11年9月30日までの期間となります。
- 基準期間(個人事業者の場合はその年の前々年、事業年度が1年である法人の場合はその事業年度の前々事業年度)における課税売上高が1億円以下の事業者
- 特定期間(個人事業者の場合は前年1月から6月までの期間、法人の場合は前事業年度の開始の日以後6月の期間)における課税売上高が5千万円以下の事業者
修正待ちリストにて少額特例に該当する可能性がある取引を確認可能です。 ホーム画面の「やること」項目からチェック項目「インボイス制度の少額特例」をご確認ください。
消費税課税方式 の設定値によりAmazonビジネス口座に影響はありますか?
設定値による影響はありません。
Amazonビジネス連携では以下の消費税課税方式を区別せず、発行された請求書の区分により判定・推測を行います。
- 免税
- 簡易課税
- 本則課税(個別課税方式)
- 本則課税(一括比例配分方式)
- 本則課税(全額控除)
また、個別課税方式をご設定のお客様は、購入データ原本から共対仕入等の税区分推測は行われないため、お客様での変更および自動登録ルールの設定を行います。
経過措置期間用税区分の税区分を使用する場合は設定が必要ですか?
使用する場合は、ホーム画面[設定]メニュー→[税区分の設定]から経過措置期間用税区分が「使用する」になっていることをご確認ください。
自動同期(利用明細の自動取得)を停止するには?
- [口座]メニュー → 「Amazonビジネス(API)」の口座詳細画面 を開き、左上の[口座設定]を開きます。
- 「② 明細を取り込む方法を選びましょう」にて、「同期を手動で行う(自動取得を行わない)」にチェックを入れます。
- [口座を保存する]をクリックして、設定を保存します。
- 同期する対象のAmazonビジネスアカウントに紐づくグループや、明細の取得期間も上記と同じ画面で設定することができます。
ビジネスアカウントの権限を変更するには?
freeeとAmazonビジネスAPIを連携に利用するAmazonビジネスアカウントの権限が足りないと「このアカウントには接続できません」と画面が表示され連携をすることができません。
この場合は、Amazonビジネスのメニュー画面から[ビジネスアカウントの設定]→[ユーザーの管理]→[ユーザー]と進み、連携に利用するAmazonビジネスアカウントの権限を「管理者」に設定して[役割の更新]ボタンをクリックします。
アプリ版freee会計でもweb版と同じようにインボイス対応のAmazon連携が利用可能ですか?
以下につきましては、アプリ版では対応しておらず、web版での対応をお願いします。
- 購入データ原本の閲覧
- 「購入データ原本に準拠」を活用した自動登録ルールの設定
同期停止中(あるいはエラーで同期できない場合)のCSVアップロードの方法を追加するには?
こちらの方法で明細を作成すると、同期と異なり、税率や、割引・ポイント(入金額)は明細に記載されません。
同期と同様に税率・割引・ポイント等を取り込みたい場合には、以下の手順2で作成するCSVファイルの「取引内容」に税率を追記し、「入金額」に割引やポイントの額を追加することで、同期と同様の明細(取引内容のテキスト・入金額)を作成します。
下記手順で追加できます。
-
AmazonビジネスのCSVファイル(出荷データ)をダウンロードします。
ご利用のAmazonビジネスにログインし、CSVファイル(出荷データ)を取得します。
取得方法は、「購買データ」の[レポート]タブより、期間を選択して[csvをダウンロード]をクリックし、ダウンロードします。
-
CSVファイル(出荷データ)をアップロード用に加工します。
明細アップロード用のテンプレートを使って、ダウンロードしたCSVファイル(出荷データ)を加工します。明細アップロード用のテンプレートは「明細ファイル テンプレート」をご確認ください。
ダウンロードしたCSVファイル(出荷データ)のヘッダの概要は表のとおりになります。
Amazonビジネスからダウンロードした
CSVファイルのヘッダヘッダの説明・freeeでの
取り扱い方freeeにアップロードする
CSVファイルにコピー出荷日
取引日
〇
出荷状況
同期と同様に、「出荷済み」ステータスの商品をfreeeに取り込みます。
「出荷済み」ステータスのみ〇(CSVファイルのフィルタ機能を用いて、「出荷済み」でに絞り込むと便利です。)
商品名
取引内容
〇
グループコード
Amazonビジネス上でグループがある場合には、グループごとに(freeeに連携する口座単位ごと)にCSVファイルを作成します。
グループがあれば〇
発送商品の配送料および手数料(税抜)/(消費税)/(税率)
配送料・手数料ー割引額の合計値が記載されます。
×
(配送料がかかる場合には「発送商品の合計(税込)」に含まれます。)
発送商品の合計(税込)
出金額
〇
表の内容にあわせて、明細アップロード用のテンプレートに、ダウンロードしたCSVファイル(出荷データ)の「取引日」「出金額」「入金額」「取引内容」の内容を加えます。下記画像は加工後の完成イメージになります。
-
加工したCSVファイルをAmazonビジネスAPI口座にアップロードします。
AmazonビジネスAPI口座の[明細のアップロード]ボタンをクリックします。
-
アップロードするファイルとして、アップロード用に加工したCSVファイルを選択し、入出金明細データのタイプに「ご自身で作成したCSV」を選択します。
-
明細の設定とプレビューを確認し、[次へ]をクリックします。
明細の設定
取引日の日付
「年月日が1つの列に入っている」を選択
入金額、出金額
「別の列に入っている」を選択
明細の並び順
「降順」を選択 -
既存のカラムから該当するカラムを選択し、[OK]をクリックします。
下記のように取引が反映されたら完了です。
ただし、同期と違い、税率や割引やポイントの入金額は入りませんのでご注意ください。
関連ヘルプ
上記の内容で解決できなかった方は、合わせて以下のヘルプもご確認ください
- 口座が同期できない時の対処方法
- 送料の勘定科目の選び方(取引入力ナビ)
- 一般消費者向けのAmazonアカウント連携:Amazon - 購入履歴を取り込む
- Amazonビジネス - 旧連携方式から新方式に切り替えて購入履歴を取り込む
明細ファイル テンプレート
「同期停止中(あるいはエラーで同期できない場合)のCSVアップロードの方法を追加するには?」場合に、ダウンロードして利用します。